薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

タニーヤン・ネパール放浪ダイアリーズ16<ブッダの眼>

2005-10-12 | Weblog
チベッタンの女性達が帰り、ホテルのBARでチビチビ地酒を呑んでると美人
マネージャーがやって来て隣に座ってくれた。彼女は日本留学の経験もあり
日本語を流暢に話す。留学中に父が亡くなるが、お葬式のために帰国せず
(それが父の遺志と考え)大学をトップクラスで卒業、3種類の表彰で
錦を飾ったそうだ。お互い酔っぱらい始め(僕だけ?)熱くなり
宗教論、オウム真理教の話までしちまった。その後、部屋に帰りベロベロにも
関わらず、ここでの日課になった座禅と瞑想を始めた。間髪入れず次の瞬間だった。
キイーーーーーーンという凄まじい耳鳴りと同時に
眼底のそのまた奥底から二つの光る眼が急速に近づいて来た。
『仏陀の眼だ!』ネパールで幾度となく目にした、テンプルに描かれた
紛れもないブッダの眼であった。
「ウオッ」圧倒され、眼をカッと見開き我に返る。
インスパイアードやスピリチュアリズム否定派の僕もこの時ばかりは
考え込み観照したが
「やっぱ、凄いわ、この国は・・」
と何の結論も感懐もなく横にゴロンとなりそのまま眠り込んでしまった。

*テンプルのブッダの眼