峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

アンネの日記

2012年01月31日 | 語学いろいろ

  オランダ語の原書を日本の書店で入手するのは難しい。ネットのAmazonで購入するしかないかと半分諦めていた。オランダ語の初心者。話題の小説のタイトルすら分からないのに、大背伸びしているのだ。『アンネの日記』ならひょっとすれば、いい教材になるのでは…。パソコンでオランダ語のテキストを探していたら、やっと見つかった。

  ナチの圧政から逃れて、ドイツからアムステルダムに一家で潜んだ、あのAnne Frankの日記である。1942612(13歳の誕生日)から21カ月後の4481(見つかって連行される3日前)まで綴っている。『Het Achterhuis』のタイトルで1947年に出版され、その後59年に映画にもなった。

 タイトルの意味は「後ろの家」(hetは冠詞、achter=after, huis=hous) つまり「隠れ家」のこと。パソコンでは http://www.dbnl.org/tekst/fran034acht01_01/ で日付けの部分をクリックすれば、順次ダウンロードできる。日本語の翻訳本は市販されており、それを参照しながら読めばいい。またまた時間節約のカンニングである。

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当確

2012年01月30日 | ランニング

  低迷している日本女子マラソン界の“新星”になりそう。29日の大阪国際女子マラソンで優勝した重友梨佐だ。終始、先団にいて27㌔からは独走したレースぶりは鮮やかだった。高速化時代にペースメーカーがついて2時間2323秒のタイムは不満が残るかもしれないが、まだマラソン2走目。今後の成長を考えれば、素晴らしい好記録である。

 ロンドン五輪日本代表の1人に選ばれるのは間違いない。岡山県出身の24歳。興譲館高から06年に名門の天満屋入社。先輩らにもまれたのがよかったのか、オリンピック・イヤーにタイミングよく一躍、注目の選手として浮上した。「体かブレず、無駄の少ない安定した走法」と、専門家らの評価も高い。

 本命視された福士加代子は27㌔手前まで。一瞬、重友と一騎打ちかと思わせたが、ズルズルと離され、結局9位に沈んだ。トラック1万㍍で見せるスピードとパワーは、マラソンでは発揮できぬまま。「これから」という時に、すでにスタミナがなかったようだ。五輪選考最終レース名古屋ウィメンズ(311)も、し烈な争いが繰り広げられる。

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シーボルト

2012年01月29日 | 語学いろいろ

  幕末の日本とオランダ交流に名を残した1人として、シーボルト(Philipp Franz von Siebold 1796.21866.10.18)がよく知られている。長崎の蘭商館付け医師というほか一説に日本研究の使命もあったとか。鎖国政策で出島内に活動が制限されていた中で「江戸参府」という参勤交代に似た制度を利用。彼は道中ゆっくり様々な研究をしたようだ。

 長崎から江戸を往復するのに3カ月以上。事実、一行57人の日程は1826215日から77日に帰着するまで143日かかっている(『シーボルト』吉川弘文館・板沢武雄著)。江戸に着いた時には、滞在延長を願い出たほど。結果的には却下されたが、彼の研究意欲を示すエピソードではないか。

 
 ドイツ人でありながら、ずっと“オランダ人”を装った。通詞
(通訳)らも怪しんだ。しかし「自分のオランダ語は高地の訛りが強く、平地の言葉とは少し違う」という意味の釈明をし、平然としていた。帰国前、持ち出し禁止の地図がみつかる「シーボルト事件」が起きた。彼自身は日本人を愛し、日本文化を世界に紹介した。その功績は今も讃えられている。

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京都のマイルなら

2012年01月28日 | ギャンブル

 29日の競馬「京都牝馬ステークス」(GⅢ牝、芝1600)。京都コースのマイルが合うアスカトップレディを狙いたい。近走は2走前の愛知杯で⑩着と崩れたが、この時は2000の距離なのに早めに仕掛けすぎた。前走の金杯で53㌔③着と格好をつけている。このメンバーでは、それほど人気にならないはず。54㌔が微妙でも「京都なら」軸に推せる。

 ◎
 
アスカトップレディ
 

 
ショウリュウムーン
 

 
コスモネモシン
 

 
ドナウブルー
 

 
ビッグスマイル
 
×
 
エーシンリターンズ

 アスカトップレディの京都芝成績は[2-2-2-1]。このうちマイル戦に限ると③①③着と好走している。年明けの京都金杯はショウリュウムーン(④着)に先着。昨春、京都の千八で1450の勝ち時計もある。道中、脚をためて行ければ、差す力は引けを取らない。重賞初勝利のチャンス。

 対抗にショウリュウムーン。このレース昨年の覇者であり、今回は◎と54㌔の同斤。京都、マイルも得意にしており、重賞2勝で実績も十分。▲コスモネモシンもGⅢのレースでは大威張り。鋭い伸びで、上位に食い込む。△はディープインパクト産駒のドナウブルーと近走成績が安定しているビッグスマイル。ともに52㌔で走れるのは有利。押さえは6カ月半ぶりだが、しぶといエーシンリターンズ。

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風説の情報

2012年01月27日 | 語学いろいろ

  日本の鎖国時代にも、江戸幕府は外国の情報を知るため工夫していたようだ。メーンは長崎のオランダ商館長と通詞(通訳)からだった。「風説書」(ふうせつがき)と呼ばれ、ウワサ・風聞と断った上での情報ながら、報告を定期的に義務づけるところまで行っていた。もちろん、オランダにとって不利になる情報は伏せられ“駆け引き”もあっただろう。

 17世紀以降、オランダは海洋国として世界に進出。東インド(インドネシア)を植民地とした。欧州の列強との争いでは負けることも多かった。本国の経済状態がピンチを招いたが、植民地からの利益は大きな財源にもなった。情報については、アフリカの南端・ケープタウンや東インドのバタビア(ジャカルタ)でもキャッチすることができた。

 バタビアにはオランダ本国から総督が派遣された。長崎・出島の商館長は、その配下に当たる。確固たる力を持つ母国直属の総局と出先の駐在員グループの関係になるか。幕府側もオランダ経由の情報は、必ずしも全面的に信用しない部分もあったらしいが、貴重なものには違いない。研究者の間で確認されている資料では、1859年の風説書が最後だという。

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インドネシア語の講演

2012年01月26日 | 語学いろいろ

 阪大の箕面キャンパスで25日午後、「19世紀のジャワについて」インドネシア語による特別講演会が開かれた。講師はWillem van der Molen氏。オランダのライデン大学インドネシア語科で長く教鞭を執られ、現在は東京外大の客員教授である。案内を頂いて出席したが、通訳なしのインドネシア語授業は初めての体験だった。

 教授は文献学が専門。「Sebuah cerita dari Jawa tahun 1967(1967年のジャワの物語)としてSastradarmaというスラカルタ出身者の“旅行記”を中心に話を展開した。植民統治下でもバタビア(ジャカルタ)には西洋の文化が次々と入っていた。写本が残っていて、図もあり、新しい建物や都市街路、生活環境の変化をスライドで説明した。

 正直、聞きとれない部分が半分ほど。しかし、文献学の難しさは分かった。ジャワ語やアラビア語も必要だろう。教授はもちろん英語やオランダ語も堪能な言語学者でもある。「Molen」にはオランダ語で「水車、風車」の意味があるそう。終了後の鍋の食事会雑談もインドネシア語だ。1年分を1日で聞いたよう。耳も頭もびっくりしたのではないか。

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有効期間

2012年01月25日 | お出かけ

  うかつだった。大丈夫だと思っていたパスポートが、20129月下旬で切れる。旅行パンフレットで「オランダ・ベルギー」ツアーの中から選んで、オジンなりに夢を描いていた。ところが、確認したら「6カ月以上の有効期間」が要る。思わぬ“障害”だ。4月出発だと期限オーバーしてしまう。取り直せばいいが、ツアーの再検討を迫られた。

 なぜ「6カ月」も必要なのか。すんなり運べば、10日間の旅行に行って帰ってきても、まだ期限は残る。このルールは、滞在中にパスポートが失効しても不法滞在になるリスクを避けるのと、犯罪者の入国阻止から生まれたらしい。だから、国の判断によってルールが異なり、事実、残存有効期間がもっと短い「3カ月」のところもある。

 結局、オランダ旅行を今回は断念。というより、1年延期である。その間に少しでも勉強し“卒業旅行”ということにした。足を含めた健康状態がそこまでもってくれれば「最後の海外旅行」も楽しめる。今年は、代わりの“予行演習”で、韓国行き(4日間)に急拠変更し、インターネットで申し込んだ。韓国は「有効3カ月」。余裕のセーフである。

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若い選手の奮闘

2012年01月24日 | 

  小学生はまだまだ幼い印象が強い。だが、スポーツの世界では、一般に混じって堂々と戦う競技も増えてきた。卓球もそのひとつ。先週の全日本選手権で1112(小学56年生)の選手たちが高校生・大学生を破るシーンがあった。さすがに上位までは食い込めなかったが、選手の「低年齢化」と「実力接近」は着実に進んでいるよう。


 男子単で
1人だけ出場した出雲卓斗、女子単では加藤美優、平野美宇、伊藤美誠らの活躍ぶりが新聞にも載った。男子では最年少勝利の記録もついた。卓球経験者の親が、子供の3歳時から英才教育を始めたという。そう言えば、福原愛も3歳からだった。11歳で最年少出場しており、第2、第3の“愛ちゃん”がたくさん後に続いているのだ。

 その福原愛が女子単決勝でライバルの石川佳純を下して大会初V。すでにロンドン五輪代表が決まっている日本のエースはまだ23歳だ。一方、男子単は18歳の高校生・吉村真晴が、6連覇を狙っていた水谷隼にフルセットの最後、4連続ポイントを奪い逆転勝ちした。水谷が敗れたのは勝負のアヤだったか。それでも後続の躍進はたのもしい。

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把瑠都の初V

2012年01月23日 | 

   2㍍近い怪力の大関に「かわいい」という言葉は、不適切かもしれない。でも、表彰式のインタビューではまるで子供のよう。満面笑顔。そしてあふれる涙をぬぐう。大相撲初場所を141敗で初優勝した把瑠都。観客席には故郷エストニアから呼んだ母親と妻が拍手している。その姿を意識して、感動の気持ちも吐露。根が純真なのだろう。

 最後の一番で横綱・白鵬に敗れ、全勝優勝はならなかった。左腕をたぐられて持ち味を発揮できぬまま寄り切られた。照れ隠しか“にやっ”と。「負けて笑顔を見せる」のは、日本人的感覚からは嫌われる。協会内部も「悔しさを出せ!」という考えだ。しかし、把瑠都には「悔しさ」より、優勝した「うれしさ」がこみあげてきたのではないか。

 
 入門して
8年目。初めて手にした賜杯は「重かったです。最高です」。さまざまな思いが駆け巡ったはず。エストニア語をはじめロシア語、ドイツ語、英語、フランス語に加え日本語もこなせるようになった。日本人的感覚は、もっと必要かも。白鵬が手本になる。来場所からは最高位の横綱とりを目指す。「かわいい」というのは、失礼だ。

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すばらしいサイト

2012年01月22日 | 語学いろいろ

  インターネットのウェブサイトにはとても重宝するものがある。オランダ語を学ぶ初心者にとって、ちょっと難しい「発音」を中心にした構成。「こんなものがあるとは! 実にありがたい」と感心した。タイトルは「Hear Duch Here」。単語や文章の直後にマイクのマークがたくさんついていて、クリックひとつで音声が流れる仕組みなのだ。(http://www.heardutchhere.net/index.html)

  著作権があるけれど、簡単な紹介程度なら許してもらえるだろう。フロントページにサイトの概要が書かれ、文法も含めて15課。英語で説明(併記)のほか、写真をふんだんに使っており、親しみやすい。国歌や著名な詩、文学作品の導入部分もオランダ人制作者の声で聞ける。ボリュームはたっぷり。これを一通り全部暗記すれば、オランダ語を“卒業”できる気になる。

 「色」の特別ページ。オレンジ色は「oranje(“オランニャ”と聞こえる)。しかし、果物のオレンジ(下の方に4個のオレンジの写真)は「de sinaasappels(デ シナーズアプルス、deは定冠詞、最後のsは複数だから)。シナつまり中国の林檎という言い方なのだ。普通のリンゴもちゃんとあって、これは緑色。「de appel is groen(デ アプル=単数= イス フルーン)と教えてくれる。

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