雑感録

不況ののろい、いや、ふるい

大きい小さいの違いはあるが、メーカーなり流通なりサービスなり金融なり電力会社なり、世の中にはいろんな企業があって、いろんなことをやっているなんてことは小学生の社会の授業。
それぞれの企業には、役割というと他から与えられたもののようでニュアンスが違うが、本来の目的というか使命というか、目指すものがあるはずだ。
例えば自動車メーカーならいい車を作ること、飲食店なら美味しくて栄養のある料理を作ること、流通ならいい品を揃えて提供すること、etc…。
それを達成することで儲けを得るのが健全な企業というもんなんだろう。
バブル期にはどこも本来の目的を忘れて、儲けるためにいろんなことに手を出していたみたいだけど、今みたいに大変な時期は、本来やるべきことのみに専念してやってれば、なんとか凌げるものではないのかな(もちろんそれが世の中に本当に必要な仕事ならばの話だけど)。
ところが、儲けることを目的にしてる企業というのも結構ある。
こういうところは儲けるためには手段をころころ変えるので、大変な時期は専念するべき本質的なものがなく、場当たり的な策で凌ごうとして、先の展望も何もあったもんじゃない。
こういうのが経済をかき乱して、社会を混乱させている。
企業に勤める社員もそれに倣うもので、目的のはっきりした企業の社員なら、企業の目的に重ねた自分の目的実現、つまり自分満足のため努力したり、本当に求められているものは何かという顧客満足を追求したりという方向にいくのだろうが、儲けることを目的にしている企業では、手段はともかく金を稼ぐというトップの方針に従うしかないので、自分満足よりも顧客満足よりも何よりも上司満足を実現するために奔走させられてしまう。
目先の成績を揃えるために、先の見込みを失っていく。
そういうのをふるいにかける作用があるのなら、世界的不況とやらも暗い話ばかりではなくなるのだが…。

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