仏通寺川をはさんで南側の山にも幾つかの堂塔が点在します。
昭和4年建立の多宝塔は,木造による本格的なもので,
組ものなどは簡素化されていますが,もこし,屋根の反り,組ものなど,
均整のとれた美しい塔だと思います。
多宝塔
輪蔵
開山堂・地蔵堂
仏通寺川をはさんで南側の山にも幾つかの堂塔が点在します。
昭和4年建立の多宝塔は,木造による本格的なもので,
組ものなどは簡素化されていますが,もこし,屋根の反り,組ものなど,
均整のとれた美しい塔だと思います。
多宝塔
輪蔵
開山堂・地蔵堂
仏通寺の境内は玉砂利が美しくならされていて,その中に数々の堂が
静かなたたずまいを見せていました。
訪れるたときは人の数も少なく,しばらく静かさを堪能させてもらいました。
仏殿・大方丈
庫裏
輪蔵
山陽自動車道と国道2号線を結ぶ県道50号線の三原久井IC寄りに仏通寺はあります。
寺は,室町時代1397年(應永4年)小早川春平が愚中周及(佛徳大通禅師)を迎えて創建したもので
最盛期には山内の塔中88ヵ寺,西日本に末寺約3千ヵ寺を数えるに到り,
現在も参禅道場をもつ西日本唯一の大本山とされます。
写真の仏殿は,江戸時代1808年(文化5年)の再建ですが,実に堂々としたものです。
向上寺のある小高い潮音山には,平山郁夫画伯が生口島をスケッチした場所が点在しています。
画伯の構図を真似て,三重塔ごしの瀬戸内海,耕三寺の遠景を写してみました。
国宝の向上寺・三重塔を観たくなって,しまなみ海道を行きました。
早朝に生口島北ICで下りて,島を反時計回りに半周。
塔は,室町時代後期の1432年(永享4年)の建立で,
細部の各所に禅宗様が取り入れられた和様と禅宗様の折衷様のものです。
どの部分も精巧,かつ優雅で,時代考証的な価値に加えて国宝指定を受けるだけの美術的価値があります。
蓮台寺のある由加山には岡山市から国道30号線で臥竜山からか,または瀬戸中央自動車道水島ICから入ります。
寺は奈良時代738年(天平10年),行基による創建と伝えられ,江戸時代以降は四国「金比羅さん」と共に
「由加大権現」に参る「両まいり」として信仰されています。
写真の多宝塔は江戸時代末期1843年(天保14年)の建立で,県の重要文化財に指定されています。
ところで,この蓮台寺をもって岡山県下の著名な仏塔19基すべてをまわりアップいたしました。
国道2号線岡山バイパスの妹尾西交差点から県道21号線に入り,瀬戸中央自動車道水島ICの手前,
林の交差点を左折して少し進むと五流尊瀧院(ごりゅうそんりゅういん)・熊野神社があります。
ここは修験道の寺院で,伝承によれば,役小角(役行者)が,701年(大宝元年),神託を得て紀州熊野本宮を遷座し,
彼の5人の高弟それぞれが尊瀧院,大法院,建徳院,報恩院,伝法院の五流の寺院を建造したとのことです。
写真の三重塔は江戸時代末期1820年(文政3年)の建立で熊野神社境内にあります。
岡山の景観を代表する備中国分寺・三重塔
開けた田園には,四季折々さまざまな花が塔を彩ります。
今日は春分の日
春の三景をアップしてみました。
遍照寺の多宝塔は,JR笠岡駅の北側,市役所までの途中にありました。
1606年(慶長11年)の建立で,岡山県下の多宝塔建築の中では最も古いものです。
塔の亀腹(ドーム状の屋根)は本瓦葺になっていますが,
かつては漆喰で固めてあったものを明治時代の修理のとき改変したといわれています。
多宝塔と並んでそびえ立つ大きなイチョウの木は,塔の建立記念に植樹されたといわれています(市指定天然記念物)。
岡山方面から国道2号線を走りJR笠岡駅を越えて,すぐ運河に沿った細い道を進むと遍照寺があります。
笠岡市のHPによれば,弘法大師の開基と伝えられ,鎌倉時代末期1331年(元弘元年),
陶山藤三義高により笠岡へ移され,代々の祈願所とされたとあります。
1977年(昭和52年)都市計画事業によって多宝塔を残し市内西の浜へ移転したものです。