峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

風邪の伝統療法

2011年05月29日 | インドネシア語
 風邪を引いたときにインドネシアでは「Kerok」(クロック)と呼ばれる“コインマッサージ”がある。今も続いている民間の伝統療法だという。コインの縁で背中などを大きな「ハ」の字形にこする。皮膚にいくつも赤い跡がつくが、これで治療になるそうだ。

 kerokはkerikとも綴られ、この単語そのものに「こする」という意味がある。「風邪を引く」はインドネシア語では一般に「masuk angin」。これは「風邪」という名詞にも使える。直訳すると【風(angin)が入る(masuk)】ということ。どこに? 体の中に、である。

 日本語の「風邪」も文字の成り立ちからみると「外の風の邪気を体にとりこんでしまった」。その結果、カゼの症状を起こすという解釈になる。由来は中国発かもしれないが、考え方は似ている。ただ、背中をこすって治るとは…。みなさん、夏風邪にご注意を。

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