たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第575沼】OLYMPUS E.ZUIKO AUTO-T 100mm F3.5 PEN-F用望遠レンズと接写リング

2016-07-01 21:39:09 | Olympus

 

ちゃんと撮れるPEN-FTも手に入ったしレンズ交換式一眼レフのレンズが1本しかないんじゃ変なのでちょっと高いかなって思ったけど買いました。でも手元に届いたレンズの内側にはぽつんとカビがあります。

OLYMPUS E.ZUIKO AUTO-T 100mm F3.5
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F3.5
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 4群5枚 対応マウント PEN-F
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 43mm
焦点距離 100mm 最大径×長さ 51.5x76mm実測
最短撮影距離 1.5m 重量 249g実測
最大撮影倍率   発売 1966年

絞りリングにはTTL測光のコード番号が表示されているPEN-FT用ですね。

 

 

後からトライしようと思いましたが、良く見るとカビは絞り羽も前側にあるようです。

 

そこで、前玉からトライ。ゴムで化粧リングを回そうとしたら前玉群全体が回って外れました。この前玉群の後のレンズに問題のカビはありました。カビキターで清掃します。でも、もう一枚絞り羽との間にレンズがあり絞り羽側にカビ汚れがあります。

 

外側にカニ目溝があったので、カニ目ラジペンの長い方ので回すと外れて

 

カビキラーでカビを撃退。5枚の絞り羽が露出しました。

 

リヤキャップとフロントキャップ、フードも付いててフルセットですね。最短撮影距離表示は1.5mです。

 フードをセットすると、こんな感じです。Fの飾り文字はいいですよね。

SONY NEX-5 絞り開放F/3.5 1/125秒 ISO-200 普通に良く写って解像度も十分です。OLYMPUS F.ZUIKO AUTO-S 38mm F1.8の時にも書きましたがPEN-F用のレンズは35mmフルサイズ用と違ってAPS-CのNEXで撮って略本来の画角です。最低撮影距離1.5はやはり遠いですね。

じゃーん!!フリマで以前もらったPEN-F用の接写リングです。もらっても役に立たないと思ってましたがここで役立ちました。1個しかありませんけどね。

NEX-5に接写リング付きで撮影します。

SONY NEX-5 絞り開放F/3.5 1/60秒 ISO-200 接写リングをつけての撮影です。ぐっと寄れますね。

 

SONY NEX-5 絞り開放F/3.5 1/400秒 ISO-200 開放なのにしゃきっとしたままで白い花が良く表現されてます。

SONY NEX-5 絞りF/5.6 1/1000秒 ISO-200 この古い工場の錆びた感じが好きでつい被写体にしちゃいます。普通に良い写りで満足です。

 


【第572沼】OLYMPUS F.ZUIKO AUTO-S 38mm F1.8 PEN-F用ハーフカメラレンズ

2016-06-23 23:29:04 | Olympus

 

PEN-Fに興味が急に沸いたのでオークションで焦って落札したらはずれ引いちゃいました。

OLYMPUS F.ZUIKO AUTO-S 38mm F1.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 5群6枚 対応マウント PEN-F
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 43mm
焦点距離 38mm 最大径×長さ 50x30mm実測
最短撮影距離 0.35m 重量 138g実測
最大撮影倍率   発売 1963年

カメラはシャッターが切れないだけじゃなくてシャッター幕まで破れてる最悪な状態だったんですよ。

 

写真見てたのに気づかなかったんですよ、レンズのフィルターブラケットの曲がりとカメラ本体の右上の凹みに。レンズだけでも復活させたいと思って曲がったフィルターブラケットを割り箸とハンマーで修復します。

 

フィルターブラケットの曲がりが直ったので化粧リングをゴムで回して外せました。化粧リングがフィルターブラケットを押さえている構造だったので、フィルターブラケットも外します。内側の爪で位置が決められています。

 

フィルターブラケットと絞りリングの間にクリック感出しの小さな玉があったので無くさないように気をつけます。すり鉢状のレンズ押さえをゴムで回すと前玉群が外れました。前玉群の後のレンズを掃除するとまだ、一番前のレンズの裏にカビが残っています。

 

前玉群本体を押さえてすり鉢部分を回すと運良く回りました。

 

タコ棒でレンズを外して裏のカビをカビキラーと綿棒で退治です。

 

後玉にもカビがあるので分解しようとカニ目孔があるレンズ押さえを回しましたがカバーが邪魔で外せなかったので小ネジ3本を外してカバーをとります。後玉群が外せました。

 

一番後のレンズの裏にカビです。カニ目孔で押さえリングを外します。

 

カビを退治しましたが、少しコーティング剝離したのかムラムラが出来てしまいましたがカビよりはましです。まっすぐ後から見れば綺麗です。

NEX-5に付けると、元々小さくて軽いPEN-F用のレンズは良く似合います。NEXは本体が小さいので普通のレンズをつけるとレンズばかりが目立ちますが、これだとぴったりでNEX用レンズみたいです。α7Ⅱだと元々ハーフサイズ用のPEN-Fレンズは画面が切れてしまうので、このレンズはNEX専用で使いましょう。

SONY NEX-5 絞り開放F/1.8 1/40秒 ISO-200 カメラのせいなのかレンズの個性なのか部屋撮りではコントラストが高いって意味じゃなくて明暗の差が出過ぎる感じですが、弱弱しくはないのでまっいいかって感じです。

SONY NEX-5 絞り開放F/1.8 1/160秒 ISO-200 あんまり明るい日じゃなかったんで、開放で外撮りできました。ピントが来てる部分はしゃきっとしてるでしょ。ただし、やっぱりコーティングがまばらにとれちゃってる影響はありますね。開放だからか全体にぽわってしてるしね。オールドレンズっぽいって言うのかな。

SONY NEX-5 絞り開放F/1.8 1/500秒 ISO-200 絞り開放で撮る景色も面白いかも。

 明るい日に再度撮りました。明るいので開放は使えません。

SONY NEX-5 絞り閉め気味 1/500秒 ISO-400 開放以外はしゃきっとして近代的な写りです。

SONY NEX-5 絞り閉め気味 1/500秒 ISO-200 夏ですねえ。ちょっと離れたところなら皆無限遠で行けそうです。中央の家はしゃきっと写ってるのですが、ブログに上げるとなんかぱっとしませんね。

 

 


【第481沼】OLYMPUS G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4 清掃

2015-04-08 22:39:43 | Olympus

 

OLYMPUS G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.4
フォーカス  MF たっちゃん評価  ☆☆☆☆
レンズ構成 6群7枚 対応マウント OMマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 49mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 59 x 37mm
最短撮影距離 0.45m 重量 226.3g実測
保有数  1 発売 1972年

護国神社のフリマでOLYMPUS OM-1 についた状態で救出です。前玉にも後玉にもカビが育っていたので分解掃除します。

 

一番後ろのレンズを押さえているリングをゴムで外します。1枚レンズを外して掃除します。そこから先が後玉は外せなかったのでいったん諦めです。

前玉は化粧リングをゴムで回して外すと、フィルターブラケット部分もいっしょに外れます。

 

カニ目溝のあるレンズ押さえが見えるようになります。

カニ目レンチで回すと前玉群が外れます。この時絞り羽の向こう側のレンズも掃除できました。

 

前玉群の中にもカビがあったので押さえリングを回して外して裏側のカビをとって完成です。後玉は完全には分解で着ませんでしたが結局、カビも汚れも綺麗にできました。

 

最小撮影距離は0.45mです。

このレンズがついていたカメラOM-1です。ペンタプリズム部分は凹んでましたが、なんと露出計含め機能的にはまったく問題のない完動品でした。OLYMPUS G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4はOM-1の発売とともにその標準セットレンズとして誕生したわけです。

NEX-5 絞り開放F1.4 1/250秒 ISO-200 開放での描写はフィギュアを撮るにはちょうどいい柔らかさです。ぴしぴしの絵も良いですが柔らかな描写でしかも芯のある絵が撮れるのは良いレンズってことなんでしょうね。

 

 

 


【第465沼】OLYMPUS E.ZUIKO AUTO-T 200mm F4 分解清掃

2015-03-16 10:07:46 | Olympus

 

OLYMPUS E.ZUIKO AUTO-T 200mm F4
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F4
フォーカス  MF たっちゃん評価  ☆☆☆
レンズ構成 4群5枚 対応マウント OMマウント
絞り羽枚数 8枚 フィルター径 55mm
焦点距離 200mm 最大径×長さ 67x127mm
最短撮影距離 2.5m 重量 516g実測
保有数  1    

フリマで救出です。前玉から後玉まで一様にカビてるようです。十分撮影に影響が出るレベルでカビています(泣)(笑)

 

まずフードを外します。フードもギザギザの部分にゴムを巻いて捻ってフードを回して外します。100円ショップのゴム引き作業手袋で十分なんですが、少し小道具を紹介しよかと思って写真載せました。

 

芋ネジがあります。この部分には芋ネジ孔が4つあるのですが、芋ネジは1本しかありませんでした。もともと1本なのか、誰かが分解した際、無くしたのかはわかりません。芋ネジを外したので前玉群が回せて外せました。外した前玉群の後ろ側です。

 

前玉群の後ろ側のレンズはかなり激しくカビてるので、掃除した後もコーティングにカビの跡が残るかも知れないです。絞り部分の向こうのレンズもカビが酷いです。

絞り羽を全開にして向こう側のレンズのカビをできるだけ拭いておきます。

 

ねじ込んであると思った先すぼみのカバーは嵌めてあるだけでした。瞬間接着剤で固定しときます。ねじ込んであった部分を外してレンズを露出させます。外した部分で押さえられていたようでタコ棒で外せそうです。

 

タコ棒でレンズを外してレンズの裏表のカビを掃除します。このレンズは合わせレンズでした。これで前玉群は綺麗になりました。

 

後玉はさっきも書いた通り、カビが酷いです。小ネジ3本を外してカバーを外します。

レンズの周りにスペースができて綿棒での作業ができるようになったので、カビキラーでカビ取りをしました。意外に簡単に綺麗になります。前玉は分解し3枚2群であったので、後玉は2枚なのですが、絞り羽越しに掃除したのと今回後ろ側から掃除して略綺麗になりました。2枚の後玉レンズの間はカビや汚れは無かったようです。組み戻してカビ取り分解掃除完了です。リヤキャップは付いていましたが、フロントキャップはなかったので、傷防止の意味からもフィルターをキャップ代わりにつけておきます。

NEX-5 絞り開放f4 1/80秒 ISO-200 

忠実な再現性のせいでズゴックの塗装ムラがばればれです(泣)比較的コンパクトで軽量なレンズですが、部屋撮りするのには、2.5mの最短撮影は長すぎます。 ちなみにOMシステムのレンズ名はOLYMPUS E.ZUIKO AUTO-TのようにZUIKOの前にアルファベット、AUTO-の後にアルファベットという表記になっています。ZUIKOの前にアルファベットがあるのはMC化される以前のタイプのレンズでアルファベットは構成レンズの枚数を表していて”E”‥5枚構成 ”F”‥6枚構成 ”G”‥7枚構成 ”H”‥8枚構成といった具合です。 AUTO-の後のアルファベットは”W”が広角レンズ ”T”が望遠レンズ ”S”が標準レンズを表しています。


【第433沼】OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8のレンズ構成考

2015-01-09 23:16:51 | Olympus

 

OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8-16
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント OMマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 49mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 59 x 32
最短撮影距離 0.45m 重量 164.8g実測

ハードオフのジャンクコーナーで見つけました。全体的にはきれいな印象だったけど、前玉にぽつんとカビらしき点があります。また良く見ると前玉全体に薄いぽつぽつがびっしりです。ほんとに薄くなんですけど。家で良くみて初めて気づいたくらいです。

 

カビは後玉群の一番後ろのレンズ、薄い汚れは前玉群の一番前のレンズの裏だと思います。

前玉から分解します。ゴムで化粧リングを外します。

 

小ネジ3本を外します。これで前玉群が外れます。

 

でも・・・・・・・・ばらせません。前側も後ろ側もカシメているのか、接着なのかとにかく前玉群の内側に汚れがあるのに分解できないんです。正面から見れば分からないような汚れですしカビではなさそうなのでこの個体については諦めるしかなさそうです。組み戻して撮ってみます。

最短撮影距離は0.45mです。

マウント部分は金属製で綺麗な切削面です。

NEX-5に付けた感じは、OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8が非常にコンパクトなのでちょうど良く、専用ズームレンズを付けたときみたいです。ちなみに、このレンズはMCマルチコートなのでFとかGの文字はありません。

NEX-5 絞り開放f1.8 1/250秒 ISO-200 多少前玉に汚れがあってもビビは綺麗に撮れてますね。ボケも滑らかで綺麗じゃないですか。

 

左がF.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8で5群6枚。右が海外サイトで出ていたZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8のレンズ構成図で4群6枚です。このOLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8のレンズ構成はこのMCマルチコート化される前のF.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8と同じなのか、違うのか情報として最終仕様のZUIKO 50mmF1.8は4群6枚なのも確からしいのですが、OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8はネット情報もまちまちで決めてがないんですよね。海外のサイトでは4群6枚としてるものが多いようですが・・・また、このZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8と最終仕様のZUIKO 50mmF1.8は同じ多層コーティングでも仕様が違うらしいんです。

 

この ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8が4群6枚なのか5群6枚なのか自分なりに確かめたくてレンズ内に写りこむ光源の数をみてみました。後玉が見えているとうるさいので、絞り羽を絞っておきます。左の写真、奥の方の光源は3つ。右の手前側は2つです。

 

確実に5群6枚のF.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8は 左の写真、奥の方の光源は3つ。右の手前側も3つです。

 

これまたレンズ構成が分かっている5群6枚構成のsmc PENTAX-M 50mm F1.7です。左の写真、奥の方の光源は3つ。右の手前側も3つです。 この光源の写り込み方から、この ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8は4群6枚だと判断します。結局、このレンズは絞りを挟んで前後とも凹レンズが合わせレンズの典型的ダブルガウス(プラナータイプ)のレンズだったんですね。しかも合わせ部分が平面に近いバルサム切れを起こしにくいレンズです。ただ、コーティング技術の進歩なのか、レンズ構成が変形ダブルガウスからダブルガウスへと進化をさかのぼってるみたいで面白いです。

OMシステムのこのレンズはマウントについていない時は絞り位置に関係なくいつも開放です。