五輪代表の最終選考会を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが11日ナゴヤドームを発着点とするコースで行われ、尾崎好美(30)=第一生命=が2時間24分14秒で日本人トップの2位。代表の座を確実にした。並走していた中里麗美(ダイハツ)は終盤あと700㍍でちぎられて14秒差の3位となった。優勝は2時間23分52秒のアルビナ・マヨロワ(ロシア)。
昨年夏、韓国の世界選手権では18位、秋の横浜国際では悔しい2位だ。「五輪への思いが捨てきれなかった。スパート勝負には自信があった」。ぎりぎりまで機をうかがい、執念をかけたラストチャンスが実ったかっこう。実力が評価されていた渋井陽子は4位、アテネ五輪金の野口みずきは6位、世界選手権で日本人トップ(全体5位)の赤羽有紀子は8位だった。
この錚々たる有力勢の中でライバルたちを制したのは大きい。フィニッシュ後の笑顔も実に輝いていた。最後はマヨロワに離された。その点の不満を口にする人もいる。ただ、尾崎にすれば「日本人トップ」を意識して、あえて仕掛けについていかなかった。十分反応できたはず。“横浜で木崎良子に敗れて2位になった反省”を生かしたのだろう。
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