いつの間にかヒグラシが鳴かなくなってしまったが、一部の蝉は夏は終わったのにまだ最後の声を絞り出すようにまだ鳴いている。
鮎の友釣りも専用区が次々と無くなって、川には網が入ったりガリ釣りが解禁になったりしている。
このガリ釣りはなぜか地元の爺さんが上手である。ほとんどの爺さんの格好は農協から貰った帽子を被り長靴で釣っているが良く鮎を釣る。
周りでは友釣りのバッチリとした服を着た釣り人も釣っているが、その地元の爺さんはボチボチ釣るので恨ましそうに爺さんの方を横目で見てる。
地元の爺さんは今の時期に何処に鮎が付いているか、昔からの経験で知っていて、朝一番で釣り場を確保して釣っているから当然と思う。
この釣り方はこの地方では転がし釣りとも言うが、重りを川底を転がして針を回しながら近くにいる鮎を引っかける釣り方である。
しかし川の石の大きさなど、重りを転がせない時は軽く重りを動かして、多く付いた針に鮎を引っかける釣り方をガリと言ってると思う。
この針の動かしかたが難しい。同じ場所に針を入れても動かしかたが悪いとまったく掛からない。難しい釣り方である。
鮎のいそうな場所に仕掛けを入れて軽くしゃくっていると、突然重くなる。あれ。石に掛かったかな。と思って竿を上げるとググッと動く。
友釣りは明確に当たりが分かるが、この釣り方はハッキリ分からないが、分かってからが友釣りと同じで取り込むまでが楽しい。
糸が太いのでどれだけ大きい鮎が掛かっても切れない。ほとんどの鮎は今はまだ白くて25センチ前後で腹は卵を持っている鮎である。
大きくて見た目も良いが、食べると皮が硬い。 本当に美味い鮎は解禁当初の鮎で、炭火で丁寧に焼いた鮎は最高に美味い。
あと少しで鮎釣りも終わりであるので、近いうちに竿納めに行きたい。