たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第596沼】KOMURA 300mm F5 M42マウント版 

2016-10-22 19:21:04 | komura

このレンズは、ハードオフで購入しました。たっちゃんの好きなブランドのひとつ、三協光機のKOMURAレンズです。

KOMURA  300mm F5 M42マウント版
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F5-32
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 3群4枚 対応マウント M42
絞り羽枚数 16枚 フィルター径 62mm
焦点距離 300mm 最大径×長さ 64X188mm実測
最短撮影距離 5m 重量 680g実測

後玉が拭かれた跡がありましたが、拭き取られてない感じでした。

ヘリコイドの前側部分がぐいっと捻ることで外せます。これはこの頃のKOMURA望遠系レンズに共通する特徴ですね。200mmは前側部分が捻っただけで更に分解できましたが、この個体は芋ネジで固定されてるようです。一番後ろのレンズの内側が汚れてます。

カニ目ラジペンで押さえリングを外して、タコ棒で一番後ろのレンズを外します。汚れは外したレンズの裏ではなく次のレンズにありました。カビキラーで清掃します。これで光学系は綺麗になったので組み戻して完了です。

このマウント部はM42マウントに対応してますがこのM42マウント部分はネジで外せます。このネジはライカL39マウントと同じネジ径とネジピッチを持っていてライカL39マウントにしっかり固定で来ちゃうものですがフランジバックが全然ちがうので何に使うんでしょう?

プリセット式の絞りリング部分です。前玉は問題なさそうです。

完全円形絞りを実現する16枚の絞り羽です。ここまで羽の多いのはKOMURAの古いレンズの特徴のひとつですね。α7Ⅱに付けて撮影してみます。

SONY ILCE-7M2 絞り開放F5 1/60秒 ISO-800 綺麗に撮れてるように見えますが拡大してピント合わせしているときの解像度はあまり高くありません。コントラストも高くなく色載りも悪いですね。でもトータルとしての画像はそこそこいい感じに写ります。モデルはコードギアス反逆のルルーシュに登場する「紅月カレン」でメーカーはバンプレストです。

SONY ILCE-7M2 絞りF11 1/640秒 ISO-100 屋外の明るい場所では拡大して良く見ないと分かりませんが疑色もわずかに発生しています。色乗りも普通と言えば普通ですが濃い目が好きなたっちゃんとしては不足気味。

SONY ILCE-7M2 絞り開放F5 1/800秒 ISO-100 でもやさしい雰囲気もあって嫌いじゃない絵です。

 


【第595沼】PENTAX Takumar 105mm F2.8 後期型

2016-10-19 20:56:30 | PENTAX

この個体もオークションで2016年10月3日に落札しました。外観がこれなので安かったです。

PENTAX Takumar 105mm F2.8 後期型
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 4群5枚 対応マウント M42マウント
絞り羽枚数 8枚 フィルター径 49mm
焦点距離 105mm 最大径×長さ 56×63mm実測
最短撮影距離 1.2m 重量 257g実測
最大撮影倍率   発売 1958年

けど、ここまで使い込まれたレンズは人のぬくもりが残ってるような感じがあります。

化粧リングをゴムで外して、これまたゴムで前玉を回すとあっさり前玉群が外れました。外した前玉群です。擦り切れた外観の割には光学系が綺麗です。

わずかに後玉群の後と一番前のレンズの裏が曇ってるので掃除します。

Takumarシリーズですから後期型でもシンプルな連動機構のないマウント部です。絞り羽は8枚羽です。

この個体は以前紹介したTAKUMAR前期型と異なり黒色のプリセットタイプの絞りリングと黒色のマウント部を持っています。前期型のようなシルバーの部分はありません。一番後ろのレンズが合わせレンズに変わった4群5枚構成の後期型と思われます。見た目はこの個体の方が古そうに見えますけどね。

フォーカスリングの滑り止め加工部分は前期型がラウンドしていて深めだったのに対して後期型はフラットで浅いギザギザになっています。SONY α7Ⅱにつけて試写してみました。

SONY ILCE-7M2 1/60秒 ISO-200 カーレーサー姿のルパンもきっちり写ってますねぇ。

SONY ILCE-7M2 1/60秒 ISO-250  ヘリコイド付きのマウントアダプターで撮影したので接写効果が得られます。そりゃ長年の小キズやらでコントラストが落ちてますが、十分に良い質のオールドレンズが感じ取れます。古びてはいますが良い写りは健在です。

 


【第594沼】tamron 28mm F2.5 BBAR MC 02B アダプトール2 タムロンの広角レンズ

2016-10-11 20:07:47 | tamron

 

オークションで入手したものです。フリマやキタムラでは、まず出会うことがないと思ったので思い切って落札したものです。

tamron 28mm F2.5 BBAR MC 02B
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.5
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 7群7枚  対応マウント アダプトール2
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 49mm 
焦点距離 28mm 最大径×長さ 64.5mmx37.5mm
最短撮影距離 0.25m  重量 180g
最大撮影倍率 1:5.8 発売 1979
    モデル名 02B

tamronアダプトール2の広角単焦点レンズ箱付きです。

付いていたのはM42用アダプトールアダプター。tamronのモデルNo.は02Bです。「F2.8より25%も明るいF2.5を備えて、全長37.5ミリ、重量180グラムというコンパクトなサイズのレンズ。小型になっても、コントラストの高い描写力を特長としています。前群、後群にそれぞれ2枚ずつの凹レンズ、凸レンズを適切に配置してフレアーの発生をおさえました。絞り開放時から全画面にわたってクリアーな画質を得ています。最短撮影距離は0.25メートル。」とtamronのサイトでは記述してますね。

フィルター径は49mmでtakumarレンズ群と同じです。AEの文字があって切替レバーはありません。1979年製ですから比較的新しいレンズですね。付いていた箱に描かれていた断面図で、はっきり7群7枚のレンズ構成がわかります。

フォーカスリングの縁が厚いのがこのころのタムロン広角レンズの特徴でtamronのロゴがシンプルです。

SONY ILCE-7M2 開放F/2.5 1/60秒 ISO-200 室内撮りでは渋いいい感じの絵がとれます。

SONY ILCE-7M2 開放F/2.5 1/60秒 ISO-200 開放での解像感はそれ程高くは感じられませんが雰囲気はいいです。

SONY ILCE-7M2 開放F/2.5 1/2秒 ISO-6400 α7Ⅱの高感度での画質はほんとにいいですね。これ真夜中なんですけど・・・空で輝いてるのは、お月様です。

 


【第593沼】MINOLTA HI-MATIC7 1963年発売

2016-10-09 22:11:59 | アンティークカメラ

この個体は2016年キタムラで見つけてつい買っちゃったものだったかな。だから700円だけど、ちょっと高いよね。ちゃちゃっとスマホで調べたらMINOLTA HI-MATIC7が1963年製で世界で始めてNASAのロケットで宇宙に行ったカメラの二代目だとか書いてあったのでつい買ってしまった。この時代のレンジファインダー式レンズシャッターカメラはみんな同じような形してますね。

型式: 35mmレンジファインダー付レンズシャッターカメラ
標準レンズ: ROKKOR-PF 45mmF1.8(5群6枚)
シャッター: SEIKOSHA LA(B・1/4~1/500秒、
  プログラムAE時は1/15秒F1.8~1/500秒F22)
ファインダー: 二重像合致式
電池: H-D(MR-9)型水銀電池 1個
大きさ、重さ: 140×82×73mm /770g実測


この個体のファインダーは完調で汚れもなくてピントも良く合わせられるしまったく問題無しです。

レンズ部分の白っぽいアルミ部品が特徴的です。カメラ全体の印象は質実剛健ってやつですね。中央の位置にシャッタースピードリングと絞りリングの赤いAマークを合わせるとフルオートのEE撮影になり中央から外せばマニュアルで撮影できるようになります。Aマークを中央から外すときはレンズ横のEVの文字の前に見えるボタンを押して回さないと回りません。マニュアル撮影のときは、ファインダー内の露出コードで示された数字に絞りリング上のEV文字の横の切欠き部の数字をあわせるようにすれば良いというわけです。まあたっちゃんは電池を入れないで試写するのが普通なんで使わないとは思いますけど。

ホットシューはまだ採用されてなくて単なるアクセサリーシューです。すっごい当たり前のレイアウトですよね。

フィルム感度の設定はレンズの下側のこんな位置にあります。珍しいですね。底部は右のフィルム装填部分がえぐられていてフィルムが入れやすく考えられてます。

裏側はなんの特徴も無いのでコメントも無しです(笑)

ROKKOR-PF 45mmF1.8(5群6枚)を使用しています。このころのレンジファインダーカメラは揃い始めた一眼レフカメラに対抗するためか、明るい大型のレンズを装備しているものが多く、本来の携帯性の良さを損ねてしまっています。初代のHI-MATICはセレン光電池を露出計の受光部として使っていましたが二代目 HI-MATIC7の受光部はCdsに変っていて上部中央にあります。

MINOLTA HI-MATIC7というネーミングですが、このモデルはMINOLTA HI-MATICの最初のモデルチェンジで言わば二代目のモデルです。

フィルムカウンター部分です。

レンズ下側のフィルム感度設定部です。ASA800まで対応しています。

シャッタースピードは1/500秒までです。レンズ上のリングで設定します。

SEIKOSHA LAレンズシャッター採用でフラッシュ用X接点付です。電子シャッターは経年劣化で整備不能になりやすいのに対して機械式は 電池無しでも機能するので返って50年以上前の機械式シャッターのカメラの方が生き残っている率が高いのかもしれません。

タイマーも付いています。Vのマークのレバーです。

シャッタースピード、露出設定リングのオートの位置Aマークです。

電池の収納部分も腐食無く良い状態です。蓋裏に電池の装填方向が書かれてます。電池はH-D(MR-9)型水銀電池 1個使用です。ただ水銀電池は、小型長寿命で電圧が安定している優れた特性を持っていますが、環境問題から1995年に製造中止になっています。アダプターを用いてSR44やLR44を使うことも出来ますが、オートで使うこともないですからどうでもいいことですが・・・

なんと純正レンズキャップも残ってました。

 


【第592沼】super-multi-coated Takumar 28mm F3.5 孔開けて分解です。

2016-10-06 20:04:15 | PENTAX

残念ながら入手時期入手経路は不明な個体です。分解できなくて諦めてた固体だったしね。前玉のレンズの裏にカビがあるんだけど、化粧リングが外せなくて掃除できなかった。

super-multi-coated Takumar 28mm F3.5
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F3.5
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 7群7枚 対応マウント M42マウント
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 49mm
焦点距離 28mm 最大径×長さ 58.5X41.5
最短撮影距離 0.4m 重量 212.4g
最大撮影倍率   発売 1971年頃

このままカビレンズにしておきたくないし・・・思い切って化粧リングに加工しちゃいました。化粧リングにドリルで孔開けたんです。

カニ目孔のようにドリルで孔を開けてカニ目レンチで回したら、ぐりっと外れました。これで回せなかったら実も蓋もないですから良かったです。化粧リングが外れるとゴムで簡単に前玉群全体で外せました。光学系全全体に綺麗でカビは一番前のレンズの裏だけです。

一番前のレンズ押さえは、固着材が塗ってあるのでエタノールで溶かしておきます。ゴムで押さえリングを回してレンズ裏のカビをカビキラーで駆逐して組み戻します。

完全オリジナルの状態ではなくなってしまいましたが・・・・復活です。

切替レバー裏の刻印は43872ですね。

SONY NEX-C3  にアダプターで取り付けて撮影してみます。フードは55mm用なんで合ってませんが付いてないよりいいかなってのと、傷つき防止にはなるんで付けてみました。

SONY NEX-C3 絞り開放f/3.5 1/100秒 ISO-200 開放でもシャープで良いです。特にsuper-multi-coated Takumarは色の載りがいいような気がします。

SONY NEX-C3  1/60秒 ISO-400 takumarはやっぱいいです。ただ綺麗に撮れるだけじゃない気がしますね。SMCの割りに逆光がフレア気味になりますが、掃除したとき曇りが取りきれてなかったのかな。

SONY NEX-C3  1/100秒 ISO-200 ちゃんと落ち着いてピントが合わせられる状況ならば、MFで十分ですね。スクーターはカメラを持って移動するのに便利です。

上の写真の切り出しですが、解像は十分だと思います。レザーシートのシボも再現できてますね。

SONY NEX-3 1/1250秒 ISO-1600 10月2日ツーリング先、キティーちゃんで売り出しているヘブンスそのはらにて。

SONY NEX-3 1/640秒 ISO-1600 10月2日ツーリング先、諏訪湖での撮影です。NEX-3の高感度は明らかにNEX-C3に対して劣りますねえ。