堂宇の光影

寺院建築の優美さ・秀麗さを追いかけています。
最近,更新に取材が追いつかず・・・
今しばらくお待ちください。

金剛三昧院,善福院,根来寺

2013年05月08日 | 和歌山

和歌山県内の国宝堂塔を3箇所

 

金剛三昧院は,金剛峰寺のすぐ近くにあります。

鎌倉時代初期,源頼朝の菩提のため北条政子の発願によって建立されました。

多宝塔は1223年(貞応2年)の建立で石山寺に次いで日本で2番目に古い塔です。

 

善福院は和歌山市から国道42号線を南下しJR海南駅を過ぎたあたりにあります。

境内には国宝の釈迦堂のみですが,鎌倉時代1327年建立の禅宗様式を代表するものです。

 

根来寺は岩出市から県道63号線を大阪府に向かって北上したところにあります。

その歴史は平安時代末期,空海以来の学僧,覚鑁(かくばん)に始まり,

室町時代には一大宗教都市を形成し,戦国時代は織田,豊臣,徳川と友好,敵対と

様々に関連しています。

大塔は1547年の竣工で,幅15m,高さ40mあって国内最大の多宝塔です。

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高野山金剛峯寺

2013年05月07日 | 和歌山

高野山は周囲を1,000m級の山々に囲まれ100ヶ寺以上の寺院が密集する宗教都市で,2004年世界遺産に登録されています。

空海が嵯峨天皇から高野山の地を賜ったのは816年(弘仁7年)のことで在世中に完成した堂宇はわずかでした。

その後,白河上皇,鳥羽上皇といった皇室,藤原道長,北条政子といった時の有力者の庇護を受け伽藍は最盛を迎えます。

見るべき堂塔は数多く,また,四季を通じて様々な様相を見せてくれますが,今回はこの三枚を選んでみました。

根本大塔 1937年(昭和12年)空海入定1,100年を記念して再建

 

東塔 1984年の再建

 

不動堂(国宝)  鎌倉時代初期の1197年ころの建立

 

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紀三井寺,長保寺,道成寺

2013年05月06日 | 和歌山

奈良県南部から和歌山県内に入ってみます。

 

紀三井寺

和歌山市から国道42号線を南下し,JR紀三井寺駅から200数段の石段を上っていくと海の眺めもよい境内に至ります。

写真の多宝塔は室町時代中期1449年(文安6年)の建立で,楼門,鐘楼とともに国の重文指定を受けています。


長保寺

国道42号線を海南市から有田市に向けて下っていくと,途中に長保寺があります。

ここは鎌倉時代から南北朝時代に建立された本堂,多宝塔,大門があり,また,紀州藩主徳川家歴代の墓所があります。

伽藍を構成する門,塔,堂の三つが国宝指定されているのは法隆寺と長保寺だけです。

 

道成寺

さらに国道42号線を御坊まで進むと「安珍清姫伝説」で有名な道成寺に至ります。

境内は,発掘調査により奈良時代には金堂,講堂、塔,回廊などがあったことが確認されており,

現在の本堂,三重塔はその跡に再建されています。

 

 

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金剛峯寺・根本大塔

2010年10月01日 | 和歌山
高野山は,山全体が一つの大きな宗教都市をなし,東西八つの地区に分かれて,多くの寺院が林立しています。中心となる
「壇上伽藍」には金堂,根本大塔のほか,豊臣秀吉が亡母の菩提のために建立し,豊臣秀次が自刃した場所である青巖寺
(剃髪寺)があります。根本大塔は,1937年(昭和12年)空海入定1,100年を記念して建てられたものです。

昨日★一ついただきました。世界遺産に指定された高野山は,必ずしも経年の国宝,重文級の堂塔が多いわけではありませ
んが,やはり歩き見て飽きの無い独特の雰囲気があります。是非,訪れてみてください。ゲストさんありがとうございました。
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金剛峯寺・西塔

2010年09月30日 | 和歌山
今週は阪和地域の塔を振り返って来ましたが,最後の二日は,やはり高野山金剛峯寺になるでしょう。空海が嵯峨天皇から
高野山を賜ったのは816年(弘仁7年)ですが,落雷火災で一旦,衰退した後,1023年(治安3年)には藤原道長が,その後,
白河上皇,鳥羽上皇が参詣し,北条政子が金剛三昧院を建てるなど,時代の有力者による寺院建立で,最盛期には二千に
及ぶ堂舎が立ち並んだそうです。写真の西塔(重文)は,887年に初代の塔が建立され,現在の塔は5代目で1834年(天保
5年)の再建です。

昨日★3つ頂くことが出来ました。久しぶりの快挙です。塔の連続Upで少々マニアックな世界となっていますが,古寺名刹を訪れる
際の一つの見どころとして参考にしていただければ幸いです。ゲストの皆様ありがとうございました。
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長保寺・多宝塔

2010年09月29日 | 和歌山
長保寺は,和歌山県海南市下津町にあって,紀州徳川家歴代の墓所として知られています。寺伝では,平安時代
中期,ちょうど西暦1000年に当たる長保2年,一条天皇の勅願により,円仁(慈覚大師)の弟子である性空によって
創建されたとされます。本堂・塔・大門の3つが揃って国宝に指定されている寺院は,法隆寺と長保寺だけです。
写真の多宝塔は1357年(正平12年)の建築です。
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紀三井寺・多宝塔

2010年09月28日 | 和歌山
紀三井寺は,和歌山市にあって,正式名は紀三井山金剛宝寺護国院といいますが,「清浄水」,「楊柳水」,「吉祥水」
の三つの名水百選に定められている湧き水があることから,古くから紀の三井寺と呼ばれてきたそうです。那智勝浦の
青岸渡寺に続く西国三十三箇所の第二番札所です。写真の多宝塔は,境内を本堂に向かって右手山沿いにあり,144
9年(文安6年)の建立とされ国重文指定を受けています。

昨日★一ついただきました。関東には少ない多宝塔ですが,阪和地域には他にも慈眼院の国宝や高野山など時代の新
旧を問わず数多くの見るべきものがありました。ゲストさんありがとうございました。
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金剛三昧院・多宝塔

2010年09月27日 | 和歌山
金剛三昧院は,高野山にある寺院で,1211年(建暦元年),北条政子の発願により源頼朝菩提のために禅定院として創建され,
1219年(承久元年)源実朝菩提のために改築して金剛三昧院と改称されたものです。鎌倉幕府と高野山を結ぶ寺院として中心的
を役割を担ったとされます。写真の多宝塔(国宝)は,1223年(貞応2年)の建立で近江の石山寺に次ぎ日本で二番目に古いものです。

昨日,★一ついただきました。堂塔の中で個人的に多宝塔の曲線が多い構造が好きで,ここ続けてUpしています。
気に入っていただけたら幸いです。ゲストさんありがとうございました。
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根来寺・大塔

2010年09月26日 | 和歌山
根来寺は1140年(保延6年),空海以来の学僧と呼ばれた覚鑁(かくばん)が,高野山の教義の復興に破れ,この地に
伝法院を移したことに始まります。戦国時代には根来衆と呼ばれる一大軍事集団を形成し,鉄砲隊を擁して,織田信長,
豊臣秀吉に抵抗しましたが,1585年(天正13年)秀吉により全山焼討ちを受けました。
写真は災禍を免れた大塔(国宝)で,1547年(天文16年)頃竣工の本邦最大の多宝塔です。
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慈尊院・拝殿・多宝塔

2009年11月29日 | 和歌山
和歌山県伊都郡九度山町にある慈尊院です。南海高野線九度山駅から行けます。
女人高野の一つとして,また空海が高野山まで一町(108m)ごとに木製の卒都婆を立てたという高野町石の第1番箇所があることでも有名です。
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