出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

返本おじさんの所属

2006年10月12日 | 返本
どうでもいいことなんだが、あちこち行ったので一応記録しておく。

トーハンの返本おじさんは、うちへは金曜日に来る。

先週、私も含めて全員に外出予定があり、受け取れないから困ったねということになった。返品伝票を見て電話してみるとおじさんが出て、取引コードを言ったら何やら調べてくれている様子。後ろで、いつも来る返本おじさんの声もする。「返本はゼロだからどのみち行かない、大丈夫」と言われた。

で、今週もまたまた同じことになってしまった。9月の頭に出した新刊がまだ返ってきていない。今週はさすがにゼロってことはないだろう。申し訳ないけど、1週延ばしてほしい。

で、電話すればいいんだが、ちょうど搬入で飯田橋に行く日だったので、帰りに寄って返本おじさんに声をかけることにした。あの建物のどこかにいるだろう。本日はブックライナーの伝票切替もあって、どうせ受品口だけじゃなくて仕入部にも行かなければならない。ついでに他の階に寄るのは、大した手間じゃない。

ところで、ブックライナーの伝票切替だが、前は受品口のイケてるお兄さんにやってもらっていた。ところが今回の「切替のお願い」プリントには、「仕入部以外に持ってくな」と注意が書かれていた。残念。

で、返本おじさんの居場所だが、まず受付のお姉さんに尋ねる。「返本はすべて桶川なので、ここにはいない」とにこやかに答えたが少々不安なようで、警備(?)のおじさんを呼んでくれた。

おじさんはよくわからないけど2階(本社機能というより流通の一部っぽい部署)かもしれないと言って、連れてってくれた。が、やはり「返本は桶川」。

先週、東京の番号に電話して話したと言ったら、文京センターではないかということになった。本社ビルから見て川向こうにある建物である。前に、新しい納品伝票の綴りを買いに行ったことがある。これまた、昔は仕入部のあたりで買えたんだが、すぐにそっち(川向こう)じゃないとダメ…ということに変わった。日販の王子のほうが買いやすいので、最近はとんと行ってない。

で、その文京センターに行ってみる。入口の小さい事務所のおじさんに場所を聞く。おじさんはすぐわかってくれて、奥のほうに別の事務所があると教えてくれた。中は、ベルトコンベアと梱包されたカレンダーがぎっしり並んでいる。昼時なので、何も動いてないし、誰もいない。

その横をすり抜けて、教えられた事務所へ。「集荷センター(だったかな?)・返品」という矛盾した名前の事務所があって、お姉さんがひとりいた。返本おじさんたちは昼休みのようだ。もちろん、ここでも話はすぐ通じた。

ふと思ったんだが、本の流通って、そんなにいろいろあるんだろうか。書店サイドを除けば、基本的に「出版社→取次」か、その逆だけだと思うんだが、規模が小さいだけでそんなに別世界なのか。本社の人(特に受付)が聞いたこともないほど、あの返本おじさんの部署はマイナー部署なんだろうか。

そのうち、「東京近辺の流通倉庫(登録何十社)以外には返本は届けない」なんて言い出すんじゃないか。ちょっと不安である。

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