峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

「銅」

2011年12月05日 | ランニング

 日本人トップの3位に、終盤追い上げた川内優輝(24=埼玉県職員)4日の福岡国際マラソンで、フィニッシュの後また“昏倒”した。いつも限界ぎりぎりまで力を出し切るせいらしい。大会は五輪代表選考を兼ねていた。本番の「銅」なら大称賛ものだろうが、本人も口にするように「時計が不満」だ。来年2月の選考会(東京)に再チャレンジする。

 優勝したのはケニア出身の一般参加で初マラソンのジョセファト・ダビリ(小森コーポレーション)2時間736秒。同じ国の2位・ジェームス・ムワンギ(NTN)1分以上の大差をつけた。“陸上留学”の「ケニア勢恐ろし」である。川内は2時間957秒。勝者が「五輪代表は厳しい」というのに、2分以上遅れた3位が、満足はできないだろう。

 20㌔すぎで先頭集団から後退した川内は、顔をゆがめ、歯を食いしばりながら“驚異的な追撃”を見せた。テレビ観戦の多くの人が応援したくなる。しかし、このパターンでは結局は「惜しい」だけ。ダビリが26㌔からペースあげた。「付いて行くとつぶれる」。解説者もそう言ったが、そんな対応では世界でもう通用しなくなっているようだ。


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