箸は、東アシア地域を中心に広く用いられている
食器道具の一種である事は、
皆様もよくご存知ですよね。
箸の歴史は
5000年前の中国で、
煮えたぎった鍋から食べ物を取り出すのに、
二本の木の枝を使ったのが始まりと言われているそうです。
その後、孔子が
「君子厨房に近寄らず」の格言に基づき、
厨房やと畜場でしか使わない刃物の、
食卓上での使用に反対したのだそうです。
そして料理はあらかじめ厨房でひと口大に、
箸にとりやすい大きさに切りそろえられ、
食卓に出されるようになったので、
箸が普及したと言われています。
西洋料理の食卓で
フォーク・スプーンとともに
ナイフが使用される文化とは対照的ですね。
世界の約3割の人が、
箸で食事をしているとの統計もあり、
最近は日本料理ブームで
箸の使用も更に増えているように思われます。
古来から日本の家庭の箸の使い方で特徴的なのは、
属人器であり、
各人の専用の箸や茶碗が家庭内で定められていること。
これは中国の多くの地域や朝鮮半島などでは行われないことだそうです。
また、朝鮮半島では戦乱が多かったため、
箸に耐久性が求められ、
そのために短く、やや平たい金属製のものを使うことが多く、
更に
日本では
短い木の漆箸(塗り箸)と呼ばれ
先が細くなっているものが多いですよね。
これは、骨付きの魚を食べる際、
骨と身をより分けやすくするために考えられた
日本食文化の知恵の結果なのですよ。
尚、
箸を使う国の中で、
箸のみを使って食事をする国は『日本』だけとされているようです。
皆様ご存知のように
和食を食べる時には、汁物を食べる場合も日本では箸だけですが、
中華料理や韓国料理はレンゲ等を併用し、
汁物を食べる際にそれらを使用しますよね。
では、
箸の文化とフォークの文化から違ってくる
食器陶器の文化を簡単にお伝えしたいと思います。
フォークとナイフとスプーンで発展した食器陶器は
皿や皿から変形された浅い器が主ですが、
箸で発展した食器陶器は
どんなに浅い皿や器でも
どんなに深い器でも
小さい可愛い皿や器でも
食べ物が摘める為に
食する制約が少ないことから、
様々な大きさや形の皿や器や重箱等
工芸文化が錬磨されたことにあります。
「使わなければ陶器は何も語らない…」
青山二郎の言葉が
ここで又思い出されます。
青山二郎から学びを受けた北大路魯山人の食器が
近年よく取り出されるのも、
『美味しい物を食べてもらいたい為の陶器を必要とした信念』
魯山人の精神が
心豊かな生活為の文化を忘れている現代に
大切なものを教えてるからなのだと
TAZUKO多鶴子は観じています。
豊かな生活とは
お金や貯蓄を基準として考えるので無く
今生きて食し、住み、着る、
そのひと時ひと時を大切に楽しむ事にあると思います。
その楽しみは
個人からみても
全体からみても
地球からみても
宇宙からみても
きっと調和がとれて
何よりも美しいのではないでしょうか。
TAZUKO多鶴子は
そのように
強く観じています。
<参考資料>
『青山二郎全文集』
著:青山二郎
『フリー百科事典「ウィキペディア」』
食器道具の一種である事は、
皆様もよくご存知ですよね。
箸の歴史は
5000年前の中国で、
煮えたぎった鍋から食べ物を取り出すのに、
二本の木の枝を使ったのが始まりと言われているそうです。
その後、孔子が
「君子厨房に近寄らず」の格言に基づき、
厨房やと畜場でしか使わない刃物の、
食卓上での使用に反対したのだそうです。
そして料理はあらかじめ厨房でひと口大に、
箸にとりやすい大きさに切りそろえられ、
食卓に出されるようになったので、
箸が普及したと言われています。
西洋料理の食卓で
フォーク・スプーンとともに
ナイフが使用される文化とは対照的ですね。
世界の約3割の人が、
箸で食事をしているとの統計もあり、
最近は日本料理ブームで
箸の使用も更に増えているように思われます。
古来から日本の家庭の箸の使い方で特徴的なのは、
属人器であり、
各人の専用の箸や茶碗が家庭内で定められていること。
これは中国の多くの地域や朝鮮半島などでは行われないことだそうです。
また、朝鮮半島では戦乱が多かったため、
箸に耐久性が求められ、
そのために短く、やや平たい金属製のものを使うことが多く、
更に
日本では
短い木の漆箸(塗り箸)と呼ばれ
先が細くなっているものが多いですよね。
これは、骨付きの魚を食べる際、
骨と身をより分けやすくするために考えられた
日本食文化の知恵の結果なのですよ。
尚、
箸を使う国の中で、
箸のみを使って食事をする国は『日本』だけとされているようです。
皆様ご存知のように
和食を食べる時には、汁物を食べる場合も日本では箸だけですが、
中華料理や韓国料理はレンゲ等を併用し、
汁物を食べる際にそれらを使用しますよね。
では、
箸の文化とフォークの文化から違ってくる
食器陶器の文化を簡単にお伝えしたいと思います。
フォークとナイフとスプーンで発展した食器陶器は
皿や皿から変形された浅い器が主ですが、
箸で発展した食器陶器は
どんなに浅い皿や器でも
どんなに深い器でも
小さい可愛い皿や器でも
食べ物が摘める為に
食する制約が少ないことから、
様々な大きさや形の皿や器や重箱等
工芸文化が錬磨されたことにあります。
「使わなければ陶器は何も語らない…」
青山二郎の言葉が
ここで又思い出されます。
青山二郎から学びを受けた北大路魯山人の食器が
近年よく取り出されるのも、
『美味しい物を食べてもらいたい為の陶器を必要とした信念』
魯山人の精神が
心豊かな生活為の文化を忘れている現代に
大切なものを教えてるからなのだと
TAZUKO多鶴子は観じています。
豊かな生活とは
お金や貯蓄を基準として考えるので無く
今生きて食し、住み、着る、
そのひと時ひと時を大切に楽しむ事にあると思います。
その楽しみは
個人からみても
全体からみても
地球からみても
宇宙からみても
きっと調和がとれて
何よりも美しいのではないでしょうか。
TAZUKO多鶴子は
そのように
強く観じています。
<参考資料>
『青山二郎全文集』
著:青山二郎
『フリー百科事典「ウィキペディア」』