薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

第一回ブログ焼酎チャンピオン大会[一回戦]<銘柄当てクイズ>

2005-07-20 | Weblog
1回戦問題
以下の昔話で使用されて(隠れて)いる本格焼酎(黒糖酒含む)の銘柄名がいくつ
あるか答えてください。ただし、「さつま五代」=「五代」など略称は正解とします。
(焼酎に関連する書籍、Web情報などの閲覧での解答は失格となります。)

○<夢華詩話(むかしばなし)>
時代は焼酎が一升五百文だった頃のかごしま。桜島が一望できる天文館の近くに倉津
宗一郎という不二才と妻、千鶴というさつまおごじょが仲良く暮らしておったそうな。
二人にはまだひとり歩きもできない、くららというめんこいひとり娘がおった。
七夕の日のことじゃった。遊び人で有名な宗一郎が錦江湾に釣りに行く途中、
久しぶりになかむらどんと田倉どんと一どんに出会い、よもやま話を始めた。
「おやっとさあ」(おつかれさま)大黒様のような風体のなかむらどんが声をかけた。
「最近よー、亀五郎どんを見らんけどよ、元気しとっけ?」と田倉どんが続ける。
「元気じゃっど。元気どころか亀五郎どんは阿久根のちょうちょうさんの三女、山元
 百合と不倫しちょる噂じゃっど」宗一郎が悪戯っぽい顔で暴露話を始めた。
「そいは、ないな」と冷静だが豪放磊落な田倉どんはきっぱり否定する。
「んにゃ、百合さんが亀五郎どんに『あなたにひとめぼれ』っち言っせい付き合い
 始めたち、おいは聞いたが」なかむらどんがすかさず言い放つ。
「えー、亀五郎は島娘の寿福絹子さんと付き合っとったんじゃなかとね」と、一どん。
「中々やるね」田倉どんがうらやましそうに呟いた。
そんな痴話をしていると、長屋からやくしま出身の美人、高倉加那がだんだん彼らに
近づいて来た。加那は紅椿の香りがほのかに薫る島美人だったことで有名なおなごだ。
加那と密かに付き合っている宗一郎はにやけた顔で近づき耳打ちした。
「今夜、天の川を観にいちきに行っせー、薩摩茶屋で千夜の夢を二人でみよーねー。
 そして、朝日を観てから朝帰りせん?よかどが、加那」
「もう、こんなコソコソした不倫はイヤ!奥さんと別れんのならもう二度と逢わない!
 私は白馬に乗った王子様を見つけるの、さよなら!!」
見事にふられた宗一郎はみんなと別れ、港まで行き錦江湾を豪快に泳ぐくじらを見な
がら一人寂しく我は海の子を口ずさみながら好きな芋焼酎をジャブジャブ呑み続けた。

おわり

*以上、答えは後日。お暇で焼酎好きの方はチャレンジしてみてください。
*文中で使用された焼酎銘柄は特にお薦めとか僕のこだわりとかではなく、単純に
 思いついた焼酎ですので悪しからず。(僕は世の全ての焼酎を愛してますんで)
 従って、焼酎銘柄と文の内容は何の関係もない架空の話です。
*南の島の小さな蔵で静かに出番を待つ泡盛