たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第498沼】Marexar 135mm F2.8 正体不明なんです

2015-05-31 22:20:17 | その他ブランド

 

Marexar 135mm F2.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 *群*枚 対応マウント M42
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 55mm
焦点距離 135mm 最大径×長さ 66x84 mm
最短撮影距離 1.8 m 重量 375g実測

これ、M42マウントのペトリカメラをオークションで落札したらおまけについてきました。狙ってた50mmのM42マウントレンズはなんとペトリのものじゃなくて更に修理不能!でも、おまけのこのレンズは使えそうだったんですが・・・曇りがかなりあったので分解してみます。

 

まず、カニ目ラジペンとゴムで化粧リングを外します。最前端のレンズを押さえているリングが見えます。

 

押さえリングをゴムで回して外します。タコ棒で1枚目のレンズを外しエタノールでレンズ裏端部の曇りを拭いて綺麗にしておきます。

 

ラッパ形状のスペーサーを外し2枚目のレンズもタコ棒で外して同様に両面の曇りを取ります。奥のレンズも拭いて綺麗にします。前側からはここまでで3枚目のレンズは外せませんでした。前側を組み戻して次は後ろ側から分解してみます。

 

後ろ側1枚目のレンズを押さえていた部品をカニ目ラジペンで外します。タコ棒で外して裏側を掃除でも表側は完全に斑にコーティングが取れていて直りそうもありません。レンズを外してかなり奥のほうにある次のレンズを割り箸の先に綿棒をくくりつけてカビキラーで掃除すると最後端のレンズ以外は綺麗になったので組み戻して一旦終了します。

 

表示されている最短撮影距離は1.8mです。ここで絞り羽が開放のまま動かないことに気づきました。絞りが調整できないと使えないのでマウントを外して絞り機構を見てみます。

 

マウント面の小ネジ3本を抜いてマウントを外します。マウント部が外れると中野機構が見えるので原因は少し油分で羽の動きが悪くなっているのと羽と連動しているピンの動きも悪いためと分かりました。ただそれだけではなくてAUTOのM42にある押し込みピンを用いた連動機構は壊れやすいものも多くこの個体のなんか壊れそうだしミラーレス一眼やKマウントで使う場合じゃまなだけですから、思い切って外してしまいました。これでフリクションの原因がなくなったので絞り羽も問題なく開閉できるようになりました。コーティング剥離はありますがNEXにつけて試写してみます。

NEX-C3 1/3200秒 ISO-200 明るい日だったので絞り気味です。ただ酷いコーティング剥離の割には普通に撮れます。というか、とびっきりではないですが割と精細感も良い方かも知れません。

NEX-C3 1/1000秒 ISO-200 案外写りは良い方なような気がしてきました。色の出方が好きな感じで赤が自然です。見たままの赤です。

NEX-C3 1/2000秒 ISO-200  非常にフラットな描写で色載りもよくていいレンズじゃないですかあ。まあまあの性能であることが分かったこのレンズMarexarって、なんですか?made in japanって書いてあるから日本製であることは確かなんですが・・・聞いた事もないブランド名です。でもここまで写るんですから三流メーカーではないでしょう。ネットにもその素性はほとんど明らかにされてませんし、まさに正体不明のレンズなんですね。

小堀製作所が、丸和商事から依頼されてOEM生産したらしいってのが、有力な説ですねぇ。フォーカスリングのゴムの模様や全体の感じが、よく似た個体を見た記憶があります。

 

 


【第497沼】Cosina Cosinon-S 50mm F2 小さいコシナの単焦点

2015-05-19 20:49:18 | Cosina

 

Cosina Cosinon-S 50mm F2
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 *群*枚 対応マウント  PK
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 49mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 62x32.5mm
最短撮影距離 0.5m 重量 164g実測
最大撮影倍率      

オークションで落札しました。AFのイメージが強いCosinaがどんなMF単焦点レンズを造っていたのか興味があったからです。Cosinaは今でこそカメラ本体を製造しているイメージはありませんが、たっちゃんも所有しているCOSINA C1sのように以前はフィルムカメラも造ってましたからその標準レンズとして生産してたんでしょうか。外観は恐ろしくシンプルで質素な感じですが、思ったより安っぽくないです。かなりへたれた感じになってますけどね。

 

カビや曇りはないけど、例の絞り羽の前後のレンズに塵みたいなのが、いっぱい付いているのでやっぱり分解して掃除します。化粧リングを回そうとしたらフィルターブラケットと一体で外れました。

 

小ネジ3本でフォーカスリングが固定されているのが見えます。でも前玉群はフォーカスリングを外さずそのまま回して外せそうです。外側のカニ目溝で回して前玉群を外します。

 

前玉群を外して絞り羽まで見えるようになりました。絞りを開放にして向こう側のレンズを掃除しました。

 

最短撮影距離は0.5mです。もう少し寄れるといいんですが・・・黒いマウント部がいい感じです。抱いていたCosinaのイメージと違って、無骨な感じですね。あんまり印象のよくないCosina AF ZOOMの絵ですがMF 単焦点はどうなんでしょう?SIGMA MINI-WIDE multi-coated 28mm F2.8 は案外良かったですしね。

PENTAX K-x 1/4000秒 ISO-400 おりょりょ、悪くないです。って言うか、箱庭写真みたいな感じが不思議です。どこかのブログでも似たようなことが書いてありましたが、PENTAXのMレンズと同じようにMモードでグリーンボタン押しても適正露出が出ません。Aモードで撮った写真です。

PENTAX K-x 1/3200秒 ISO-400 接写も悪くないです。絵みたいな雰囲気が好きですね。K-xの画質の粗さも魅力的に感じるのはたっちゃんだけかな・・・

 上の写真の切り出しです。粗いけど絵が好きかもCosinon-S 50mm F2星4つあげてもいいかも。

 


【第496沼】konica Hexanon 52mm F1.8 三種類目のHexanon 52mm

2015-05-13 21:48:19 | konica

 

konica Hexanon 52mm F1.8  後期型
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8-16
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 5群6枚 対応マウント KONIKA ARマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 55mm
焦点距離 52mm 最大径×長さ 62X40.5mm
最短撮影距離 0.45m 重量 216.2g実測
最大撮影倍率   発売  

オークションで落札しました。konica Hexanon 52mm F1.8は微妙に違う個体がいっぱいあるのでこれで3本目ですが買ってみたわけです。

 

ゴムで化粧リングを回して外します。続けてゴムでラッパ状の押さえリングを外します。この状態で一番前のレンズをタコ棒で外して裏側を掃除して、そのままゴムでレンズが一枚外れた前玉群を回して外します。ここで一番前のレンズを戻しておきます。

 

絞り羽の向こう側のレンズをカビキラーと綿棒で掃除しておきます。前玉群の一番後ろの凹レンズの汚れを掃除して、絞り羽の向こう側のレンズを掃除で終了です。

 

最短撮影距離0.45m

 

やっぱりこの個体もいままでのと違うとこがありました。52という数字がある場所です。絞りリングにあるのは、EEの文字。ARタイプになる直前のモデルだと思います。このARのないkonica Hexanon 52mm F1.8には4種のタイプが存在するらしいので、ここまで3タイプは手元に集まったので是非4タイプ完結してみたいものです。

 


【第495沼】ZENIT MC HELIOS-44M-6 58mm F2 ロシア製Zeiss Jena BIOTAR 58mm/F2コピーレンズ

2015-05-10 23:04:43 | その他ブランド

 

ZENIT MC HELIOS-44M-6  58mm F2
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2-16
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント M42
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 58mm 最大径×長さ 63x39mm
最短撮影距離 0.5m 重量 236g実測
最大撮影倍率   発売  

ロシア製カメラZENIT 122についた状態でオークションで落札です。ZENIT 122は全体が塗装無しの着色樹脂で覆われた安っぽい感じむんむんのカメラです。HELIOS-44M-6のレンズ自体もお世辞にも高品質な感じじゃないですよね(笑)

 

前玉の裏にカビがあったので、掃除します。ゴムで化粧リングを回して外し現れたカニ目溝のある押さえリングを外します。

 

タコ棒で1枚目のレンズを外し裏のカビを掃除して終了です。

ピンが押されていないときは絞り開放のタイプです。だからPENTAX純正のマウントアダプターKでは使えないんですよねぇ。

NEX-C3 絞り開放F1.8 1/60秒 ISO-250  最短撮影距離 はっきりした感じの良い描写ですね。

NEX-C3 絞り開放F1.8 1/60秒 ISO-250  接写リング使用

このレンズHELIOS-44M-6はなんと現在も生産が続けれれている現行モデルだそうでびっくりです。ロシアは戦後占領下だった旧東ドイツにあった光学系工業から技術資産を入手し、自国のカメラ産業に生かしてきましたが、中でも東独カールツァイス・イエナ社のレンズ資産からのコピーや模倣品はけっこう有名ですよね。ZENIT社のHELIOS-44シリーズもCarlZeiss JenaのBIOTAR 58mm/F2(戦前のもの)をルーツとしているそうです。描写も似ているんでしょうか?

 

 


【第494沼】NIKKOR-H Auto 50mm F2 前期型 分解掃除

2015-05-07 21:20:36 | Nikon

 

NIKKOR-H Auto 50mm F2 前期型
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.0
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント NIKON NF
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 61x 38mm実測
最短撮影距離 0.6m 重量 196.1g実測
最大撮影倍率   発売  1964 年

ちょっと高かったですがキタムラで購入。それでも、やっぱりカビはある。普通に中古として店にあっても汚れやカビがないことの方が珍しいんです。

 

後玉側から分解します。カニ目溝があるので外側の溝で回して後玉群全体を外します。絞り羽直後の凹レンズにカビが育っていたのでカビキラーで掃除します。後玉群の内側にカビはありません。

 

露出した絞り羽の前側の汚れも拭いておきます。前玉はテレ端にすると出てくる小さな芋ネジがあるので、落ちない程度まで緩めておきます。

 

芋ネジの押さえがなくなったのでゴムで化粧リングが回せます。続けてゴムで前玉群を回して外します。

 

一番前のレンズの裏にカビがあるのでカニ目溝のある押さえリングを外します。タコ棒でレンズを抜いて裏のカビをカビキラーで掃除です。組み戻してこれで掃除は終了です。

 

爪の形が丸くて孔がありません。マウント面にはネジがありません。NIKKOR-H Auto 50mm F1.4と同じように前期型はマウントにネジが無く後期型はネジがあるという違いになっているんでしょうか。 

 

最短撮影距離は0.6mでmade in japan。この個体はフォーカスリングが薄いですから前期型らしいですが、爪が丸いので最初期型ではないでしょう。今回は思い切ってNIKON D50に付けてみました。

NIKON D50 絞りF2 1/125秒 良いよね。星4つですね。