雑感録

懐かしの昭和

懐かしの昭和

いや~、最近のパチンコメーカーのCMはすごいね。
ダース・ベイダーのやつもびっくりしたけど、あの、宇宙戦艦ヤマトのリアルでスピーディなCG。
てっきり『宇宙戦艦ヤマト 復活版』のCMかと思っちまったよ。
それにしてものヤマトの諸君(伊武雅刀)。
テレビアニメの『宇宙戦艦ヤマト』が大ブームになったのが1974というからまだ小学生の頃。
当時、第二次大戦中の戦艦や戦闘機にはまっていたオイラは、鹿児島沖に沈んだ戦艦大和の残骸から新品のヤマトが現れて宇宙へ飛んでいくなんて、なんと斬新なお話だろうとひたすら感心したものだ。
4年後には『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』で「チミは愛のために死ねるかい?」とか言われて、すでに破滅指向が確立しかけていたオイラは「報われない愛のためにでも死んでやるよお」と涙した。
ところが、実際はこれでオサラバせず、2だのIIIだの永遠なれだの総集編だの新たなる旅立ちだのと、登場人物たちも黄泉の国を行ったり来たりさせられている。
もちろん、先述の通りの性格なので、『さらば』より後は観ていない。
(『チョー電王』は結局観てしまったんだけど)。

そんなことはどうでもいいんだけど、ここのところヤマトに限らず、アニメでも歌でも懐かしものが妙に流行っていて、リバイバルやリメイクも多いし、新しいものでも「古き良き昭和」をテーマにしているものが少なくない。
現在プロデューサー的立場で活躍してる人たちが、昭和の高度成長期~バブル期に子ども時代~青春時代(チャッチャッチャラララ~ラランラン)を過ごした世代だってのが大きいんだろう。
でもそれは昭和が良かったんじゃなくて、単に子どもの頃がよかったというだけの話。
冷静に考えると、昭和ってのはそんなにいい時代だったんだろうか?
今がそんなに悪いんだろうか?
もし今が悪いんなら、その元凶を作ったのはオレラを含めた昭和の人たちだ。
オレラの親の世代は昭和の中頃の苦しい時期を生きて、子どもには苦しい思いをさせまいと頑張ってオレラを育ててきたんだろう。
でも、言っちゃ悪いが、金を稼ぐためにゲームだなんだと子どもを消費ターゲットにしたり環境を潰して工場や住宅にしたり第一次産業を継がせず楽な仕事を勧めたりしたのも親の世代なんじゃないのかな。
そしてロクに苦労することも知らず、消費社会を拡大させたのがオレラの世代である。
テレビや雑誌でしゃあしゃあと今の時代を批判してるその人たちである。
そのオレラの次の世代である平成生まれの人たちは、温暖化だ不況だ就職難だ悪い時代だ昔は良かったと言われても、もはやその元凶を知りはしない。
オレラの世代には、なんとかしなければならない責任がたぶんある(実は、責任をかぶりたくないから、オイラは「昭和はよかった」なんてことは秘密にしているのだ)。
次の世代が年をとって「平成は良かった」なんて言う頃には、いったいどんな世の中になってるんだろう?


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