峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

虹の花!!??

2009年04月30日 | 花木
 阪急池田駅の南へ徒歩5分ほどのところに「大阪池田簡易裁判所」がひっそりと建っている。いよいよ5月から裁判員制度が始まるが、対象は重大な刑事事件。市民参加の裁判事件ではない「簡易」は、依然として縁が薄いままだ。その門のそば、道路沿いのプランターに植えられている「シャガ」。とても清楚な感じがする。花の色・形のせいだろう。

 フリルのついた花びらは全部で6枚のように見えるが、外の3枚は外花被(ガクに相当)。白地に紫色の点線があり、突起しているダイダイ色の斑点。この2つの模様が“すがすがしさ”を演出している。内側の3枚(内花被=花冠)は、それぞれ先が2つに分かれている。さらに真ん中に糸のようなふさふさした蕊(しべ)。

 アヤメ科の多年草。漢字では「射干」「著莪」が当てられる。中国から伝わったが、学名は“日本の花の扱い”になっていて「Iris japonica」である。Irisはギリシャ語の「虹」「虹の精」からだという。

 ≪インドネシア語で虹は「pelangi」。インドネシアで最近のベストセラー本の1つに「Laskar Pelangi」(虹の兵士たち)があり、映画化されていると聞いた。花とは関係ないが、プログを書いていて思い出した≫
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悩み

2009年04月29日 | 日常と健康
 池田市の栄本町に「託明寺」というお寺がある。駅前商店街のそば。浄土真宗だが、宗派にはこだわらず、時折立ち寄る。境内の花木の手入れがよく行き届いていて気持ちがいい。山門の左側の掲示板に、こんな言葉が出ていた。

 『悩みごと 一つ消えれば またひとつ』

 「消」の字が、偶然かもしれないが、少し消えかけている。そして「一つ」と「ひとつ」。漢数字とひらがなを使い分けているのは、きっと意識してのことだろう。後ろのかな書きは、これで終わらず、次々繰り返される感じを微妙に感じさせる。

 人間長く生きていると、いろいろなことがある。名言である。ただ“悩み”と思うかどうかは、気の持ちよう。神経質にならず、大らかに構える方が健康によい。

 昔学んだインドネシア語。今また辞書を引っ張り出しシャカリキに。でも、記憶力が衰えている。覚えたはずなのにすぐ忘れる。脳も体も動きが鈍い。しかたないことである。こんなのは悩みでも何でもない。

「ぼけ防止にはなるよ」。似たような先輩がいて、力づけてくれる。
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マチカネワニ

2009年04月28日 | 

 “恐竜のそっくりさん”のようだが、ワニである。名前は「マチカネワニ」。大阪大学豊中キャンパスの総合学術博物館3階に化石の復元標本が展示されている。理学部建物の建設現場から出土した。地名・場所が待兼山なのだ。博物館は一般の人も無料で自由に入場できる。玄関口には、巨大なレプリカを壁に這わせており、そのワニを漫画風にあしらったデザインが博物館(MOU=Museum of Osaka University)のマスコットに。なかなか、かわいい。

 博物館内は「撮影禁止」の看板がかかっている。ただ、受付女性に尋ねると、玄関ロビーは写真OKだという。ワニの頭部だけで1㍍を超す。見上げると、吹き抜けの2階までシッポが伸びている。後に、実物よりシッポ部分が“やや長い”と分かったそうだが、いずれにしてもほぼ“恐竜”だ。キャンパス内の待兼山には大きな池が今もあるけれど、こんなワニが生息していたとは…。

 展示はパネル説明のほか、実物や映像をまじえ、そばに近づくとビデオがスタートする仕組みも何か所かある。初期の真空管コンピューター、世界に羽ばたく研究者の紹介、超高圧電子顕微鏡。そして、懐徳堂、適塾という市民の学問からの流れを継承した「大阪大学の歩み」も。パネルの一番最後は「大阪外国語大学との統合」だった。


 ちょうど訪れた4月27日から3階で特別展「昭和12年のモダン都市へ」が開かれていた(7月4日まで)。懐かしい資料や観光映画「大大阪(だいおおさか)観光」も見せてもらう。昔の浪速にしばしタイムスリップ。全館じっくり回れば、2時間ぐらいはすぐ経ってしまった。

 1階にはミュージアムカフェ「坂」がある。帰る前に、そこで休憩。コーヒーが200円、サンドイッチも200円。とっても安い。大学側は博物館を「社学連携」のひとつの窓口と考えている。みなさん、遠慮せずに訪れてみては。
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アマの頂点を競う

2009年04月27日 | パソコン
 “落語のまち”をアピールしている池田市がこの夏、全国のアマチュアファンに呼びかけて落語を盛り上げる大がかりなイベントを行う。題して「社会人落語日本一決定戦」。街頭にポスター(チラシ)が張り出されていた。

 落語を趣味にしている人に目標としてもらい、将来の落語家、未来のお客さんづくりも狙っている。まず映像や録音の資料で事前審査。合格した150人が8月15日に市内5会場に分かれて予選会を開く。それをクリアした8人が同日、池田市民文化会館(アゼリアホール)で決勝戦、初代名人や各賞を決める。1位には50万円の賞金と副賞が出る。

 予選は8分以内、決勝は13分以内。演目は自由。事前審査の資料はDVD-R、VHSテープ、CD-R(高座写真添付)などに収め、6月1日必着で、大会事務局(池田市栄本町7-3、池田落語みゅーじあむ)へ。

 審査員は桂三枝(上方落語協会会長)らプロ7人と作家の藤本義一、田辺聖子、難波利三各氏、倉田薫市長。翌16日には午後2時から同じホールで桂三枝ら6人の上方大落語会(前売りのみ4500円、チケットは6月1日発売)があり、2日間のイベントを合わせて『上方大落語祭』としている。

 ≪PRになりましたが、池田発の情報として…。社会人落語日本一決定戦の参加は学生を除いているそうです。詳しくはホームページを≫
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花粉

2009年04月26日 | 花木
 すでに終期のツバキ。我が団地のツバキも散ってしまった。写真は、遅くまで咲いていた池田城跡公園の「ヤブツバキ」。実は数日前に撮った。ひょっとしたら、もう地面に落ちているかもしれない。落椿(おちつばき)は哀れなので、あまり写したくない。寸前の“元気な最後の姿”ということで、見てもらえるとありがたい。

 ヤブツバキは園芸種とは別なのかどうか。本来は“野生種”だという。頑丈なタイプでゆっくり育ち、その分、花期が長いそうだ。とは言っても、ツバキの仲間。特徴は共通している。

 散るときは、花びらがちぎれてヒラヒラと舞うのではなく、ガクから花全体が丸ごとポトリと落ちる。樹の根元に、いくつもの残がいが“横たわっている”ようになる。色がくすみ、形もくずれていく。見たくない情景である。樹に咲いている間が華なのだ。

 花びらの内側、下の方に黄色い花粉がいっぱい。奥の方にしまいこんである“甘い蜜”を求めて、どんな昆虫だか分からないが、飛びこんで、突っ込んでいった。その証拠がはっきりとついている。この花も役目はしっかり果たした…。
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末脚に魅力

2009年04月25日 | ギャンブル

 26日の東京競馬で行われる「フローラステークス」(GⅡ芝2000㍍)。3歳牝馬のオークストライアルである。唯一の3勝馬ディアジーナ(3-3-2-1)が1番人気となるのは間違いない。ここ2走GⅢで①②着である。確かに実績・安定性でも他馬をリードしているが、オークスを狙うにしては持ち時計、上がりの比較で断然とは言い切れない。人気をかぶるので馬券的妙味も欠く。末脚勝負になれば◎ワイドサアァイアの方に魅力がある。

ワイドサファイア
ハシッテホシーノ
ディアジーナ
ミクロコスモス
ラークキャロル
 サファイアはまだ1勝馬。新馬戦を勝った以降は④④②⑦着。しかし、タイム差は最大0.4秒だから悲観することはない。暮れの500万下マイル戦では1番人気で逃げた。好スタートが裏目になり、最後方にいた2番人気のミクロコスモスに差された。マイルでも千八でもコンスタントに上がり34秒台前半の脚を発揮する差し馬が、そのレースではバテて上がり36.1秒。勝ったミクロは34.8秒。今度はサファイアも末脚を生かす乗り方をするはず。

 2月のエルフィンSではレッドデザイア(後の桜花賞2着馬)とハナ差②着の接戦を演じた。鞍上は当時と同じ岩田に乗り替わる。きゅう舎はこの馬の能力を高く買っており、強気である。追い切りも、末をビュンと伸ばす好調教だった。

 対抗はハシッテホシーノ(ふざけた馬名は気にくわないが)。東京の2000以上では2戦2勝。新馬のマイル戦こそ、ミクロコスモスの上がり33.3秒に大きくちぎられたが、距離が延びれば一味違うはず。時計のかかる馬場に対応できるのも強み。休み明けでも。

 ▲ディアジーナ。印を落としてしまって、失礼か。前走惨敗の△ミクロコスモスがゆったりしたペースで巻き返す。むしろ、こんな距離の方が向くかもしれない。押さえはミモザ賞快勝のラークキャロル。  
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模様替え

2009年04月24日 | 花木
 花壇ができた!! 場所は池田市の緑のセンター。温室前の広いスペースの有効活用ということだろう。いくつかレンガで囲って異なる丸い形にし、草花を植えている。中央には金属製の飾りを置いたり、噴水を設けたり。円形の大きなコンクリートの“鉢”もある。

 このセンターによく足を運ぶようになって5年になる。このような広場の大がかりな「改造」を見るのは初めて。秋にはテントを張って、菊花展の会場にすることはあっても、普段は広いグラウンドだった。菊花展は会場を池田城跡公園に移している。どちらも市の施設だから、模様替えは総合的に行うのも可能なのだ。

 ブログの花の写真撮影で、センターには随分お世話になってきた。ひょっとしたら、池田市民のなかでNO1の利用者かもしれない。入場は無料。自分では「税金の還元」だと思っている。有料だったら、そうしばしば訪れないし「もっと花の入れ替えを」など、いろいろクレームをつけていただろう。タダなので、黙って“感謝”している。

 センターの花は書き尽くしたようでもある。が、同じ花でも、見る目や感じ方が違う。写真の撮り方、原稿内容も異なるから、ダブってはいないと「理屈」をこねて、ご容赦願っている。

 ≪そう、「年々歳々花相似たり」ですが、「歳々年々人同じからず」です。解釈がちょっと違うか?!≫
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初シユーズ

2009年04月23日 | 日常と健康
 小さなお客さま。玄関に脱がれているくつを撮った。本人たちは部屋の中で遊んでいる。真ん中の「ホワイト&ピンク」が孫娘のもの。左は兄の小学3年生の運動靴。大きくなったものだ!! 履物を見て改めて成長を感じる。

 孫娘はあと1週間余りで1歳の誕生日を迎える。何かにつかまって立つようになった。伝い歩きは平気だ。数秒間は物に頼らずに立つ。ただ、ひとりで「よちよち歩き」とは行かない。時たま足が1歩前に出る程度。慎重なのだろう。

 それでも早々と“マイシューズ”である。12㌢の大きさ。外出のさいには、ちょっと履かせるために、親が持ち歩いているようだ。“訓練”が行き届いているので、誕生日が過ぎる頃にはスタスタ歩く???

 ≪“這えば立て 立てば歩めの 親ごころ” 昔の人はうまく言ったものです。初めての誕生日。インドネシア語ではhari ulang tahun yg pertama。お祝を考えないと…≫
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アユ・ウタミの処女作

2009年04月22日 | インドネシア語
 インドネシアの女流作家アユ・ウタミ(Ayu Utami)のデビュー作『サマン』を読んだ。翻訳(竹下愛訳)だったから、すんなり読めたが、原書ならそう簡単にいかなかっただろう。原作は1998年4月に発表された。前年のコンクール大賞受賞作を改編したものだというが、たちまちインドネシア文学界に旋風を巻き起こすベストセラーになった。

 翻訳版は07年5月に発行された。著者のウタミは08年に3作目を出し、同年秋に2度目のインドネシア文学賞を受賞している。タブー視されていた性や宗教・政治の問題にも女性の目で挑み続けており、依然“時の人”である。

 『サマン』(Saman)は、グローバルな舞台設定。話はいきなり1996年のニューヨークから。ライラという女性が、ジャカルタで約束した妻のある男性シハールを待つ。知り合ったのは3年前のスマトラの石油採掘基地。人身事故があり、ストーリーはそこからライラの友達をからめて過去を振り返り縦横に展開される。

 サマン(Saman)というのは、小説の中盤で詳しく紹介されるライラのかつての男性友人。本名「ウィサングニ」(通称「ウィス」の名)で登場し、スマトラでキリスト教の神父になるが、そこのゴム農園で奇妙な体験や農民搾取の大事件に巻き込まれる。身を隠しながらの生活を送ることになり、名前もサマンと変えたのだ。

 官憲に捕らわれて拷問を受け、そこから脱出するところは迫力がある。日本作家で例えれば、西村寿行の“荒っぽさ”も感じられる。女性同士の会話場面とは一変したトーンの描写だ。今風の女性会話は、翻訳者が女性なのでスムーズなのかもしれない。

 小説の中で、最初一人称の「私」はライラだった。最終章の主人公は、ライラの友人女性・ヤスミンとサマンに代わる。そしてニューヨークとジャカルタ間のメールのやりとりで話を展開させる手法をとっている。

ウタミは1968年11月21日、ボゴールに生まれ、ジャカルタで育った。スハルト政権崩壊期に世に出た『サマン』は、彼女が29歳の時の作品。

 ≪07年5月25日第1刷発行 木犀社、245頁 2310円。訳者の竹下愛さんは’92大阪外国語大学(現大阪大)の卒業生≫
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みずき

2009年04月21日 | 花木
 池田城跡公園のピンク色の「ハナミズキ」。ふわふわと飛んでいるようだ。後ろに五月山が横たわっている。右側に門。中央に屋根だけ見える民家風の建物は、土産物などを置いている売店。ウィークデーは訪れる人も少ない。人物を写さないと、のどかで田舎っぽい雰囲気の風景である。もっともこの周辺は、別に断らなくても田舎なのだが…。

 先端が微妙にカーブした大きな4枚の“ヒラヒラ”。葉の変形した「苞」である。実際の花は中心部の黄緑色の塊。1つずつは小さいけれど、それぞれちゃんと4弁の花びらと雄しべ(蕊)も4本持っている。チョウやハチの目印になりやすいように、こんな形の苞で迎えている。

 ミズキ科。北米の原産。現在は日本全国各地で見られる。04年のアテネ五輪マラソンで金メダルに輝いた野口みずき選手の名前はこのハナミズキから。「花水木」の名のホテルがあり、「みずき通り」もあちこちに。池田駅に近いバス通りにも、街路樹としてにハナミズキが並んでいる。

 サクラが咲く地域ならハナミズキも咲くらしい。「日米交流の花」としても有名だが、熱帯のインドネシアでは、咲かせるのは無理かな。
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