長らく平成の大修理が行われていた唐招提寺金堂の落慶があったのは,
2009年11月でした。情報を得て出かけたところ落慶行事初日の前日で,
金堂前の舞台で練習しているところを観た記憶が蘇ってきます。
正面から捉えた写真が多いですが,この角度で光が堂内を照らしているのも
いいのではないでしょうか。
金堂の裏に回ると講堂と鼓廊を一目に入れられるポイントがあります。
人気の高い唐招提寺なので,ここも人通りがなくなるのを待つのは大変ですが
小石の敷き詰められた境内と堂の姿は時間の流れを忘れさせてくれます。
近鉄電車で大和西大寺駅,または県道9号線で唐招提寺から
北上した位置にある西大寺は,重文の本堂や,愛染堂,四王堂もいいですが
本堂前の東塔跡に惹かれます。
東大寺に対置されて創建され,東西に二基の五重塔が配置されていた
当時の伽藍はさぞ壮大だったことでしょう。