セニョリータは小ぶりの品種を指すというが、そのまま商品名に。かつて“モンキーバナナ”と呼ばれていたのと同種なのだろうか。バナナが高価な果物だったのは昔の話。いまは随分安くなっている。
栄養価が高くて、エネルギー源として“即効”がある。市民マラソンの大会でもエードステーションによく置かれていて、バナナを食べると急に元気づく。不思議な果物である。もともと好物だったので、このサービスはありがたかった。
バナナはアラビア語で「手足の指」を意味する「banan」が語源だとされる。手の指ならこのミニバナナの大きさで話が合う。ということは、始まりは「小さなバナナ」が主流で、次第に大きな品種が増えていったのかも。原産地は熱帯の各地。スペイン・ポルトガルが、アフリカのギニア産バナナを世界に広めたとも言われている。ちなみに「セニョリータ」(señorita)はスペイン語で「お嬢さん」
英語もスペイン語もbananaでOK。世界に通用する語である。インドネシア語はバナナをpisangというが、bananaでも通じるか。日本では「芭蕉」と呼ばれていたが、今の子供には「?」。クビをかしげられる。