堂宇の光影

寺院建築の優美さ・秀麗さを追いかけています。
最近,更新に取材が追いつかず・・・
今しばらくお待ちください。

喜光寺・法華寺・海龍王寺

2013年04月28日 | 奈良

喜光寺

阪奈道路宝来ランプから奈良市街に向かうと,すぐ左手にどこか見覚えのある堂があります。

現在の喜光寺本堂は,室町時代の再建ですが,行基が東大寺金堂を建立する際の参考にし

たと伝承されており,大仏殿の十分の一の大きさで「試みの大仏殿」とも呼ばれています。

 

法華寺 

平城京宮跡を北側に回り佐保路に入ると,西ノ京や奈良市中心地とはまた違った

静かな風情を味わうことができます。法華寺は奈良時代,745年(天平17年)

藤原不比等の邸宅跡に光明皇后が皇后宮としたところで,その後,「法華滅罪寺」となり

国の総国分尼寺となりました。

 

海龍王寺・五重小塔

法華寺の東北に海龍王寺はあり,奈良時代の記録では「隅寺」と記されています。

境内から飛鳥時代の瓦が出土していて,奈良遷都以前から前身の寺院があった可能性が

あるといわれます。写真は西講堂内に安置されているもので,高さ約4mの小塔ですが,

奈良時代の作として国宝指定されています。

 

 

 

 

 


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