薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

タニーヤン・ネパール放浪ダイアリーズ7<マンションの屋上>

2005-09-06 | Weblog
芝生が目映く陽光でキラキラ煌めく池が点在する美しい広場で競馬をやっていた。
国王も来ているらしい。日本で言えば「天皇杯」レースって感じ?
広場近くの小汚いけど懐かしい雰囲気の茶店でチャをごちそうなる。気が引けたが
どうしても奢ると譲らない。日本の事、家族の事やら聞かれた。僕の年を聞いて驚く。
同じ30才位と思ってたらしい。日本の女、ネパールの女の話で一気にブラザーだ。
経済や政治など難しい話は出来ないがやはり女の話は万国共通で盛り上がる。
店を出て10分位で友人のマンションに着いた。2人の男のネパール人が入り口で
出迎えてくれた。歴史を感じる洒落た建物だ。いきなり屋上に行こうと誘う。
オイオイ、輪姦かよ!?いよいよ貞操の危機かいなとちょっぴりビビるがみんなの
笑顔に囲まれ誘導されるまま階段を昇り始めた。最後は非常用梯子で昇る。
昇りきった僕は思わず目を見張りウオッという感嘆の声をあげる。
目の前に天国のようなパノラマが広がっていた。高層マンション等はなく視界は
360度開かれている。素晴らしく綺麗だ。ヒマーラヤ、アンナプルナ連峰が一望でき
王宮が白く輝き、山腹の寺院には雲の切れ間から後光がさしているようにも見えた。
野鳥が舞、さえずる。街の喧噪が嘘のようだ。地球の歩き方のようなガイドブックには
載っていないカトマンドゥNo1のビューポイントだと思った。
Suddと彼の友人は異国の僕にこのロケーションを見せたかったのか・・
観光スポットではない自分たちの街の日常の風景を。なんていい奴らなんだ。
警戒してた自分が思いっきり恥ずかしくなった。
そのうち、おじいちゃんや姪っ子も昇って来て、珍獣を見る様にジロジロ視られた。
持っていたコンパクトカメラでスナップ撮影してると、さらに友人が昇って来た。

つづく


*マンション屋上にて

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