岡山県内には五重塔1基,三重塔14基,多宝塔4期を確認しています。
国宝はありませんが,国の重要文化財には8基が指定されています。
今日,アップしたものの中には室町時代のものも数基あって,
保存のよさを感じました。
備中国分寺
宝福寺・三重塔
長福寺・三重塔
遍照院・三重塔
大滝山福生寺・三重塔
真光寺・三重塔
岡山県内には五重塔1基,三重塔14基,多宝塔4期を確認しています。
国宝はありませんが,国の重要文化財には8基が指定されています。
今日,アップしたものの中には室町時代のものも数基あって,
保存のよさを感じました。
備中国分寺
宝福寺・三重塔
長福寺・三重塔
遍照院・三重塔
大滝山福生寺・三重塔
真光寺・三重塔
もともと,奈良,京都の仏堂・仏塔の美しさに魅せられて始めた寺院めぐりですが,
岡山にこれだけの数があるとは思いませんでした。たぶん,兵庫以西では最も多いのではないでしょうか。
今日アップした三重塔は江戸時代のものが多いのですが,時代特有のもっさりした屋根の重さはあまりないのが岡山の塔の特徴です。
本山寺・三重塔
千光寺・三重塔
本蓮寺・三重塔
本山寺・三重塔
西大寺・三重塔
成就寺・三重塔
岡山に仮住まいをするようになって1年経ちました。
昨年度は前半,なかなかまとまって取材ができませんでしたが,
なんとか県内の著名な仏塔だけは回り終えることができました。
年度の変わり目にこれまで訪れた13基をまとめてアップしみたいと思います。
餘慶寺(よけいじ)・三重塔
五流尊瀧院・三重塔
曹源寺・三重塔
遍照寺・多宝塔
静円寺・多宝塔
安住院・多宝塔
蓮台寺・多宝塔
蓮台寺のある由加山には岡山市から国道30号線で臥竜山からか,または瀬戸中央自動車道水島ICから入ります。
寺は奈良時代738年(天平10年),行基による創建と伝えられ,江戸時代以降は四国「金比羅さん」と共に
「由加大権現」に参る「両まいり」として信仰されています。
写真の多宝塔は江戸時代末期1843年(天保14年)の建立で,県の重要文化財に指定されています。
ところで,この蓮台寺をもって岡山県下の著名な仏塔19基すべてをまわりアップいたしました。
国道2号線岡山バイパスの妹尾西交差点から県道21号線に入り,瀬戸中央自動車道水島ICの手前,
林の交差点を左折して少し進むと五流尊瀧院(ごりゅうそんりゅういん)・熊野神社があります。
ここは修験道の寺院で,伝承によれば,役小角(役行者)が,701年(大宝元年),神託を得て紀州熊野本宮を遷座し,
彼の5人の高弟それぞれが尊瀧院,大法院,建徳院,報恩院,伝法院の五流の寺院を建造したとのことです。
写真の三重塔は江戸時代末期1820年(文政3年)の建立で熊野神社境内にあります。
岡山の景観を代表する備中国分寺・三重塔
開けた田園には,四季折々さまざまな花が塔を彩ります。
今日は春分の日
春の三景をアップしてみました。
遍照寺の多宝塔は,JR笠岡駅の北側,市役所までの途中にありました。
1606年(慶長11年)の建立で,岡山県下の多宝塔建築の中では最も古いものです。
塔の亀腹(ドーム状の屋根)は本瓦葺になっていますが,
かつては漆喰で固めてあったものを明治時代の修理のとき改変したといわれています。
多宝塔と並んでそびえ立つ大きなイチョウの木は,塔の建立記念に植樹されたといわれています(市指定天然記念物)。
岡山方面から国道2号線を走りJR笠岡駅を越えて,すぐ運河に沿った細い道を進むと遍照寺があります。
笠岡市のHPによれば,弘法大師の開基と伝えられ,鎌倉時代末期1331年(元弘元年),
陶山藤三義高により笠岡へ移され,代々の祈願所とされたとあります。
1977年(昭和52年)都市計画事業によって多宝塔を残し市内西の浜へ移転したものです。
JR倉敷駅の南側を通る国道429号線を高梁川に向かって進み,中島の交差点を右折して
県道277号線を走って線路を越えたすぐ東側に遍照院はあります。
寺伝によれば,平安時代985年(寛和元年),智空上人が花山天皇の勅願を受けて開山したとあります。
三重塔は,室町時代1416年(応永23年)の建造で,国の重要文化財に指定されています。
岡山市内を流れる旭川。その西岸に沿って走る県道27号線を北上して
玉柏に向かう側道を山に入って行くと,右手奥の山中に塔の姿が見えます。
金山寺の三重塔です。
寺伝によれば,奈良時代749年(天平勝宝元年),報恩大師が孝謙天皇の勅命により開創し,
後に備前四十八箇寺の根本道場となったとあります。
三重塔は,江戸時代後期1788年(天明3年)に築造されたものです。
金山寺の本堂は,1575年(天正3年)頃,宇喜多直家の寄進により建造された国の重要文化財でしたが,
昨年末に焼失してしまいました。ほんとうに残念なことです。