堂宇の光影

寺院建築の優美さ・秀麗さを追いかけています。
最近,更新に取材が追いつかず・・・
今しばらくお待ちください。

清水寺・三重塔

2010年10月31日 | 京都
古都京都を巡るとき,清水寺を外すことはないでしょう。その建立は,780年(宝亀11年)坂上田村麻呂が,自邸を本堂
として寄進したことに始まるとされ,平安京遷都以前からの歴史を持ちます。日本有数の観音霊場として今昔物語,源氏
物語,枕草子にも登場し,古都京都の文化財としてユネスコ世界遺産に登録されています。三重塔(重文)は,本堂外と
共に1633年(寛永10年)徳川家光の寄進により再建されたもので,昭和62年の解体修理により往年の極彩色が蘇りました。

昨日★二ついただきました。京都は代表する塔が数多あって,写真も撮り方の違いを見ていただきたいものが多いです。
ゲストさんありがとうございました。
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東寺(教王護国寺)・五重塔

2010年10月30日 | 京都
東寺の五重塔は,新幹線からも見え,まさに古都京都のモニュメントと呼ぶにふさわしい塔です。796年(延暦15年)西寺と
共に平安京の正門(羅城門)に左京,右京を守る王城鎮護の寺として建立され,その後,823(弘仁14年),嵯峨天皇
から弘法大師空海が賜って国家鎮護の寺となりました。五重塔は建立当時,西寺と対をなすものだったようです。高さ
約55mの日本一の高さの木造塔です。現在のは五代目で、1644年(寛永21年)徳川家光の寄進で建てられたものです。
昭和初期から国宝指定され,現在は「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。
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醍醐寺・五重塔

2010年10月29日 | 京都
京都の古塔を振り返る第一日目としては,醍醐寺五重塔がふさわしいと思いました。醍醐寺は,京都市伏見区東方の
醍醐山(笠取山)に大な境内をもつ寺院です。豊臣秀吉による「醍醐の花見」が有名で,古都京都の文化財として,
世界遺産に登録されています。五重塔も915年(天暦5年)の建立で,屈指の美しい古塔です。

昨日,★一ついただきました。奈良には紹介したい塔がまだまだあるのですが,また日を改めて振り返ってみたいと
思います。ゲストさんありがとうございました。

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室生寺・五重塔

2010年10月28日 | 奈良
室生寺は,奈良盆地の東方,宇陀室生山麓にあります。女人禁制だった高野山に対し,女性の参詣が許されていたこと
から「女人高野」の別名でも知られています。五重塔は,800年頃の建立で,屋外にある木造五重塔としては,法隆寺
に次いで古く,また,国宝・重要文化財指定の木造五重塔で屋外にあるものとしては日本最小です。

昨日★一ついただきました。明日からは京都の古塔に移ってみたいと思います。ゲストさんありがとうございました。
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朝護孫子寺・多宝塔

2010年10月27日 | 奈良
奈良県生駒郡平群町信貴山にある朝護孫子寺は,伝承によれば聖徳太子が,物部守屋討伐の際,信貴山上で勝利を
祈願し,戦勝の後594年(推古2年)「信ずべき貴ぶべき山」として毘沙門天を祀ったことが起源とされています。
その後,902年(延喜2年)に醍醐天皇が「朝廟安穏・守護国土・子孫長久」の祈願寺としたことから「朝護孫子寺」
の勅号を賜ったとあります。国宝「信貴山縁起絵巻」は,平安時代後期のものとされ,日本の絵巻物の代表作で,
説話は「宇治拾遺物語」,「今昔物語」にも収録されていいます。

昨日★一ついただきました。百済寺は天王町駅からさほど遠くない場所にあるのですが,周囲に案内などもなく,
探して行くのに苦労しました。ゲストさんありがとうございました。
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百済寺・三重塔

2010年10月26日 | 奈良
奈良県広陵町にある百済寺(くだらじ)は,639年(舒明天皇11年),国家的事業として巨大な九重塔が建てられた
ことに始まるとされ,南都七大寺の一つある百済大寺(大安寺の前身)がこの地にあったのではないかと言われてき
たものです。近年の発掘調査でその可能性は否定されつつありますが,小さな境内には鎌倉時代建立の重文の三重塔
のほか昨日Upした談山神社の本殿を移築した本堂があります。
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談山神社・十三重塔

2010年10月25日 | 奈良
談山神社は,奈良県桜井市多武峰(とうのみね)にあります。寺伝によれば,678年(天武天皇7年),藤原鎌足の
長男である僧の定恵が,唐からの帰国後,父の墓を摂津安威からこの地に移し、十三重塔を造立したのが発祥とされ
ます。明治の神仏分離以前は,多武峯寺又は多武峯妙楽寺という寺院でした。現存の塔は1532年(享禄5年)の再建
で,木造十三重塔としては、世界唯一のものです。
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當麻寺(当麻寺)・三重塔

2010年10月24日 | 奈良
奈良県葛城市の二上山にある當麻寺(たいまでら)は,薬師寺式に似た伽藍配置を持ち,奈良・平安時代に建立された
東西2基の三重塔が現存する唯一の寺院です。開基は,612年(推古天皇20年),聖徳太子の異母弟・麻呂古王との説が
あり7世紀末に移築されたようです。中将姫伝説による当麻曼荼羅が有名な寺院ですが,古塔の愛好家の間ではこの2塔
の並ぶ風景を訪ねることが一つの悲願になっています。

昨日は★二ついただきました。斑鳩の地を訪れると法隆寺,法起寺,法輪寺と回りがちですが,吉田寺の小振りながら均
整の取れた多宝塔にも是非触れていただきたいと思います。ゲストさんありがとうございました。
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吉田寺・多宝塔

2010年10月23日 | 奈良
「きちでんじ」と読みます。法隆寺からJR大和路線・近鉄生駒線王寺駅に向かって少しのところにあり,「ぽっくり寺」
の名で親しまれています。天智天皇の勅願により創建されたとも,また,987年(永延元年)天台僧・恵心僧都(源信)
が開山したとも伝えられる古刹で,写真の多宝塔(重文)は,1463年(寛正4年)建立の奈良県下最古の多宝塔です。

昨日★一ついただきました。幸田露伴作の「五重塔」は東京都台東区の谷中天王寺がモデルだったと記憶しています。
飛鳥法輪寺三重塔の再建もまた,様々なドラマがあったことと思われます。ゲストさんありがとうございました。
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法輪寺・三重塔

2010年10月22日 | 奈良
法輪寺は,622年(推古30年),聖徳太子の病気平癒を祈願して太子の御子山背大兄王が建立したという説があります。
三重塔は,昭和初期まで飛鳥時代からの日本最古の国宝三重塔として,法隆寺,法起寺と共に斑鳩三塔の一つと呼ばれ
ていました。1944年(昭和19年),落雷で焼失した後,20年を掛けて再建されたのが今の塔で,作家の幸田文氏が父露
伴氏による「五重塔」に因んで支援された話は有名です。

昨日★一ついただきました。法起寺の周囲は,今でも畑が広がり丁度,この時期はコスモスが盛りと思います。多くの
写真愛好家が訪れる名所の一つでもあります。ゲストさんありがとうございました。
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