峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

これで撤退!?

2005年05月18日 | お出かけ
 フランスのスーパーマーケット・チェーン「カルフール」が日本から撤退したニュースは早くから伝わっていた。国内の8店舗を大手スーパー「イオン」が3月に買収している。買収してもしばらくは「カルフール」の名で営業。その後、いつ、どんな名に変わるのか、気になっていた。だが、北摂にある「カルフール箕面」は、名前が消えるどころか、新聞に折り込み広告を入れて懸命にPRしている。

「タイの物産フェア」を開催中というので、そのカルフール箕面(写真)に出かけた。自宅から車で約15分。店は込んでいなかった。「経営者が交代しても、名前は変わらないと聞いています」と案内担当。「カルフール」の名前は長期に続くようなニュアンスである。

  改装したわけでもないし、商品配置も従来通り。新社名の「イオンマルシェ」は表に出ていない。ここには、もともとローラースケート店員はいなかった。訪れる客にとって“カルフール撤退”は気づきにくい。

 カルフールは2000年末に幕張を皮切りに進出し、南町田、光明池、狭山、箕面、尼崎、東大阪、明石の各店ができて話題をまいた。箕面は2003年10月のオープン。当初は交通渋滞が続き、駐車場に入るのに長い列ができた。カルフールが核になり、ほかに約140の店や施設を「ヴィソラ」の名称で統合した複合ショッピングセンター。

 最近はカルフールの力が弱まって、「ヴィソラ」の牽引力が前面に出てきている気配もある。例えば3つある駐車場。2時間までは無料で、さらに1時間の追加無料サービスが設けられているが、この「追加サービス」についてはカルフールだけが対象外。このあたりも、モヤモヤしてよく分からない。日本から手を引いたのに「カルフール」の名が“撤退していない”のもおかしな話。依然として気になる。

  カルフール(Carrefour)はフランス語で「交差点、広場」の意味。英語化され、そのまま同じスペルで英語の辞書にも載っている。一方のヴィソラ(visola)は造語。「活気ある街・生き生きした」というvie(仏)、vivid(英)、vívido(西)と、「太陽の」のsolar(英、西)と日本語の「空」を重ね合わせて“いつも空が見えるまち”を表しているそうだ。イオンマルシェ(AEON Marché)のAEONはラテン語で「永遠」を意味し、Marchéはフランス語で「市場」。
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