たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第456沼】MINOLTA MD W-ROKKOR 28mm F2.8 後期型でーす。

2015-02-26 21:17:30 | minolta

 

MINOLTA MD W-ROKKOR 28mm F2.8 後期型  
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 7群7枚 対応マウント MC(SR)
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 49mm
焦点距離 28mm 最大径×長さ 61.4×43.7mm
最短撮影距離 0.3m 重量 185.1g 実測
最大撮影倍率   発売 -

たっちゃん的にミノルタ広角レンズがブームなのでオークションで落札しました。非常に状態も良くて珍しく分解の必要の無い個体です。

 

最短撮影距離0.3mはこのシリーズ共通の使いやすさバッチリの美点。MINOLTA MD W-ROKKOR 28mm F2.8後期型は前期型に対してフィルター径が49mmになり、全体に小型になってます。

 フロントキャップもついてましたよ。

NEX-5 絞り開放f2.8 1/160秒 ISO-200 最短撮影距離0.3mでの画像です。イザークが優しい感じに撮れてますね。

 

 


【第455沼】S KOMINAR-E 48mm f3.5 日東光学製引き伸ばしレンズ

2015-02-22 18:58:25 | 引き伸ばしレンズ

 

S KOMINAR-E 48mm f3.5
レンズタイプ  引伸しレンズ 開放F値 F3.5
フォーカス  なし フランジバック 38.5mmくらい
レンズ構成 3群3枚たぶん 対応マウント L39マウント
絞り羽枚数 9枚 フィルター径 *
焦点距離 4.8cm 最大径×長さ 42X27.5mm
最短撮影距離 * 重量 154g
最大撮影倍率 *    

フリマで虫眼鏡やら双眼鏡やらじゃらじゃらした箱の中に転がっててかなりやられちゃってました。レンズもかなり曇りがあるので直るか分かりませんが分解してみます。レンズもかなり曇りがあるので直るか分かりませんが分解してみます。

 

鏡筒のサイドにはEnlarging objective made by Nitto kogaku Co.Ltd とだけ書かれています。

ゴムで化粧リングを外してみます。

 

化粧リングが押さえもかねていたのでレンズも外れました。

レンズが1枚はずれた状態です。

 

後玉も外しましたが外した裏側のレンズの曇りがどうしても取れません。残念ながらこの状態で諦めます。

9枚羽の絞りが見えます。

この雰囲気がいいっす。被写体としてかっこいいレンズですね。日東光学の製品です。信州諏訪地方は明治時代の製糸産業をささえた地域で同時に日本における精密機械工業発祥の地って感じです。日東光学の前身もまた製糸用機械に関連した仕事を行っていたようでなのですが、昭和18年、カメラのレンズ加工分野へ業種を変え進出したようです。2015年現在でもホームページで日東光学歴史について記述しています。

開放F3.5での絵です。曇ってるんでめちゃくちゃフレアがでてコントラストが低くて白っぽいんですが、めちゃコントラストを上げるとこんな感じです。引き伸ばしレンズは皆そういう傾向があるんですが、曇ってても、解像感が高いんですよね。

この前、紹介した組み合わせでも、ぎりぎり無限は出ませんでした。ただたぶんフランジバックは38.5mmくらいだと思います。

 

 


【第454沼】PENTAX SMC-Takumar 50mm F1.4 前期型

2015-02-20 19:30:13 | PENTAX

 

PENTAX SMC-Takumar 50mm F1.4
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.4
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 6群7枚 対応マウント M42マウント
絞り羽枚数 8枚 フィルター径 49㎜
焦点距離 50mm 最大径×長さ 61.5㎜X38.5㎜
最短撮影距離 0.45m 重量 252g
最大撮影倍率   発売 *

 

ハードオフで購入です。久しぶりに見るひどくカビた個体で可哀想になって救出しちゃいました。前玉も後玉も中から外までカビカビカビです。後玉から分解してカビを掃除してみます。

 

ゴムで一番後ろのレンズを回します。よくこれで後玉群全体が回って外れたりしたんですが、今回は一番後ろのレンズ部分だけが外れました。裏にカビがあるので掃除します。次のレンズを押さえてるカニ目溝のあるリングが見えます。

 

カニ目ラジペンでリングを外します。タコ棒でレンズを抜きます。このレンズにもその奥のレンズにもカビがあったのでカビキラーでカビ退治です。

 

ただ、ここから先が回せなくて分解できません。固着してるようです。どうしてもまわらないので掃除できるレンズを全部きれいにして組み戻します。化粧リングを外して前玉群の分解を始めます。

 

ゴムで回したら前玉は全体で外れました。

 

前玉群は普通一番後ろの凹レンズだけカビたりしてるんですが、この個体はもう中まできっちりカビてました。後玉の絞り羽の向こうのレンズは外せなかったので、絞り羽越しにカビキラーで拭くと後玉全体が綺麗になったので運が良かったです。

 

前玉群の凹レンズを綺麗にすると中のカビがはっきり見えます。カニ目孔があるのでカニ目レンチで回して外します。

 

レンズと押さえリングがいっしょに外れました。内側のレンズのカビを撃退します。残りのカビは一番前のレンズの裏にある感じだったので前玉群の本体をゴムで押さえながらカニ目ラジペンで押さえリングを外します。

 

外した一番前のレンズ押さえのリングです。タコ棒でレンズを抜いて裏側のカビをカビキラーで掃除です。ここのカビはほんとに酷くて跡がのこるかもしれません。

 

次のレンズの裏にもまだカビがあったので、もう一個押さえリングを外しました。この状態でカビを退治して全部のカビを撃退終了です。組み戻して分解掃除完了です。

 

SMC takumarは、みな切り替えレバーの裏の刻印が37908です。形もみな同じ・・・・・・あれ?分解してる時は気付かなかったけど、一番後ろのレンズの部分にカニ目溝がない!!SMC takumarは、みなここにカニ目溝があると思ってましたがこの個体には溝がありません。よく見ると形がsuper-multi-coated Takumar 50mm F1.4の後端にそっくりというか、同じです。初期だけ前のシリーズの部品を使ってたんでしょうか?誰かが後で間違えてつけてしまった可能性もありますが、たぶん初期のSMC-Takumar 50mm F1.4はカニ目溝のないsuper-multi-coated Takumar 50mm F1.4と同じ部品を使っていたんですよ。このタイプのSMC-Takumar 50mm F1.4を前期型ってことにしときましょう(笑)

左がこの個体SMC-Takumar 50mm F1.4前期型で、右が後期型です。違いは後端部のカニ目溝の有無だけです。

NEX-5 絞り開放f1.4 1/250秒 ISO-200 最短撮影距離 うわーっ!です。もうたっちゃん的に綺麗に写ってるとか精細感があるとかは超えちゃってます。

NEX-5 絞り開放f1.4 1/400秒 ISO-200 最短撮影距離 被写体の周りからの浮かび出し方が違うんです!

 

 


【第453沼】LORD ⅣB 信州岡谷光学機械の遺産

2015-02-20 18:02:31 | アンティークカメラ

岡谷光学機械の製品です。レンズシャッターのレンジファインダーカメラです。とにかく高級感と凝った造りが目を引くカメラです。もちろん、ライカとかとは別次元の値段だったはずですが、その心意気は多分ライカより上に君臨していたのでしょう。岡谷ってことでもわかる信州にあった会社です。レンズキャップまでついた状態でフリマで見つけたので購入しました。他にもその時、LORDのカメラが何台かあったので、今思えば買っておけば良かったと少し後悔してます。でもまあこのLORD ⅣBを選んだのは、正解だったかな。

裏蓋ロック部分のレザーが剥がれてますけど、これで見苦しいかと言えばそうでもないので、そのままにしています。巻き上げノブ?が非常に小さくて回しにくそうですね。ここにも凝った構造が隠れてるので後で紹介します。

LORDのエンブレムがかっちょいいです。レンズのメカっぽさも適度でいい感じ。

軍艦部の絞り形状もこの時代のいい感じのカメラに共通したポイントです。

底面の2個のボタン風はこのカメラの特徴にも関係あります。ふたつ穴のある方のボタンは多重露光用のフィルムを巻き上げないでシャッターをチャージするためのボタンとのことなんですが・・・

背中側のレザーは全部禿げていたので、仕方なく100円ショップの合皮の財布から切り出したレザーの裏の布を剥がして貼り付けてます。だからLordの文字はありません(泣)

機能は全部生きてるんですが、レンズがカビだらけで向こうが見えないくらいひどい状態なので、分解して掃除するしかないです。芋ネジ3本で固定されてた銀色のリングを外すと化粧リングも外れました。カニ目レンチでレンズを回すと前玉群で外れます。

前玉群の前後のカビをカビキラーで掃除してみたら内側にもカビがあったので前玉群の後ろ部分も外して中のレンズを掃除します。

絞りを開放にしてシャッター速度をBにしてシャッターを押した状態で絞りとシャッターの向こう側のレンズのカビ取りもしておきます。シャッターはSEIKOSHA-MX B-1/500秒です。

レンズの細かな傷はどうしようもないですが、カビは排除できました。レンズはHighkor 4cm F2.8 レンズ構成は3群5枚です。

フォーカスレバーの上のレンズの根元にあるのは、フォーカスを8フィートに軽く固定するためのレバーみたいです。使用法はよくわからないです。

キャップを繋いでるタコ糸が泣かせます。Lordのエンブレムはクロムメッキ?

よくわからないのは、この巻き上げレバーの窓で、TとかHとかMとか回すと表示されてるんだけど使い方わからずです。この巻き上げレバーは、当時としては最先端のセルフコッキングでシャッターが同時にチャージされるのですが、なぜかこのカメラはワンストロークではダメで2回レバーを引いてシャッターが押せるようになります。しかも非常に巻き上げが重いのでただ重いのかフィルムが終わったのかも分かりにくいほどです。

Lord ⅣBの刻印もいいね。Fの刻印はこの下がファインダーの意味なのか、フランジバック基準の意味なのか。多分後者だとおもうけど。

さて小さすぎるこの巻き上げノブだけど

 

一度引いて、たたむと巻き上げクランクに早変わりです。凝ってるけど壊れそう。

 

フィルムカッターが付いてるんです。蓋の内側はフィルムカッター以外は普通です。

いよいよフィルムを入れて撮影してみます。

さて試し撮りですが、フィルム装填を一度失敗してしまったので、撮影条件としては厳しい夕方になってしまいました。

全体に露出オーバー気味です。レンズの傷が原因の盛大なフレアと共にシャッタースピードも設定したものより遅めになっているようです。

空が曇っていて全体に明るいので、傷のあるレンズだと辛いちころです。ただ、ある意味いかにもクラシックカメラっぽい絵になってます。

ピントの来ている場所がレンズの目盛より近いところに来ている気がします。(後で気づきました。数字の単位がフィートでした。メートルと勘違いしてました。馬鹿ですねぇ↓)

真ん中付近にピントを合わせたつもりだったのですが、手前の石柱にピントが来ています。(自分で底に合わせてるんです!!フィートだからメートルの約1/3くらいのとこです。)

なんか、味があっていい感じです。フレアの中のクレーンも好きです。アナログな絵ですよね。

暗いですから絞りは開け気味でf3.2くらいでしょうか。酷いフレアがいい感じにテールランプの赤を広げてくれてます。

 

 


【第452沼】tamron 38-100mm F3.5 BBAR MULTI C. 開放ほわほわ

2015-02-18 22:21:45 | tamron

 

tamron 38-100mm F3.5 BBAR MULTI C.
レンズタイプ  ZOOM 開放F値 F3.5
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 10群13枚  対応マウント アダプトール
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 67mm
焦点距離 38-100mm 最大径×長さ 70.8x110mm 
最短撮影距離 1.5m(26cm) 重量 653g
最大撮影倍率   発売 1976
発売 1976年 モデル名 CZ-38M 

ちなみに重量はアダプター無しの実測値です。良くこのレンズ重量は725gとされていますが、それはマウントアダプター込みの値ですね。何用のアダプターかわかりませんが・・

 

清水のハードオフでゲット。でも家でよく見るとやっぱりカビているので分解して掃除です。後玉の部分にカニ目孔があったのでカニ目レンチで回しましたが、恐ろしく固くて回らなくてカニ目孔周りを傷つけちゃいました。でもなんとか外れて外れた部分にちょうどカビがあったのでカビキラーで撃退できました。

 

前玉は細いリングでレンズが押さえられていて、芋ネジもあったので、まず芋ネジを外して、ちょうどいい径のゴムがなかったので、ゴム板を押さえリングに合わせて丸く切って

 

それに合う径の丸いもので押さえて回します。すると押さえリングと言うより、前玉群がごっそり外れました。

 

奥のレンズが見えます。でもこのレンズに汚れやカビはなかったので、そのままにして前玉群の裏側のカビをカビキラーで掃除して組み戻して終了です。

 

アダプトールのアダプターを外すためのレバーです。ボタンをおして矢印の方向に回すとマクロ域になります。

 

ちょっと、Canon FDマウントに似ているアダプトールのマウント部です。これ、アダプトール2のレンズだと思ってましたが、もっと古いアダプトールでした。このレンズにはSUPER-TAKUMARのような絞りのマニュアルとオートの切り替えレバーがあります。

PENTAX K-7 絞り開放F3.5 1/80秒 ISO-400 焦点距離100mmマクロ域  出ました、ぽわっぽわの開放描写です。でもどこか凛としてるのは、全部がボケボケじゃないから。

上の写真の切り出し画像ですが、ピントが来ている部分はボケてるようでちゃんとしてるんです。ソフトなんです。

PENTAX K-7 F5.6 1/30秒 ISO-800 焦点距離100mmマクロ域  ちょっと絞るとしゃんとしてきます。きっと屋外で景色を撮ったらかなりビシッと撮れるようなきもします。