たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第508沼】TOPCON UNIREXはレンズシャッターのレンズ交換式一眼レフ

2015-08-30 19:27:52 | アンティークカメラ

島田のフリマで1000円で購入したものです。レンズキャップも付いていました。ずいぶん綺麗な個体でシャッターも元気良く作動します。

1969年に東京光学が発売した、レンズシャッター形式のレンズ交換式一眼レフカメラです。このシリーズの最初のモデルTOPCON UNIと比べると見掛け上シルバーのレンズ部分以外はこれと言った特徴を感じさせないですね。レリーズボタンの位置も普通になっちゃってますし。

やはり銀色のレンズ部分に目が行きがちです。

左側にはUNIREXの文字が。

TOPCON UNIの場合はフィルムカウンターが巻き取りクランクの横にあったのがレリーズボタンの脇に変ってる。巻き取りクランクの根元にはAとSと書かれた切替レバーがあるんだけどどう使うのかさっぱり分かりません。

極々普通な底面ですね。

レンズは東京光学 UV TOPCOR 50mm F2です。レンズのシルバーの部分に着脱レバーがあります。

レンズを外すとこんな感じです。絞りリングは本体側に残ります。でも絞り羽は外れたレンズ側にあるんです。孔が小さいですよね。

このTOPCON UNIシリーズのカメラは世界的にも珍しいレンズシャッター形式のレンズ交換式一眼レフカメラです。この形式を使っていたのは日本ではTOPCONのほかはKOWAだけだったんじゃないでしょうか?

このカメラの特徴が裏蓋を開けると良く分かります。通常の一眼レフカメラならシャッター幕のあるべきところに何もありません。ミラーの裏が見えるだけです。このミラーも光漏れのない形をしていて遮光の役目をになっています。このレンズシャッターと遮光ミラーと絞り羽の動きが複雑で、シャッターを切ると、測光&ピント合わせの為、開いていた本体側の絞り用の羽に似たレンズシャツターが閉じます。次にミラーが上げると同時に着脱レンズ側の絞り羽が設定の明るさまで絞られてから、また本体側のレンズシャツターが開閉し最後に遮光ミラーとレンズ側の絞りがもとの状態に戻ってから本体側のレンズシャッターが開放状態に戻ります。あんまり複雑な動きなのできっと壊れやすいですよね。でも独特なシャッター音がしますし、貴重な存在です。

フィルムを入れて撮ってみましたが、一眼レフですからピントはちゃんと合わせられますし普通に撮れちゃいます。

TOPCON UNIREX で撮った写真を3枚アップしときます。子供のころ、幼稚園、小学校、中学校と通った道です。

幼稚園の運動場にあったイチョウの木で門のある辺りに8角形の回る遊具がありました。今は保育園の敷地になっています。

保育園の隣に幼稚園もありますが昔の位置よりすこし北側に移ってます。奥にある森みたいなところが八幡様ですね。

八幡様の境内にある写真の真ん中の木の根の凹みに中学校のとき皆野球のグローブを置いたものです。中学校のグランドは今は駅のロータリーになっています。フィルムが古かったからか、少しセピアカラーですね。

 


【第507沼】TOPCON UNI 東京光学製レンズシャッター式一眼レフカメラ

2015-08-15 21:40:41 | アンティークカメラ

東京光学製 1964年11月発売のレンズシャッター式一眼レフカメラです。ハードオフのジャンク箱に入っていたんですがアルコールでざっと拭いたら、全然きれいじゃないですか。シャッターも元気良く作動します。レンズ交換式なんですがCANON  EX と似ていて中途半端にレンズ交換式なんです。少なくともアダプターでNEXにつけてデジタルで使うってことは出来そうもないですね。またこのカメラは世界初のTTL-AE一眼レフカメラだそうで、AEはシャッター速度優先方式です。電池もないし、AEで使うつもりもありませんが・・・レンズは UV TOPCOR 53mm f2 です。

ファインダーの左にMADE IN JAPAN と製造番号、右にTOKYO KOGAKUの文字です。高級機じゃなかったので、逆に実にシンプルな軍艦部です。ファインダーは少し汚れてますがピンとあわせに問題ないレベルです。分解して掃除しようかとも思いましたが、せっかく他は完動なのに分解して動作しなくなっても嫌なので、とりあえずそのままにしておきました。

右の巻上げノブに、左の巻き戻し部とカウンター。いたって普通です。ただ、PETRIと同じ位置にシャッターボタンがあります。このころのまだ電気接点のないホットシューです。

無骨な感じの三脚固定ネジ部分が泣かせます。電池の蓋は黒い樹脂製です。右のボタンは裏蓋の開閉用です。

不思議な形のレリーズボタンはPETRI V6と同じような位置にあります。レンズ部分には本体側から順にシャッタースピード、絞り、距離目盛になってます。

レンズのシルバーの部分に着脱レバーがあります。

レンズの前部分は外せて交換できますが、絞りリングは本体側に残るので、TOPCORレンズはミラーレスデジカメ等にアダプターを介して取り付け撮影することが略できません。レンズだけ蘇ることが出来ないので活用しにくいですね。フィルムを入れて撮影してみました。

使ったフィルムが古かったのか、なぜか古さの哀愁みたいなものが漂う絵になるのはなぜでしょうか・・・・

フィルムカメラはかなり露出オーバーには寛容だと聞くがさすがに露出オーバー気味です。

でも普通に写真は撮れますから現役です。このカメラといいますか、トプコンユニシリーズは先にも記しましたが一眼レフカメラにしてレンズシャッターを装備したもので、現代の感覚からすると特異な存在です。この個体は手元に残っていないので、今手元にあるTOPCON UNIREXの紹介の際、レンズシャッター周りのことは書きましょう。