峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

するめの味

2006年02月28日 | 語学いろいろ
 「するめいか」の“半生”を軽くあぶる。一夜干しで柔らかい。マヨネーズしょう油でいただく。これ、なかなかイケる!!

 天橋立方面へ妻が友人と旅行し、その時の土産だった。半透明の袋に『丹後甘塩するめ』と表示されていた。「おいしいお召し上がり方いろいろ」も書かれている。「火に軽く焼いて、細く切り、ごはんのおかず、子供のおやつに」「ビール、ウイスキー、酒のおつまみとして」「マヨネーズなどの調味料をつけて」「非常に柔らかく、お年寄りにも喜ばれております」

 一番最後の説明に、うなづく。賞味期間は冷蔵庫で6日間、冷凍庫で20日間。けっこう保存がきくが、1枚をあっさり食べ切ってしまった。

 歯が丈夫で自慢していた頃、硬いするめをあぶってよく食べた。好物だった。今はちょっと硬いのを苦手にしているが、硬いするめは噛むほどに味が出る。

 人づての話だが、大阪外大インドネシア語科で学生からとても親しまれていた内藤春三先生(故人)が「インドネシア語はするめの味。噛んで、噛んで本当の味を知れ」と言っていたそうだ。つまり、それほど奥が深いからしっかり学びなさい、ということ。インドネシア語に限らないが、本当の言語習得の意味は“するめの味”とも言える。

 私の学び方は、そう言われれば実にちゃらんぽらんで、噛みしめるところまで到底行かなかった。でも、まだ時間はある。柔らかい「するめいか」で、ふと思い出した話…。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

清原と中村紀

2006年02月27日 | 
 球春!! プロ野球のオープン戦がスタートした。2日目の26日、高知市営球場のオリックス-阪神戦でオリックスの清原(キヨ)と中村紀(ノリ)が初登場。テレビ放映もあった。「オープン戦、ホームの試合では2人を使いたい」と中村勝監督が言っていたが、キヨはスタメンから出て笑顔を振りまき、ノリは代打起用だった。

 約束通りの“演出”で、監督にしても大変。球団はこの2人を「一塁と三塁」に守らせて“顔”にしようというのだろう。かつての巨人「王と長嶋」のポジションであり、宣伝ポスターもこの大物スターを並べて、人気上昇と観客動員を狙っている(写真)。

 第2戦のこの日は、オリックスのホーム試合で後攻。キヨは一段と日焼けしている。四番スタメンで2打席までの予定だったが、本人の希望で3打席までになったとか。結果は①二回裏無死、初球を「三塁ゴロ」。②四回裏二死、カウント2-1のあとストレートを「見逃し三振」。③六回二死、2-2から詰まった「右飛」。

 ノリの方は左足を少し傷めているのでスタメン外れ。五回裏二死一、三塁の場面で代打出場した。阪神の投手は能見のあと五回から二番手の牧野。0-3となり、ノリの方は次の球が何であってもバットを振る構え。フルスイングしたが、一塁側の「捕邪飛」に終わった。

 2人とも多少気負いがあり、打ち損ねたよう。キヨの初球一発狙いはまさにその表れ。でも、それがなければ、魅力も欠く。バットでの結果は出なかったが、スタンドの人気・反応は相変わらず“手ごたえ上々”。

 開幕まで、オープン戦といえども2枚看板が何発かバットでいいところを見せないと、監督もやりにくくなる。何と言っても年俸の高いスター選手。働きの悪い高給とりでは、チーム内に不協和音が出てくることになる…。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳴門のウズ

2006年02月26日 | 
 けさ(26日)の朝刊に、鳴門海峡の大鳴門橋近くで行われた前日の「渦開き」の記事が出ていた。海峡遊覧の観潮船上で神事のあと、「うずしおレディ」の2人が“観潮の扉を開く”長さ1.7㍍の金色の鍵を投げ込む恒例の行事。干満の差が大きい春、観潮シーズン到来なのだ。これから大潮がはじまり、最大で直径約20㍍の豪快な渦潮が楽しめる。

 15年ほど前、高松(香川県)在勤時代、観潮船で豪快な渦を見たことがある。

 今月3日、大鳴門橋の淡路島側で海を眺めた時は、潮のぶつかる白い波立ちはあった(写真)が、まだ渦シーズン前だった。
 昔の懐かしい思い出にふけって、頭の中だけでウズを巻かせていた。孫たちが見ればきっと「すごい!!」を連発するはず。見ごろは5月のゴールデンウィークごろまで。秋にも大潮の観潮シーズンがある。一緒に旅行する機会があるだろうか…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅一点

2006年02月25日 | ギャンブル
 26日の中山競馬場のメーンは「中山記念」(GⅡ芝1800㍍)。エアメサイアを狙う。唯一の牝馬、3カ月ぶり、初コースと厳しい条件はあるが、力的には十分通じる。初の一流牡馬との対戦で、この馬のすごさを見たい。
 
 過去の戦績から、間隔が開いても走るタイプのようだ。現役最強牝馬といわれるスイープトウショウに昨秋のエリザベス女王杯で敗れている。あのレースは後ろから行きすぎた。キャリアの差ではなかったか。切れ味は遜色ない。マイルより中距離向きの差し馬。昨春のオークス(②着)で東京輸送も問題なかったから、中山でも大丈夫だろう。鞍上(武豊)で人気する分、配当は多少ダウンするが、それはやむを得ない。

 対抗はドバイ行き前にもう1勝上積みを狙うハットトリック。▲は仕上がり上々のカンパニー。あとは馬場が渋った場合、大きく浮上するダイワメジャーとバランスオブゲーム。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やったね静香ちゃん!!

2006年02月24日 | 
 おめでとう!トリノ五輪で日本に初の「金」。荒川静香選手、やったね! 日本時間24日早朝、女子フィギュアスケートのフリーでほぼ完璧な演技を見せた荒川が、計191.34点で優勝した。

 この五輪では日本選手の不振が続き、メディアの論調も選手の力不足、非難、ぼやきが入っていた。そんな中で初のメダル、それも「金」だ。今大会のメダルは、恐らくこれが最初で最後だろう。五輪のフィギュアで日本の「金」は史上初(1992年アルベールビルの伊藤みどりは「銀」)だから、輝きが増す。

 村主章枝は惜しくも4位(175.23点)、安藤美姫は4回転ジャンプの着氷で転倒15位(140.20点)だった。「銀」は米国のサーシャ・コーエン(183.36点)、「銅」はロシアのイリーナ・スルツカヤ(181.44点)。

 早起きしてテレビ観戦。ゴールドメダルの誕生シーンを、じっくり目にすることができてよかった。

 荒川は第4グループの3番目(通算21番目)に登場。左半分は薄い水色、右半分と腰回りを紺色という寒色系でまとめたコスチューム。曲はイタリア歌劇の「トゥーラントッド」から。流れるようにスピード感あふれる滑りを見せた。コンビネーション・ジャンプもほとんどミスなし。一部、3回転-3回転の予定を3-2に変えたらしいが、その判断も結果的には成功した。上体を後ろにそらせる、すっかり有名になった「イナバウアー」も入れ、会場はスタンディング・オベーションと大拍手。

 技術点62.32、構成点63.00、計125.32.ショートプログラム(SP)の66.02を加え191.34点と高得点をマーク。この時点でコーエンを抜いてトップに立った。コーエンは出だしのジャンプでミスしたのが響いた。荒川の後に滑った強敵のスルツカヤは、ちょっと演技に冴えがなかったよう。後半、しりもちをつき、荒川のVが決定的となった。

 すぐ表彰となった。リンクの中に表彰台がセットされ、式の様子がテレビで放送された。今大会、表彰式の映像を初めて見る。≪オリンピックでは表彰も行われていたんだ。すっかり忘れていた≫ 一番高い台の荒川は、いい笑顔をしていた。

 「信じられません。びっくりです」と荒川。外国メディアの一言インタビューでも、彼女の口から「サプライズ」という言葉が聞こえた。

 4位の村主は、やはり残念そう。「やれるだけのことはやったので、満足しています」。そう言いながらも目は潤んでいた。悔し涙に違いない。安藤は表情にうつろなところも。「大舞台で4回転を挑戦できただけでもうれしい。でも、内容はよくなかった。もっと笑顔で滑りたかった」

 夏のアテネ五輪の日本人選手で活躍が目立ったのは女子だった。この冬季五輪も、唯一のメダルや入賞などで頑張ったのは女子選手。みごと「金」の荒川に“国民栄誉賞”をという声が出てくるかも知れない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

府県境の風景

2006年02月23日 | 
 大阪府池田市と兵庫県川西市の境になっている猪名川。そこに架かっている「呉服(くれは)橋」が境界の分かりやすい目印のひとつ。橋の歩道部分の中央に表示がある。茶色いタイルに「←かわにしし」「いけだし→」とひらがなで彫り込まれているのだ。

 足元にほんの小さくあるだけの表示なので、見過ごす人も多い。橋のつなぎ目にある、ちょっとした“しるし”。それぞれの市側で道路標識もあるから、小さな表示は愛嬌のようなもの。

 池田市は大阪府北部の西端、川西市は兵庫県の東端にある。両市が接している境(府県境)の猪名川には、ほかにもたくさん橋がかかっているが、橋に市境の“しるし”があるのはここだけらしい。呉服橋の西詰めに由来を書いた碑文がある。江戸時代以降、西国33カ所の23番札所・勝尾寺と24番札所・中山寺を結ぶ街道に架かる橋で、「巡礼橋」とも呼ばれ、周辺は賑わったという。

 「呉服」は池田の古名。橋から少し離れた西、川西市側に摂津鉄道の池田駅があった(明治26年開業)。後に阪鶴鉄道がこれを買収、宝塚市に通じる鉄道新駅も「池田駅」の名称のまま使われた。これが国鉄・JRに変わって駅名は「川西池田駅」(昭和26年)となった。ややこしさが解消されないまま、現在に至っている。

 「池田」の名前だけが、川西市域に“侵略”しているかっこう。いま隣接の川西市の駅名に「池田」の名が残っているのは、かつて池田市側が経済的にも優位を誇っていたためかもしれない。現在はそうでもない。JR駅と阪急駅(川西能勢口)のある川西市の方がずっと活気があるような気がするが…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個室でうどん!!

2006年02月22日 | お出かけ
 阪急池田駅前の国道176号沿いに、うどん店「ひら川」がある。昼食を軽めにするつもりで妻と出かけた。

 1階は満席だった。「2階へどうぞ」。2階は相席ならOKだが、ぐずぐずしていると、今度は「3階へ」と案内された。この店には時々来るのに、3階まであるとは知らなかった。

 床が板の小部屋。4畳半より少し狭いぐらい。壁に梅の木が墨で描かれ、天井は竹張り。厚い木のテーブル。掘りごたつ式で、部屋全体の暖房でなく、足元に小型電気ストーブが置かれていた。

 1階は壁面をガラスにして自然光を採りいれているが、それとは全く異なる雰囲気。他の客とは顔を合わせない、VIP待遇のような“完全個室”で、うどんを食べるとは…。違う店に来たようだった。

 じゃこご飯とうどんの昼定食。“じゃがもち磯辺風”を別注文。器にこだわりをみせているのは、この店の特徴でもある。ご飯の量もたっぷり。2人合わせて1800円。お昼はどことも安いサービスがある。軽めのつもりが腹いっぱいになってしまった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

選手の“叫び”

2006年02月21日 | 
 トリノ五輪でカーリング女子が話題をまいた。日本時間22日未明の1次リーグ最終戦でスイスに5-11で敗れ、通算4勝5敗。結局7位に終わり、準決勝進出はならなかったが、不振ニッポンの中で、瀬戸際の驚異的な粘りが感動を呼び、声援・興奮のウズとなったよう。

 1次リーグは10チームの総当たりで上位4チームが準決勝に進出する仕組みになっていた。初戦、ロシアに5-7。最終10エンドでの逆転負けだった。その後も惜しい星を落としている。5戦目に強豪カナダを5-2で下し通算2勝3敗。ここからムード上昇。スウェーデンに延長惜敗し2勝4敗。後は勝ち続けるしかない土壇場で、英国に10-5、イタリアに6-4と白星をあげ夢をつないだのは立派だった。

 4人の選手(ほかにスペア選手が1人)が、ハンドルつきの丸い石(ストーン)を氷上に滑らせて投げ、最後に中心円(ハウス)に近い石のある方が得点し、計10回(エンド)で総得点を競う。後攻めが有利になるが、邪魔になるような石を置いて、プレッシャーをかける。駆け引きの作戦。そして1投のミスが命取りになるケースがあれば、最後に逆転するスーパーショットも出る。スリリングな神経戦の要素の濃いスポーツなのである。

 ルールや勝負のアヤは、解説もあるから何回か見ていると理解できる。テレビでこれほどカーリングが熱心に放映されたのは、かつてなかっただろう。苦戦の表情、笑顔のハイタッチ。選手の動きがアップで映し出されるので、現場観戦よりも分かりやすいかもしれない。新聞も一般紙が1面やスポーツ面、社会面で取り上げる。

 トリノでほかに取り上げる競技が少なかったこともあるが、女子のカーリングは大報道が展開された。おかげでマイナー競技ながら、ファンも拡大したようだ。カーリング映画「シムソンズ」も興味を盛り上げる援護射撃になった。

 最終戦を終えて、スキップ(最終投者=スキッパー)の小野寺歩・主将は「くやしさ半分、ここまでやれたという達成感が半分。私のミスで負けた試合もあったので、(瀬戸際の頑張りは)このままでは終われないという気持ちでした。カーリングに興味が持たれ、ブームが起きるようならうれしい」と。

 ひとつ、いまだに分からないのが、選手の“叫び”。投げ終わったあと、声を発しているが、一番目立ったのが小野寺選手。「れーッ」と聞こえることもあるが、何かをしゃべっているようでもある。でも、意味不明。

 卓球の福原愛ちゃんの「サーッ」は、ポイントをあげてガッツポーズとともに飛び出す。テニスの選手が打つたびに悲鳴のような声を出すこともある。が、それらとも違う。

 氷上の競技。動作も繊細で、極めて静か。だから“叫び声”はテレビを通じてでもよく伝わる。ショットのすぐ後、顔は緊張している。石は滑っているところだから、「やった!」ではない。「スイープを強くして!」と言っているのか、「そのまま、行け! 行け!」という気合いなのか。

 「そのまま」なら、競馬のゴール前のファンの叫びと似ているが…。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

塩分控えめの食塩!?

2006年02月20日 | 日常と健康
 わが家の台所の調味料に、食塩の新顔が加わった。ひとつは淡路島の『藻塩』。“塩分60%カット”とPRしている。食塩なのに塩分控えめ!?というのが面白い。

 説明書きによると「五訂日本食品標準成分表の食塩に比べて、塩分(塩化ナトリウム)を60%カット、カリウムを豊富に含んでいる」。塩だからカットしていても辛いのは辛いが、味見をするとちょっと“まろやか”な感じがする。

 藻塩は、海藻についた塩を高温で焼いて(藻塩焼き)抽出する製塩法で、縄文時代から平安時代にかけて用いられた。それを現代の衛生管理下で蘇らせたという。

 もうひとつは、紀州五代の『梅塩』。南高梅を塩漬けするとクエン酸や梅の栄養分を含んだ梅酢ができ、それを乾燥させてつくったそうだ。こちらは、しっとりとした感触で、梅の色がかすかに残り真っ白ではない。味もほんのり酸味を感じる。

 藻塩は魚料理に、梅塩はおにぎり用に。一応、用途分けしている。スーパーをのぞくと食塩の種類は、ほかにもまだたくさんあって、びっくりする。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大ジャンプならず

2006年02月19日 | 
 19日未明、午前4時半ごろまで。眠気も忘れて、テレビを見ていた。トリノ五輪のテレビ実況。スキーのジャンプ個人・ラージヒルである。1回目は50人が飛び、成績上位30人が2回目に進出し、2回の合計点で競う。日本勢は岡部孝信の8位が最高だったが、内容は惨敗。メダルなどをうんぬんするどころではない、大差負けだった。

 向かい風だと“風をとらえて”飛距離が出やすいが、この日は逆に追い風。一瞬々々、条件が多少は変わる。それでも不公平と感じるほどでもなかった。日本選手は4人が出場した。1回目、一戸剛122.5㍍(16位)、葛西紀明120㍍(21位)、伊東大貴112.5㍍(42位)、岡部がK点の125㍍(8位)。外国勢のトップグループは130㍍を超えている。

 アナウンサーと解説者は「差は6㍍ほどだから十分逆転も…」と期待を持たせる。しかし、逆転は、上位選手がことごとく“失敗”をし、日本選手が大ジャンプを見せればという虫のいい話。2回目はスタート位置が少し後方にずらされたので、全般に飛距離が1回目より伸びた。葛西と岡部はともに128.5㍍。これではとうていメダルは無理だった。

 「金」は(1回目133㍍、2回目140㍍=最長不倒)のトーマス・モルゲンシュテルン、「銀」は(134㍍、139.5㍍)アンドレアス・コフラーが手にし、このオーストリア・コンビに続く3位にノーマルヒルの覇者ラーシュ・ビステル(ノルウェー)が食い込んだ。

 “日の丸飛行隊”と呼ばれた威勢のいい頃が懐かしい。力の差は歴然。フロックで勝てるわけもない。
 メダルの期待は、ホントに女子フィギュアだけになったようだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする