峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

日本、強豪ドイツと互角の戦い

2006年05月31日 | インドネシア語

 Kalimat pendek(14)
Jepang Tahan Jerman
Leverkusen,Selasa(KOMPAS Syber Media)
 Tuan rumah Jerman dengan susah payah mampu menahan imbang wakil Asia, Jepang 2-2 dalam pertandingan persahabatan menjelang Piala Dunia, Rabu WIB.       Jerman yang pekan lalu mengalahkan Luksemburg 7-0 dalam uji coba Piala Dunia tampil gugup. Mereka gagal keluar dari tekanan pemain Jepang untuk mengembangkan permainan.
 Jepang secara mengejutkan mampu unggul 2-0 terlebih dulu melalui dua gol Naohiro Takahara. Ia mencetak gol secara berturutan pada menit 57 dan 65.    Ketinggalan 0-2 sempat membuat panik para pemain jerman. Seperti juga Jepang, mereka mencetak dua gol secara berurutan melalui Miroslav Klose menit 76 dan Bastian Schweinsteiger menit 80.

日本、ドイツと引き分け
レーバークーゼン,30日(コンパス紙電子版)  
 サッカーのワールドカップを控えた国際親善試合で(インドネシア西部時間の水曜日) 、開催国ドイツはアジア選出の日本と対戦、2-2でかろうじて引き分けた。ドイツは先週(27日)本番前のルクセンブルクとの試合で7-0の大差勝ちを収めていただけに、日本を圧倒して勢いづかせようとしていたが、思惑通りにには行かなかったよう。
 日本は高原直泰の2ゴールで優位に試合を進めた。57分と65分の連続得点だった。2点をリードされたドイツはややパニック状態。しかし、クローゼが76分に、シュバインシュタイガーが80分に日本と同様、連続得点して追いついた。

  ※ジャワ中部地震で5000人を超す死者を出しているインドネシア。ウェブサイトでも震源地に近いジョクジャカルタの状況、各国からの支援の様子が伝えられている。地震発生以来、よくウェブページを開くようになった。

  ※31日朝、いろいろ見ていたら、サッカーの日本-ドイツ戦の記事が目についた(コンパス紙電子版)。インドネシアはサッカーが“国技”である。サッカーの報道も多い。今回の試合の記事は短くて、日本国内の新聞のように日本サイドに立った書き方でもないが、アジアの国として注目はしているようだ。 

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自動散水システム

2006年05月30日 | 
 太陽光パネルで発電して、花に自動散水しています!! 関西電力池田営業所(池田市上池田1)の玄関右手の花壇にこんな“仕掛け”がしてある。ちょっとした理科の実験風景のようだ。

 小型パネルが2つ。その下に説明板、裏側に発電装置などをしまい込んだボックスがある。「パネルによって発電した電気をバッテリーに蓄え」ておき、一定の時間が経つとタイマーが作動して水道の元栓を開け閉めする。花壇には小さな穴をあけたホースがめぐらしてあり、水道栓が開けば、その穴から噴水のように水がまかれるという仕組みだ。

 太陽光がどれくらいの電力を生むか。「ただ今の発電量は○W(ワット)です」と説明板にデジタル表示。それを見ればわかるようになっている。「一般家庭の電気をまかなうには、この約100倍のパネル面積が必要」とか。
 花は3カ月に1回、季節ごとに植え替える。水をやる手間は、実はそれほど大変ではない。わざわざそんなシステムにしなくてもよさそうだが、そこは電力会社らしいデモンストレーションということで…。
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赤いクジャク

2006年05月29日 | 花木
 たくさん赤い花をつけたものだ。“ベランダ栽培”のクジャクサボテンが、一気に咲きだした。28日に数えたら9輪も。ひしめきあっている。

 まず25日に2つ。つぼみが20以上あって「記念写真」はあとの楽しみに、もう少し待つことにした。強風が吹き荒れたので、その日から部屋の中に避難。部屋のガラス・サッシュ戸が温室効果を発揮して、生育がスピードアップした感じだった。

 葉のように見える茎(葉状茎)は重さがあるうえ、ぐねぐねと長い。そのまま、ひとりではとても立っていることができない。朝顔に使うワッカにくぐらせて支えている。窮屈なスタイルながら、平たい葉の先から、面白いかたちでつぼみができる。先端から咲くのはサボテン独特で、長い花びらを持った大型花が次々と。

 「月下美人」と同じ仲間でも、クジャクサボテンは1夜だけではなく、昼も咲いて最長4、5日はもつ。つぼみが全て開花したら、にぎやかで壮観だろうが、残念ながら先行組がしぼみだすので“同時開花”には限度がある。

 昨年は黄色いクジャクサボテンが咲いた。その時に「これは色が違うよ」と、妻の友人からプレゼントを受けたのが、この“赤いクジャク”。黄色いのは今年ダメで、花をつけなかった。赤色はその代わりをつとめ、おつりが出る勢い。

 友人は団地の同じ階に住んでいたが、今は豊中市に引っ越している。妻は友人あてに報告の手紙をしたため、プリントアウトした写真を添えていた。

 サボテン科。メキシコ原産。学名 Epiphllum hybrid。英名はOrchid cactus。
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ジャワ島大地震

2006年05月28日 | インドネシア語

 Kalimat pendek(13)
Gempa di Yogyakarta dan Jateng
Korban Tewas Hampir 3.000 Orang.
 Hingga Sabtu(27/5)malam,jumlah tewas akibat gempa di Yogyakarta dan Jateng ada 3.000 orang.
(Kompas Cyber Media Updated: Minggu, 28 Mei 2006 - 4:22 wib).
Presiden Berkantor di Yogyakarta
Permana Akhirnya Tewas
Warga Tidur Beratapkan Langit  

                    ◇
(BBC INDONESIA.com 27 Mei, 2006 - Published 06:30 GMT)
 Pusat gempa dilaporkan terjadi sekitar 40 kilometer selatan Yogyakarta, sehingga banyak rumah di kawasan seperti Bantul dilaporkan rata dengan tanah. Berbagai rumah sakit besar di Yogyakarta kewalahan menerima korban yang masuk akibat gempa tadi pagi. Kondisi rumah sakit sendiri dilaporkan juga retak-retak, dan banyak pasien kemudian dipindahkan dari ruang lantai atas karena kekhawatiran akan gempa susulan.
 Di kota Yogyakarta sendiri, warga panik karena setelah terjadi gempa muncul kabar terjadinya tsunami yang mencapai daerah pusat perbelanjaan Kawasan Malioboro. Namun kabar tsunami ini kemudian dibantah oleh Badan Meteorologi dan Geofisika. Gempa ini terjadi pada pukul 05.50 pagi berkekuatan 5.9 pada skala Richter. Namun pusat pencatat gempa di Hongkong mencatat gempa ini berkekuatan 6.2 pada skala Richter.
 Gempa ini bukan merupakan gempa vulkanik, tetapi tektonik sehingga tidak akan mempengaruhi kegiatan Gunung Merapi yang belakangan ini juga semakin aktif.

ジョクジャ地震死者3000人に

  ジョクジャカルタ・中部ジャワで起きた地震による死者は、27日夜までに3000人に  (コンパス電子版 5月28日 4時22分インドネシア西部時間)
 ・大統領、ジョクジャに救援本部設置 
 ・プルマナちゃん救援遅れで死ぬ 
 ・屋外で夜を過ごす
           ◇
≪BBC INDONESIA 5月27日6時30分GMT≫
  ジョクジャカルタの南40㌔付近で起きた地震で、バントゥルなどでは多くの家屋が倒壊したと報じられている。ジョクジャカルタにある病院では犠牲者などは収容し切れていない。病院自体も建物にヒビが入り、負傷患者は余震を恐れて床の空いたところに移りだす人も。
 ジョクジャカルタでは「津波が来る!」というウワサも起きた。津波情報は後に当局が否定したが、地震直後は一時パニック状態になった。 地震は朝の5時50分ごろ発生、マグニチュード5.9。地震の強さはマグニチュード6.2とも伝えられている。
  火山地震ではなく、断層のずれによるもの。最近活動が活発になっているムラピ火山とは関連していないよう。

  ※インドネシアの中部ジャワ・ジョクジャカルタで5月27日朝、大地震が起きた。時間が経つにしたがって被害が拡大。同日深夜には死者3000人に。まだ増えそうだ。阪神大震災で刻々、被害の大きさが判明していったのがよみがえる。
 ※米地質研究所の発表によると、発生は午前5時54分、マグニチュードは6.3(当初の6.2を修正)。震源地はジョクジャカルタから南南西25㌔、深さ約10㌔の地点。
 ※日本と似た“地震国”インドネシアでは、04年12月にスマトラのアチェ大地震と大津波の記憶がまだ生々しい。今回、津波はなかったが、早朝の地震で就寝中の人が多く、家屋の耐震性も影響して倒壊・下敷きになり、予想以上の犠牲者を出している。
 ※ジョクジャはムラピ山で火砕流が発生、そこへ地震だ。近くに世界遺産のボロブドール遺跡があり、観光拠点にもなっている。
 世界各国からの救援・支援活動も始まった。
 

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戦国ダービー

2006年05月27日 | ギャンブル
 28日の日曜日、東京競馬場で日本ダービー(GⅠ芝2400㍍)が行われる。今年は飛び切りの傑出馬がいなくて“戦国ダービー”とも。主役を演じるのはどの馬か。皐月賞上位組の中で、さらに上積みが見込めそうなドリームパスポートを思い切って軸にしたい。

 デビュー以来8戦して2-4-2-0。単勝率、連対率は抜き出ていないが、3位までの複勝率は100%と大威張りだ。複勝率100%はこの馬とフサイチジャンク(5戦)、ロジック(8戦)の3頭だけ。ロジックはマイル以下ばかりなのが割引材料。人気度を考慮すれば、気楽に乗れそうなドリームに馬券的妙味がある。

 重馬場をこなせるのはパワーのある証拠。2400㍍も大丈夫だろう。皐月賞馬メイショウサムソンとの対戦成績は2勝2敗。近2走の連敗でイメージはよくなくても、力はひけをとらない。先行と差しの脚質の違いがあるので上がり比較はあまり意味がないけれど、全てドリームが上回っている。長い東京直線の末脚勝負に持ち込めれば、差し切りも十分。

 初コース・テン乗り・外枠がどうかだが、四位の手綱さばきは信頼できる。直線勝負にかける作戦だと、外枠もそれほど不利にはならない。今度も“安定”したしぶとい脚を見せてくれるだろう。

 対抗はフサイチリシャールを抜擢。NHKマイルを叩いたのは余計だったが、これもきゅう舎サイドの思惑があったのかもしれない。皐月賞は3番人気。先行して最後は差されたものの、掲示板は確保した。この馬もサムソンとの対戦では2勝2敗。展開次第では巻き返してもおかしくない。レースではアドマイヤメインが、逃げに脚質転換して3連勝しているので、同じ手で逃げるはず。リシャールはマイペースで2、3番手を進めば、コース相性もよく、好勝負になる。

 ゴール前は逃げ粘るか差すか。リシャールを狙う以上、先行するアドマイヤメイン▲を無視できない。差し馬勢は、フサイチジャンク△。あとアドマイヤムーン、マルカシェンクの順。比較の対象にした皐月賞馬メイショウサムソンを押さえる。
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ムラピ山の状況は?

2006年05月26日 | インドネシア語

Kalimat pendek(12)

PM Koizumi Tanya Kalla Kondisi Gunung Merapi
Tokyo, 25 Mei 2006 06:04=Gatra.Com
Perdana Menteri (PM) Jepang Junichiro Koizumi dalam pertemuan dengan Wakil Presiden (Wapres) RI Jusuf Kalla sempat menanyakan tentang kondisi terakhir Gunung Merapi yang saat ini masih berstatus awas.
"Tidak meletus besar, tetapi sedikit-sedikit saja. Tidak ada korban (jiwa --Red)," jawab Jusuf Kalla dalam pertemuan sekitar 15 menit di kantor Perdana Menteri Jepang di Tokyo, Rabu (24/5), sejak Pukul 15.00 waktu setempat. Jusuf Kalla melakukan kunjungan kehormatan kepada PM Jepang beberapa saat setelah Perdana Menteri Malaysia, Abdullah Ahmad Badawi, juga diterima Koizumi di tempat yang sama.
 

小泉首相ムラピ山の状況を聞く
 東京525日(Gatra.Com
 日本の小泉純一郎首相はユスフ・カラ副大統領と会談、その中で活発な動きで危険が伝えられるムラピ山が今どんな状況かを尋ねた。「大きな噴火には至っておらず、規模の小さな爆発が続いている。犠牲者は出ていない」と副大統領。会談は24日午後3時から約15分東京の首相官邸で行われた。インドネシアのカラ副大統領は同日、マレーシアのアブドラ・バダウィ首相と小泉首相の首脳会談の直後、小泉首相を表敬した。
         

 非公開会談だったが、同日夕の財界人懇談会のあと、内容が記者団に説明された。日本からのODA(政府開発援助)なども話し合われたという。副大統領は27日朝帰国の予定。
         ◇ 
   
 
Gatra電子版や他のウェブサイトによると、ムラピ山は5月初旬から赤く燃えた溶岩が山頂から流れ出し10日ごろには溶岩ドームも急成長。15日以降、活動が急激に活発化しはじめた。24日午前零時から6時間(現地時間)に11回の熱雲(火砕流)を観測、3.5㌔に及ぶものもあった。その前の6時間は火砕流が5回発生している。頻発しているのは山の南と西側斜面。
 現在、
全体としては小康状態で、「溶岩ドームの成長もおさまりつつある」(22日)と見る報道もある。だが、まだまだ安心できず、避難勧告の全面解除はされていない。南のスレマン県(農村地帯)などには火山灰が多く、農作物の降灰被害は深刻。観光業も大打撃を受けているという。

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ブーゲンビリア

2006年05月25日 | 花木
 「ブーゲンビリア」と言えば沖縄を思い出す。初めてこの花を見たのが30年ほど前に行った沖縄で、花の名前がその後もずっと頭に残っている。「ブーゲービレア」とも言うが、どちらが多いか、gooの検索で見ると、ブーゲンビリアの方が3倍以上あった。

 花の名はフランス探検家「ルイ・ブーゲーンビュ」さん(発音は不正確かも)が最初に発見し、彼の名にちなんだという。場所がブラジルのリオ・デ・ジャネイロだったらしい。原産地はブラジルとも南アフリカとも。沖縄でないのが残念(?)だが、“南の花”なのである。

 外の角ばったペラペラした花びらのように見えるのは、葉の変化した苞。中央にちょこんと3つ白く咲いているのが花だ。写真の花は池田市のみどりのセンターで撮った。苞は白っぽいピンクだが、多いのはもっと濃い紅紫色。白やオレンジ色もある。
 
 オシロイバナ科。別名「イカダカズラ」。学名Bougainvillea glabra。
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漢字はむずかしい

2006年05月24日 | パソコン

 中米の国・コスタリカから池田に留学中の高校生が言っていた。日本語を懸命に勉強中だが「やっぱり漢字はむずかしい」と。

 似た漢字がある。例えば「人」(ひと)と「入」(はいル)は最初、混乱したそうだ。事実、MS(マイクロソフト)ゴシックの字体で見ればとてもまぎらわしい。「はいル」の方は左上に少し横棒があるだけ。幸いというか、彼が学んでいるのは教科書体(手書きに近い書体)で、これは左右どちらかが“支える”形になる。「」「」という具合で、比較的区別しやすいが。

 でも、ややこしさはまだ出てくる。教科書体の「しんにょう」のつく字、例えば「」は、MSゴシックだと「」。折れ曲がって下へ行くのと、折れずに真っ直ぐ下にいくのとでは大違いだ。一般の図書や新聞はたいてい明朝体の「近」だから、複雑な線にしない方が本当はすっきりするのではないか。さらに「一点しんにょう」や「二点しんにょう」といった細かいことまで触れると、留学生の混乱に拍車がかかるかもしれない。
 
ちなみに「しんにょう」はもともと「しにょう(之繞)」だった。それがなまり、そして「しんにゅう」という呼称まで。言葉というものは、利用頻度の多い方が“勝ち”になる。ここでは頻度がはっきりしないので「にょう」という共通語を生かすため、一応「しんにょう」ということにしておこう。
 
利用頻度と言えば、教科書体を使っている図書出版物はきわめて少ない。新聞の本文も教科書体ではない明朝を使用している。先の例では「近」という字体だ。「しんにょう」の教科書体は、簡略化するよう変えるべきだという気がするが…。

 漢字は、異体字をなくして一本化した字もある。よく知られているのが「吉」だ。現在は「」の字の上の部分は「」ではなく「」に“統一”されている。パソコンで打っても「」しか出てこない。
 
ところが、現実には人名などで「つちヨシ」とする下の長い「」があり、書く時にもこだわる人がいる。元首相の「吉田茂」や牛どんの「吉野家」(カット写真)が「つちヨシ」なのは有名。書道では形のとりやすさから、むしろ「つちヨシ」の方が正統と見られている。にもかかわらず、辞書では不遇な“俗字”“異体字”扱いにされている。
 
」は農家の出身、「」はサムライの出身を表し「私はサムライの子孫でないから、土の方に書いていただきたい」という人もいる。特に強い要望があれば新聞社によっては“作字”してでも応じていて、産経新聞でも柔軟な対応をしている。

 漢字の問題は、ややこしいのはまだまだ山ほどある。漢字検定一級に登場する、普段目にすることのない字の何と多いことか。留学生だけではない。われわれ日本人にも「漢字はむずかしい」のである。

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菊炭

2006年05月23日 | 
 大阪の北摂地方は、かつて炭の産地だった。集積地が現在の池田市だったので『池田炭』として、その名が広く知れ渡っていたという。良質なクヌギの黒炭。おだやかな火力で火持ちもよく「茶の湯」向けに重用された。切り口が菊の花の似ているため『菊炭』とも呼ばれた。

 戦後、燃料や暖房用としての需要が減り、炭産業も衰退してしまった。炭焼き釜の煙もほとんど消えた。それでも、“最高級の茶炭”という貴重品のほか、菊炭インテリアや炭入り石けん・菓子など新たなブランド化で生き残りが図られ、復活の道が模索されている。

 池田駅前の栄町商店街では、そんな商品が通りかかりの人に目につくよう“特別展示”されている。洋品店『かじやま』の前にオープン棚が設けられていて、そこがなぜか「炭のコーナー」。菊炭の切り口に苔をつけ、炭の割れ目にミニ盆栽風にかわいい草木を植え込んだもの。大きさの異なる菊炭そのもの、黒炭入り石けんなどが並ぶ。

 別の饅頭店『ことまん』は店先で「黒炭せんべい」「池田炭もなか」「クロッキー」などの商品を展示販売している。せんべいは、菊の切り口が表面に出るよう焼き込んでいる。もなか(最中)は、外側が炭の薄い灰色、中に入れるあんを別封にして自分で組み入れて食べる仕組み。クロッキーというのは、黒っぽいクッキーの“駄洒落”のネーミングだ。いずれも“池田銘菓”とPRしていた。

 炭にはいろいろなパワーがあると言われている。除湿・水中での浄化・脱臭・鮮度保持…。インテリアとして置いても、マイナスイオン効果があるらしい。まだ試行錯誤のようだが、そのうちに大ヒット商品が出るか。
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あらいはり

2006年05月22日 | 
 「あらいはり ゆのし 京染」と書かれた暖簾(のれん)。店構えそのものが、時を経てきた“古さ”をしのばせる。部屋にかかる丸型の時計もアナログの年代物。大きなガラスの入った玄関の戸は、今どき珍しいガラガラと横に引くタイプだ。

 阪急池田駅前から北へ伸びている栄町(サカエマチ)商店街の奥の方にある『はり栄』という屋号の店。暖簾の「あらいはり」は、漢字で書けば「洗い張り」となる。和服キモノをいったんほどいて洗濯する方法である。ほどかずに洗う「丸洗い」もできる。「ゆのし」(湯熨)は蒸気でシワを伸ばし、本来の生地をよみがえらせて整えること。京染は京都風の染めの総称。用語はけっこうややこしい。

 要するに、キモノのクリーニングから染め替え、リフォーム、しみ抜きや汚れ落としの手入れまで、“なんでも相談に応じてやります”ということだ。

 こうしたキモノの洗い張り店は、確かに数が少なくなってきた。池田市内でも2、3店残っているだけだそう。大規模呉服店では、頼めば洗い張りまで面倒を見てくれる。作業の“下請け店”を確保しているケースもあるようだ。そんな中、『はり栄』は洗い張りの専門店として一般顧客を相手に、大正時代から営業を続けている。

 「若い人の間でもキモノ人気というか、よさが見直されて、親から子へのリサイクルも徐々に…。わざわざ遠方からおいでになる方もいます。ありがたいことです」

 今の店主は3代目だとか。昔ながらの古い店でも、最新店舗に混じってしっかりと生き続ける、ある意味“ユニークな”商店街である。
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