薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

ハルが飛んだ日

2006-09-19 | Weblog
『ゴワグアヅタワンブルブルウーワーーン』(「とても恐かったブルブル」の犬語by ハル)

一昨日の午後8時過ぎ、猛烈な風とともに停電。我が家は今回の台風を完全になめていた。
不覚にも、愛犬「ハル」を犬の額程の庭の「ハルの家」の中にポツンと置き去りにしていた
のだった(といっても、ハルの家はリビングの窓辺にぴったり隣接。垣根の樹木に囲まれた
上、重しなど一応台風対策もしていたのだが・・・言い訳やね)。もちろん、気になるので
僕は5~6分おきにぬくぬくと家の中から(雨戸を少しあけガラス越しに、まるで容疑者を
隣の木造二階建てアパートの窓辺からカーテンごしにコソッと覗くように)監視していた。
そして8時30分頃だっただろうか、ハルの家を覗いた時。事件は起こった。目を疑った。
ハルの家が忽然と消えていた。
日に焼けた僕の黒い顔が一瞬にして真っ白になった。
「ハルがお△*※?$ん!飛んで#’&%”`@た~」
 僕は意味不明の言語を叫び、半狂乱になり夢中で懐中電灯を掴み、裸足のままスリッパを
つっかけ勝手口から庭に飛び出す。激しさを増す風雨の中、木の枝、ハルの家、鉢が散乱す
る闇の庭の中心でびしょ濡れになってハルを呼ぶ。まるでセカチュウの1シーンのように。
「ハル!ハル!ハーーールーーー!!!!」
すると2m程先のコナラの木の根元あたりから、ガサゴソッと音が・・懐中電灯で照らす。
そこには恐怖で目を真ん丸にしたハルがガタガタ震えながら、ひょっこり顔を出していた。
「ハル!大丈夫か!」
僕は必死にハルを捕まえ、リードを手にダッシュで勝手口へ走る。勝手口ではカミさんと
子供達が待機、リレーし、そのままダダダッともの凄いスピードでキッチンから玄関へ。
「恐かったろ。ゴメンネ、ハル」
 びしょ濡れのハルをタオルで拭き終わると、交代で撫でながら口々に謝る家族一同。

『恐いなんてもんじゃないよ、アンビリーーーーバボオ!空を飛んだ犬になっちまったよ。
 謝るくらいだったら台風の時ぐらい最初から家にいれて欲しいワン、まったく!』
 と、ハルはブルブル震えながら僕らを恨めしそうに眺め、そう訴えていた。

*教訓「台風の日はペットは家の中にいれましょう」(常識だろ!)すんましぇん。
 幸いハルは奇跡的に傷ひとつなく昨日いっしょに元気に散歩しました。
*写真は半年位前のハル。奥に見える茶色の木造1階建てがハルの家。すぐ横の窓から僕は
 監視していたのだが、ハルは繋がれてた柱といっしょに家ごとブッ飛ばされたのであった。

最新の画像もっと見る