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TAZUKO多鶴子

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『絵の構図』と自然

2007-07-19 | TAZUKO多鶴子からの伝言
    
     <絵の構図について>

 人間の美的感覚は天与のもので、
誰にでも生まれながらに備わってるものである。
ただそこに非常に鋭敏なものと、何かに妨げられて
曇ってしまっているものとの差はあるだろう。
 構図が良いとか悪いとか言っても、その根源を探って
みれば、人類の遠い祖先以来何億年もの間、
地球上に住み、自然の法則に支配されて来たことと
無関係ではない。

     『構図の要素』
 構図を考える上で、幾つかの要素があるが、
その中でバランスについて考えると、これは地球の
重力と関係があることは明白であろう。
また、垂直や水平の直線は、静止とか安定の感じが
あるが、同じ直線が傾いていると運動と安定の感じ
を与える。これはもちろん重力に関係があるからである。
 その他、リズム感のあるものを我々が快く感ずるのは、
大きくは太陽や月の運行によって起こるリズム、
海の波のリズム、雨風の音によるリズム、小さくは
人間自信の心臓の鼓動のリズムなどに影響された結果
ではないだろうか。
 前述したように、人は誰でも一生懸命工夫すれば、
よい構図を作ることが出来るわけである。
しかし、それはあくまで自己の感覚に頼るわけで、
それに更に確信を与えるためには、知的に先人の
考えた構図法を研究するのも有益なことだと思う。

<参考資料>
『アトリエ…水彩による静物画入門』
 発行人 北原義雄
 編集人 田中丈雄