毎年チェルノブイリ原発事故のあった日前後に特集上映を続けてこられているポレポレ東中野さんですが
今年も「29年目のチェルノブイリ」を25日から30日に開催されます。
2011年のすばらしい作品の多さに比べるとさびしい気はしますが、それでも毎年変わらずに続けてこられていることに、心から敬意をひょうします。
◇私は2011年のチェルノブイリ特集で、「ナージャの村」や「アレクセイの泉」をみて、
その深いかなしみに沈んだチェルノブイリ周辺の村々のドキュメンタリーをみて、「日本もこうなってしまうのか」 「こうなる前になんとかしなければ」と
思ってきましたが、大きな流れはとめられなかったと今の時点ではいわざるをえません。
今この二作品をみたら、少し違う印象をもつかもしれません。
「アレクセイの泉」には、きれいな泉のわいてくる集落で、病気にならずに暮らす人々の姿が描かれています。
水だけでも安心なものがあれば、生き延びていけるのかもしれません。
なぜ安心な泉があったのか。。。地下の奥深くに放射能物質を無毒化する何かがあるのではと読んだ記憶です。それは鉱物なのか微生物なのかわかりませんが。。。
ごあいさつをHPより紹介させていただきます。
ポレポレ東中野では、2008年より行っている毎年恒例の企画<29年目のチェルノブイリ>を開催します。4月26日は1986年にチェルノブイリ原子力発電所でレベル7の事故が起きた日です。この日に立ち留まり、原発とは何なのか、電力とは何なのか、核とは人類にとって何なのかということを考えてみよう、と2008年から続けてきました。 本年は、5月に新作『アラヤシキの住人たち』の公開を控える『ナージャの村』『アレクセイと泉』の本橋成一監督の、監督作・プロデュース作を、<世界はたくさん、人類はみな他人>というテーマのもと、一挙上映します。 本橋作品の登場人物はみな、人間や文明のしがらみを超えて、人間以外の生物たちを尊重しながら懸命に暮らしを全うしています。そんな人々の暮らしを見つめながら、原発や核という「便利」や「効率」の象徴ともいえる存在とは生きものとしての人間にとってどんなものなのか、を考えてみる機会にしていただければ幸いです。 また、本上映では豪華ゲストを招いてトークイベントを行います。『祝の島』では、元西武百貨店社長・元参議院議員で現在原発について各所で言及されている水野誠一さん、『水になった村』では、『「フクシマ』論』『漂白される社会』などで現代に深く切り込む社会学者の開沼博さん、『バオバブの記憶』では、アフリカの地域研究、開発経済学を専門とされセネガルにも長く滞在経験のある経済学者の勝俣誠さんがそれぞれ監督と対談します。他にも、各監督の舞台挨拶も予定しておりますので、是非この機会にご来場ください。 |
|
企画:ポレポレ東中野 |