19時消灯じゃ朝5時に目が覚めるので、kindleで本を読んで7時の起床時間を待っている。今朝読み終えたのは、ロックリー・トーマス著/不二淑子訳の「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」。弥助については前から興味があって、本能寺の変で博多の豪商・島井宗室と神屋宗湛の脱出を手伝った人として知ってはいたんだけど、今回本としては初めて読んでみた。だけど、弥助については一次資料がほとんどなく、「信長公記」のわずかな記述やルイス・フロイスやヴァリニャーノの本国への書簡ぐらいしかない。で、第1章の物語はほとんど憶測に基づく著者の仮説で推定調の文章ばかり。残りの考察も高山右近などのキリシタン大名の話を引き合いに出して入るけど、どうにも歯切れが悪い。いっそのこと、割り切ってフィクションにしてしまえば良かったのに(歴史小説の中にはそんなのも多い)と思った次第。 一方の住吉海音著の「黒鉄のサムライ〜弥助」は“センテウ”や“ジョズ”など、信長によって弥助と名付けられる以前の名前は出てきはするけど、物語りはフィクション調で読みやすい。 さらに、吉田幹作の「信長の首を死守した男」はなんとマンガだった。 信長と弥助 amzn.to/3ADl5bn