博学館のブログをしばらく書くことになりました。
はじめまして。
青ネクタイ先生です。
博学館で余技として学問を説く傍ら、本業である物思いに耽っております。
さて学問と申しますと非情に堅苦しいものを想像なさると思いますが…
その通りです!
堅苦しさなくして学問ではないでしょう。学問は常に堪えること、忍ぶことを強いるもの。
といいますと説教くさくなりますが、自転車に乗るのも最初は努力がいったではないですか!
努力とは「できない」ことへの必死の我慢であります。
そう思えば、この世で業とか技とか言われるものはすべてこれ耐え忍ぶことの結果であります。
己の領分で、己の領分だからこそ、ひたすら「できない」自分に堪える。
学問とはその真面目さなのです。
政治家、医者、学者、風来坊に愚連隊。果ては石川五右衛門、白浪に至るまで、この堪える力が人に形を与えます。
世阿弥という室町時代のおじさんが、それを「花」といって能ができたのでした。
技術を超えて、自分というものに堪えることをついに覚えたら、人生という舞台は千秋楽を迎えるのです。
学問とは一重にその錬磨であり、その実践なのでした。かしこ