峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

太陽

2009年06月30日 | 花木
 歩道わきの細長く続く植え込み。「ヒマワリ」がほほ笑みかけている。ドライバーに対しても、歩く人にも愛想がいい。梅雨期のどんよりとした空模様でも、周囲をちょっと明るい雰囲気にしてくれる。これからが本領発揮の夏の花である。

 キク科の1年草。英語ではsunflower。原産地は北米で、Kansas州の州花。どの国の言葉でも似た表現になっている。インドネシア語では「bunga matahari」。bungaは「花」、matahariは「太陽」(もっと分割するとmataは「目、核」、hariが「日」)である。

 写真の撮影場所は池田市緑丘2丁目。歩道橋の左隅に表示がある。車道のクルマが花の前を勢いよく過ぎ去って行く。なんだか、時の流れを象徴しているようだ。今年も早々と折り返し。明日からは7月を迎える。

 ハーフ地点を過ぎると、あとの半分は、後で振り返ればもっと早く感じる。マラソンでの話だ。ただ、走っている最中は疲れもあって、けっこう“しんどい”。人生の後半も同じようなものではないか。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

健診

2009年06月29日 | 日常と健康
 池田市役所から「健康診査」の受診案内が届いた。定年退職後に毎年通知をいただきながら、その都度「パス」ばかり。検査はおっくうである。自覚症状や発熱もないのをいいことに、ずっとわがままを通してきた。今回は観念して受診を考えている。

 国民健康保険の被保険者(40歳以上)が対象で、保険料を払っているから無料である。グリーンの紙の案内書が特定健康検査の「受診券」になっている。7月1日から来年3月末までの間に指定の病院で、血圧や血液、心電図、胸部X線など簡単な検査項目を受けるだけだ。そうオーバーに考えるほどでもない。

 来年は古希を迎える。人間65歳を過ぎれば、体の“部品”がすべて万全という人は少ないだろう。私の場合、血圧は依然高い。現役時代から高めだった。「適度な運動」を勧められ、54歳からジョギングを始めた。のめり込んであちこちの市民マラソンに参加。ハーフからフル、80㌔、100㌔のウルトラマラソンへ。スピードに限界があるから距離を延ばしたのだ。「適度」どころか「激しすぎた」。でも、おかげで降圧剤を飲まずに何とかしのいできた。

 62歳の12月にホノルルマラソンを走り、途中に左膝を痛めた。このとき、無理して完走(半分は歩きだったが)したのが響いたようだ。それ以来、走るのをセーブし、今は走れなくなっている。振り返れば、テニスもやめたし、卓球もしていない。運動と言えば、歩くことだけ。

 健診は会社勤めの頃は義務付けられていて、欠かさず受けた。CMのセリフじゃないが、職責上「あなたの為だから」と率先して誘い、自らも「自分の為」だと言い聞かせていた。健診は“強制”がいいのかもしれない。今年急にその気になったのは、体の衰えを感じだした証拠か…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛の花

2009年06月28日 | 花木
 「アガパンサス」の花があちこちで開花している。丸いつぼみが膨らんで、まるで花火がはじけるよう。白っぽい紫色の花が四方八方に広がって咲く。池田市の辻が池公園で、そのアガパンサスにチョウがとまっていた。

 学名のAgapanthusはギリシャ語から。αγά πη(アガペ=愛、慈しみ)とάνθος(アンソス=花)を合わせたもの。チョウの羽根は“ヒョウ柄”。ヒョウモンチョウの仲間か。やや毒々しい感じもあって、見た目はそれほど可愛くもない。

 ただ、チョウはカメラを向けても、撮り終わるのを待ってくれているよう。じっとしていて飛び立たない。いや、気の毒に、ちょっとお疲れなのかもしれない。「思う存分、休憩すれば…」。“愛の花”も、そう言っているのかどうか。

 ユリ科。南アフリカ原産。6月29日の誕生花がこのアガパンサスだそう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャンス到来

2009年06月27日 | ギャンブル
 28日の阪神競馬メーンは「宝塚記念」(GⅠ芝2200㍍)。梅雨期でも、どうやら良馬場でやれそうだ。強い4歳馬が好成績を残しているこのレース。人気のディープスカイはダービーを制した4歳馬。実績[5-7-2-2]や調教からも主役になる。本来なら馬券も軸にすべきだが○対抗に下げる。宝塚記念は暮れの有馬記念と同様「好きな馬から…」という妙な言い方が許されている(?)。ここがGⅠ狙いにうってつけの舞台ともいえるサクラメガワンダーを本命に。

サクラメガワンダー
ディープスカイ
ドリームジャーニー
アルナスライン
マイネルキッツ
× スクリーンヒーロー
× インティライミ

 振り返ると、メガワンダーはあのダイワメジャーやメイショウサムソンと同期の桜である。GⅠに挑むたびに、このDとMにやられっぱなしだった。「弱いから」と片付けられては、立つ瀬がない。「輸送に弱い」のは事実だが、走る素質・能力は十分ある。

 芝成績は[7-3-4-13]。10度の連対のうち9度までが距離1800~2200であげている。中距離ランナーにとってこの宝塚はまさにターゲットレース。このところ、どんなレースでもしぶとく伸びている。過去10戦、負けたときでも勝ち馬との最大差が0.5秒しかない。道中のロスをなくせばなんとかなるタイム差だ。そして近3走はGⅢ、GⅡで①②①。ほかにも中距離得意な馬がいるけれど、阪神コースで4勝をマークしているのは、この馬だけ。コース巧者といってもいい。きゅう舎も意識しているよう。珍しく、直前の坂路調教をビシッと追ってきた。
 
 ▲ドリームジャーニーは出遅れぐせが気になるものの阪神コースは3勝。前々走の大阪杯ではディープスカイをクビ差抑えて勝っている。アルナスラインとマイネルキッツは勝ったり負けたり。今度はアラナスが先着しそう。JCを制したスクリーンヒーローが前走惨敗。あるいは距離のせいか。人気を下げており、穴の用心。インティライミの叩き2走目も押さえたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥の細道

2009年06月26日 | 日常と健康

 久しぶりに箕面方面に向かって歩いた。府道池田箕面線の南側に並行して走る、奥まった細い道である。過去何度か通っているが、真新しいガイド標識に「西国巡礼道」とあった。そんな名前が付いているのだ! 車1台がやっと通れる幅しかないけれど、さすが“田舎道”。樹が多い。そして両脇には塀のある古い民家とは対照的な現代建築の新家屋も何軒か建っている。新旧混在の“古道”である。

 「西国巡礼道」というのは、西国33カ所霊場めぐりのための道だろう。今だと、もっと広い道が通じている。電車利用も可能だ。かつては西国街道とか、この巡礼道を歩いていたはずだ。私の住む大阪・池田は、第24番霊場の中山寺(兵庫県宝塚市)と第23番霊場の勝尾寺(大阪府箕面市)の間に当たる。

 道のところどころに昔の道標が残っている。が、どう見ても新しそうな「道しるべ」が混ざっていた。ガイド標識とともに地元の人が最近、設けたものだと思われる。道標までもが新旧である。ただ、“東”の方が“ 京・江戸”では、目標到達までに途方もない距離だが、昔はこれでもよかったのか。

 細い道は箕面市に入ってしばらく進むと、広い道につながってしまう。終点間近には、苗が伸びかけた水田。遥か彼方にはビル街がうっすらと、かげろうのように浮かぶ。水田もやがては宅地に変わるのだろうか。

 別の道で帰途についた。帰って歩数計を見ると「1万5000歩」をオーバーしている。10年ほど前は、これぐらい10㌔程度は平気で毎日ジョギングしていた。でも、今は体だって“旧と新”。事情が違う。突然、ちょっと歩きすぎたかも…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天使のトランペット

2009年06月25日 | 花木
 池田市内で民家の壁際に咲いている白い「木立朝鮮朝顔」(キダチチョウセンアサガオ)。いくつもが下向きに、ぶら下がっている。温室などでよく見るのは、でっかく、頭上高く見上げるほど(池田の緑のセンターにもある)。しかし、写真に撮ったのはほどよい“低さ”、ほどよい“大きさ”である。「エンゼルス・トランペット」のかわいい名もついている。

 “天使が吹く吹奏楽器”、昔流に言うならラッパだ。先端の花の広がりと長く伸びた花(10~15㌢)の様子を例えたものが、楽器のトランペットよりスラッとしている。開花前のつぼみは、紙を絞って丸く束ねたよう。これも面白い。

 ナス科の花木。通常の朝顔(ヒルガオ科)とは分類上も異なる。和名には「朝顔」が付けられていて、確かに上向きに咲く種類の朝鮮朝顔は、感じが似ている。ただ、朝顔のさわやかな姿・夏の風物詩のイメージとは少し違うようだ。白に薄い黄緑の色はグラデーションがかかり、この色合いはそれなりの“涼しさ”があるが…。

 原産地はインド。江戸時代に朝鮮を経由して日本に渡来した。名前に「朝鮮」が冠せられているのは、それだけのことで、あまり深い意味はないようだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

備えあれば…

2009年06月24日 | 日常と健康
 新型インフルエンザは感染が世界に広がったが、どうやら終息しつつあるようだ。感染者が確認された兵庫・大阪で4月下旬に「学校の1週間の休校措置が感染拡大を防いだ」。そんな評価もされている。しかし、“第2波”がないとも限らない。池田市役所のロビーには必要な「備蓄品」のサンプルが展示されたまま。注意を促し、警戒と準備を呼びかけている。

 日本では6月23日現在「死者0」。メディアの報道もほとんどなくなった。ただ、WHOの警戒レベルは6月11日、世界的流行を意味するパンデミック期「フェーズ6」に引き上げられている。20世紀初めのスペイン風邪でも、第2波の致死率が異様に高かった。安心は禁物だろう。

 感染力の強いウイルスによるインフルエンザ流行のさい、不要不急の外出を抑え、自宅待機のケースが生じるのは、今回の騒動で多くの人が体験した。手洗い・うがいの励行のほか、食品や日用品、医薬品などを備蓄も考えた。「のど元過ぎれば熱さ忘れる」ではよくない。意見はいろいろあるだろうが、後で慌てるよりは「備えあれば、憂いなし」である。

 ところで、いつまでも“新型インフル”の呼称が続くのか。当初は豚インフル(英語はswine flu)と言われた。WHOは4月30日に頭につけていたswine(豚)を外し「Influenza(H1N1)」にしている。メキシコ・北米で(2~3月に)発生し、6月22日現在99カ国で感染者52,160人、死者231人。「09年インフル」か。発生地を含め感染者最多の「北米インフル」となるかもしれないが、これは米国が反対するか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糸毛の花

2009年06月23日 | 花木
 「ネムノキの花」。池田市緑のセンターに昨年、植えられていた幼木がピンク色の花を咲かせていた。柔らかそうな、ふわふわした“糸毛”が何本も固まっている。図鑑では、毛がピンと立ち、かんざし(簪)か扇状の写真をよく見る。開花に気づくのがちょっと遅かったのかもしれない。でも、この“ふわふわ”して少し乱れたような状態もまたかわいい。 

 木は3㍍ほどになっていた。センターの入り口手前の傾斜地。わずか1年で1㍍ぐらい伸びた感じだ。成長の早さに驚く。グリーンの葉の間、木の中央から上の方に、ちょんちょんと小さなピンク。「あれっ、花だ!」。色が気付かせてくれた。透明感があってふわふわした細い糸毛たちは、おしべ(雄蕊)である。

 ネムノキ科(マメ科)の落葉高木。葉の開閉運動で知られている。暗くなると葉が合わさるように閉じる。光の感知機能を備え、夜には“就眠”する形になるのだ。

 だから「眠(り)の木」であり、「合歓木」の漢字が当てられる。文頭の「ネムノキの花」は、イマイチすっきりしない書き方になった。木の名前が「ネム」なら、「ネム」の花でよさそうだが、そうもいかないので…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

香りの元

2009年06月22日 | 花木
 かなり離れていても、甘い香りが届く。香り放っているのは、この白い「クチナシ」の花である。我が団地内。自宅からバス停に向かう途中の歩道沿いに、葉が見えないほどぎっしり咲いている。これだけ固まっていると、香りも強烈になるはずだ。

 花弁は5~7枚。種類によって枚数が異なるという。ここのはすべて6枚で、一重咲きである。写真を撮るのに純白の花を選んだが、ところどころ黄色くなりかけている。茶色く萎れて、地面に落下しているのもある。

 変色しながらも、クリームのような甘い香りを放ち続けている。力尽きかけても頑張る。そんな健気さは、この花の特徴なのだろう。寿命は数日で終え、また次の新しい花が出てくるとか。それにしても、変色して散る姿は、気の毒であまり見たくない。自分の行く末と重ね合わせてしまうからだろうか。

 アカネ科。学名Gardenia jasminoides。ガーデニアは18世紀のスコットランドの植物学者名から。後ろは「(香りが)ジャスミンに似た」という意味。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そよ風のビル内

2009年06月21日 | お出かけ
 大阪・西梅田の「ブリーゼブリーゼ」の中をぶらぶらしてきた。08年10月にオープンしたタワービルである。かつてのサンケイビルだが、面影はない。建て替えたのだから当然だろう。全体が“シースルー”のつくりになっている。中央に吊り下げられた巨大なマスコット人形にも会ってきた。

 愛勝は「ブリch」(ブリチャン)。さわやかな、そよ風が吹き抜ける“ブリーゼ”(造語)というビル名にちなんで付けられた。身長12㍍のマリオネット。吹き抜けの6階部分からワイヤーで吊り下げられており、操り人形としては世界最大とか。ギネスに申請中と聞いたが、すでに認められたのかどうか。

 靴、手の先、顔の真ん中(鼻・目・口が1つに)はグリーン色。顔は宇宙人仕立て。世界を旅して最後にたどり着いたのがこの西梅田という設定である。今は、ちょっとハワイに行っての帰り。首にレイをかけ、胴まわりには浮き輪という夏向きの装いをしている。

 マリオネットの足元に「オープンカフェ」。B1~4Fはファッション店舗、4~6Fと33Fにグルメの店が入っている。7~8Fが「サンケイホールブリーゼ」と多目的ホール&カンファレンス。10~32Fはオフィスフロア。

 私にとっては産経新聞勤務時代の“古巣”。だが、建物は高層化し、外装も内部もデザインが一新されて、目を見張るばかり。「編集局はこのあたり…」といった昔を想い起こすすべもない。懐かしいと言えば、道中の一部風景と、ビルの住所がそのまんまというぐらいか。

 周辺はビルの新築や改築ラッシュ。大阪のキタ界隈は、まだまだ大変身を続けている。ちょっと見ぬ間に激しく変わる。うかうかしていると、浦島太郎だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする