水泳選手が白血病だとか、誰かが舌癌になっただとかとテレビで報道されているが、まだまだ癌は大変な病気である。
昔から癌はあと数年後には良い薬が出来て治ると言われていたが、未だに一部の癌に効く薬はあるが全部の癌にきく薬は無い。
治療法も基本的には、手術、抗がん剤、放射線治療などとあまり変わっていないが、5年生存率は飛躍的に良くなった。
最近はノーベル賞を取ったオブジーボなどは年間の薬代が3500万円かかるとも言われるが、全部の癌には使えない。
また白血病の治療薬が保険適用されるとの報道があったが、この薬の年間の薬代が5000万円かかるとの報道である。
5000万円の医療費を健康保険で3割負担にしてもらっても、個人の負担はなんと1500万円にもなってしまうのだ。
これだけで無く、入院費などの他の医療費もかかるのだから個人も大変だが、健保組合もたまったものでは無いだろう。
ただでさえ赤字の健保組合が増えてるのに、こんな薬をバンバン使われると健保組合はひとたまりも無くつぶれる。
民間の医療保険での先端医療費として保証してくれれば何とかなると思うが、60を超えた年寄りにその治療は必要だろうか。
例えば、80の老人が白血病になって年間5000万円の薬を飲んでその病気が治っても、老衰で1年後に死ぬことになる。
でも世の中のうるさい人は、治療を年齢での線引きをすると人の命に年齢は関係ないと絶対に言うだろうなぁと思う。
まあ、個人が3割負担でも、これだけの金額を出せる人は中々少ないと思うが、今後は命は金で買う時代になるのだ。