青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

呉東の夕映え

2020年11月03日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(黄金輝く鉄路@越中三郷駅)

秋の夕映えに輝くレール。地鉄電車で夕陽を眺めるなら、常願寺川を渡ってからの越中三郷~舟橋辺りが良い。富山市街の喧騒から離れ、散居村の風景も程よく残る田園地帯。富山県を地域分けする時に、特に富山平野については呉羽丘陵を境に呉西・呉東と言う分け方をするそうです。この辺りはまさにその「呉東」のど真ん中。高い建物に遮られる事なく、赤味の強い秋の日差しが駅を包んでいます。

富山電鐵時代からの姿を残していた越中三郷の駅。近年リニューアルが施され、昔の意匠をほぼ残したまま側板や瓦屋根が葺き替えられました。寺田駅に続くリフォームですが、それまでのイメージを損なわないよう良く練られたリフォームですよね。ひいては、そういう「昔ながらの雰囲気を残すこと」が会社としての方針という事が感じられて嬉しくもあります。

そして夕暮れの三郷の駅で並ぶ60形前パン側の並び。至高の組み合わせ。これを見に富山に行ってるという感じがしないでもない。20形が引退して、地鉄の生え抜き車両は60形だけになってしまったのだけど、60形がいる限り、また安房峠を越えて私は富山に行ってしまうのだろうな、と思うんですよねえ。

コメント (1)
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