韓国・大邱の世界陸上で9月1日、英国選手が初の金メダルを獲得した。男子400㍍障害を制したデービッド・グリーン(25歳、英報道ではDai Greene)。スピードとスタミナが求められる過酷な種目だが、ゴール手前でスルスルと抜け出し、Vタイムは48秒26。ハビエル・クルソン(プエルトリコ、銀)らを交わした。この種目、英国が世界優勝したのは1968年メキシコ五輪のデービッド・ヘメリー(48秒12=当時世界新)以来。
来夏にはロンドンでオリンピックが開かれる。世界陸上を“プレ五輪”ととらえる選手や国が多い中、英国はその意識が一層強いだろう。今大会のエントリー数も米、露、独に次ぐ69人を出していた。「この“金”で選手のプレッシャーが減って、後半に弾みがつくのを期待したい」というメディア論調もあった。
陸上競技のアジア勢はまだまだ世界レベルに届かない種目が目立つ。追いつくのには年月がかかる。開催地の韓国関係者の思いはどんなものだろうか。韓国では2018年に平昌(ピョンチャン)での冬季五輪の開催が決まっている。世界大会は経済効果だけでなく、多くの競技で選手の力を引き上げる刺激にもなるはずだ。
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