峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

立派なツノ

2007年10月17日 | お出かけ
 池田市立五月山動物園には今、ヒツジが8頭飼育されている。うち大きなツノ(角)を備えたオスが3頭。種類によって角の形は異なるらしいが、ここのオスの角は全てうずまき型(らせん状)だ。オスの「アトム」(写真)が、驚くほど成長していた。現在1歳半。体格がどっしりして、もう堂々とした青年だ。角も1回転半に達し、立派に巻いていた。

 どれも顔つきはやさしいので、年齢は教えてもらわないと分からない。「どれがアトム?」と尋ねたら、飼育員が「あれですよ」と角のある羊を指差す。生まれて間もない頃の姿も知っているが、実に成長が速い。寿命はだいたい15歳前後。後ろの方で寝そべっているヒツジがいたが、実は高齢でほとんど“寝たきり状態”のおばあちゃん羊だった。これも、解説してもらって分かった。しかし、まだ食欲はあるそう。とにかく大家族である。

 オスの角はもともと武器。繁殖期にメスを獲得するために、オス同士が角をぶつけ合って戦うこともある。角つき合わせるという言葉があるが、まさにその通り。突進してくる姿を想像するだけでも迫力がある。ヒツジは鳴き声からして、か弱いイメージがある。家畜ヒツジだから、管理されて気性もおとなしくなってしまっているが、角には“闘争本能”が隠されている。

 偶蹄目ウシ科の動物。4つの胃を持ち反芻するという体の構造は、ヒツジもウシもそっくり。闘牛の角と同様、ヒツジの角も強くて、頑丈さは保たれているのだ。

 アトムはこの動物園で生まれ育った。そして大人(発情)の仕草も。アトムの子が早々と来年あたり誕生することになるかも。飼育員も期待している。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ガーリックバイン | トップ | 石榴 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お出かけ」カテゴリの最新記事