青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

秋鹿町、清き島根の夏。

2023年09月17日 17時00分00秒 | 一畑電車

(島根の夏は青く@秋鹿町駅)

平田の街で昼食を済ませ、引き続き宍道湖の湖岸ドライブを続けるうち、午前中にも立ち寄った秋鹿町の駅に戻って来た。午後になって空のモヤモヤ感がすっかり抜け、夏の日差しに青く輝く湖面がひときわ眩しい。国道を通る車の流れが少し切れた頃合いに訪れる一瞬の静寂。晩夏を彩る蝉時雨と、湖を渡ってくる風の音しか聞こえない。

この宍道湖の青い感じと、いかにもな島根の夏を閉じ込めたくて電車の到着を待つ。時折頭上を流れて太陽を遮る浮浪雲と、湖とレールを隔てる国道のクルマの動きに気を揉みながら待っていると、秋鹿町の駅の構内踏切の鐘が鳴る。夏の太陽に負けないギラギラのオレンジを纏って、バタデンの電車がゆっくりとホームにやって来た。

いいですね、島根の夏。いいですね、秋鹿町の駅。


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