堂宇の光影

寺院建築の優美さ・秀麗さを追いかけています。
最近,更新に取材が追いつかず・・・
今しばらくお待ちください。

鹿苑寺・金閣

2011年10月30日 | 京都
昨日の平等院鳳凰堂と並んで,どうしても水面の鏡世界を撮りたかった鹿苑寺・金閣です。昭和の延焼後の
再建ですが,やはり古都・京都の代名詞の一つではないでしょうか。平等院同様,訪れる人はひっきりなし
で,二度目の訪問を早朝から並び,開門と同時にダッシュでこの場所から撮ったものです。ちょっとPL
フィルターの効かせすぎの感がありますが,一枚の絵としてみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平等院・鳳凰堂

2011年10月29日 | 京都
雲ひとつ無く済んだ晴天の日,それも,風がなく草木のそよぎや水面のゆらぎもない日だったりすると,時間が
止まった風景をみることができます。浄土庭園に代表される堂塔と池の配置では,どうしても水面に写った鏡の
世界を写したくなります。
宇治の平等院,訪れるに当たっては相当,日と時間を選びました。この日も天候は最高だったのですが,さすが
古都京都の世界遺産。以前にも増して,修学旅行やツアーの観光客が団体でひっきりなしにを行き来していて,
この1枚を撮るのにずっと平等院を眺めてました。
正面に阿弥陀如来を拝するのも好きですが,池の中に気持ちが入り込んでいけるこの角度がお気に入りです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

室生寺・五重塔

2011年10月21日 | 奈良
私が忘れられない写真集の一つに土門拳氏の「室生寺」があります。土門氏は,高校の同窓の方で校内に大きな
パネル写真が飾られていたのを覚えています。その写真集にあこがれて,室生の里まで数回足を運びました。
五重塔は,国内にある戸外の重塔として最も小さな国宝塔です。近年,再塗装されたこともあって,緑の囲みの中
にひと際,映える姿です。土門氏のようにはいきませんが,写真の腕のまずさを塔の秀麗さが補って余りあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金峯山寺・遠望

2011年10月17日 | 奈良
奈良県吉野山,大峯山は,和歌山県の熊野三山と並んでいにしえから山岳信仰の霊地とされてきたところです。
訪れてみると,山河の国,日本の原光景がそこここにあって,精霊にさえも出会える気がしてきます。「世界
遺産」への登録は本当に嬉しい限りでした。写真は金峯山寺の境内から西を望んだもので,深い山間の八角堂
塔が絵に仕上げてくれました。
今年9月,紀伊半島を襲った台風の報道を目にするたび,訪れたときの道,川の被害が痛々しく,心から地元
の方々へのお見舞いと早い復興をお祈するばかりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

談山神社・十三重塔

2011年10月16日 | 奈良
古代日本の中で,その後の歴史を大きく変えた人物の出会いの一つに中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足
(後の藤原鎌足)との蹴鞠の会のエピソードが語られています。奈良県桜井市にある談山神社は,その場とい
われ,鎌足の長男,定恵が父の墓をここに移し十三重塔を建て奉ったことに始まるとされています。
神社とありますが,明治時代の神仏分離以前は,「多武峯寺」又は「多武峯妙楽寺」と呼ばれていました。
境内は,寺院としての伽藍を残しつつ,神社特有の釣り灯篭に飾られるなど,独特の雰囲気を持っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

當麻寺(当麻寺)・本堂

2011年10月15日 | 奈良
奈良・大和の国から西方にある二上山は,古くはその二つの山間に陽が沈む様子から西方極楽浄土への入口と
して信仰の対象とされてきました。また,二上山を抜ける大和の国と大阪南部,河内の国をつなぐ竹内街道は
聖徳太子の時代にさかのぼる最古の官道として,難波から中国,朝鮮の品や渡来人の往来の要所でした。
二上山と竹内街道が重なる地にある当麻寺は,西方極楽浄土を現す「当麻曼荼羅」と,それを一晩のうちに蓮
の糸で五色に織り上げた「中将姫伝説」が残る寺院です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法隆寺・夢殿

2011年10月10日 | 奈良
法隆寺東院伽藍にある夢殿は,奈良時代初期,行信僧都が斑鳩宮の旧地に聖徳太子をしのんで建立されたとされます。
日本最古にして最も優美といわれるこの八角堂を訪れるに,私は陽が西に傾いた頃が好きです。
明治時代,フェノロサによって,1300年の封印から解かれた救世観音の逸話,それが太子の等身像ともいわれ,さらに
像の手が持つ宝珠の意味,そしてなによりこの堂が夢殿と呼ばれる隠された意味など,聖徳太子にまつわる伝承に思い
をめぐらすには,夕暮れ間際の朱の光が似合っているように思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法隆寺・参道

2011年10月09日 | 奈良
世界最古の木造建造物として,遺産に指定された法隆寺はネット上にも星の数ほど写真がアップされています。
伽藍を間近に見るものもよいですが,個人的には,南大門を抜け中門に至るこの参道の石畳の丸みと,左右の
土塀に,1300余年間どれほどの人がここを歩き参拝したのだろうと思いを馳せるに好きな場所です。なかなか
人影が切れることのない法隆寺境内一円ですが,歩く人が疎らになった際には,ふと古に往来する人々の幻想
に浸ることができます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法起寺三重塔・秋桜

2011年10月08日 | 奈良
法起寺は,法隆寺から徒歩圏内にあって,「法隆寺地域の仏教建造物」として世界遺産に登録されているのですが,
平日は特に訪れる人も少なく,小さな境内でゆっくりと飛鳥時代に思いを馳せることができます。今の時期は,晴天
の下,周囲の田畑に秋桜(コスモス)が揺れ,三重塔を望みながら中秋の風情を満喫することができます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法起寺三重塔・満月夜

2011年10月04日 | 奈良
奈良斑鳩も法隆寺を始めとする古寺の閉門を過ぎると人影は殆どなくなり,夜は本当に静かな里となります。
法起寺の周辺は田畑が広がって,広告の照明灯など近くになく,ライトアップもないため,1300年前の夜と
と同じ姿を写し取ることができます。撮影したこの日は東大寺の万灯篭会の帰りで,ちょうど十五夜に重な
りました。これも管理人の最も好きな一枚となりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする