9連休と聞いて「中2日休むんだな」と思っていたが、5月1日はメイデーだったと本日気づいた。子どもの頃親父に連れられて行進に行ったことがあるが、すっかり忘れていた。零細企業には関係ないことだ。
で、その大型連休に何をしているかというと、「決算」である。ほとんどの人は興味ないと思うが、私の仕事としては非常に重要なので書く。
まず、3月末に棚卸しをしてある。刊行点数が少ないので、楽なもん。
それで締めちゃってもいいんだが、一応取次からの計算書(3月分)を待つ。送られてくるのは大体4月25日頃。なぜ待つかというと、普段消費税の計算を自分のところのやり方でやってるので、1年間で数円の差が出るからだ。計算書でこれを確認して調整して、売掛残高をピッタリにする。
それから、直販を含む当期の売上を書籍ごとに出して、棚卸し処理をする。うちでは断裁処分なんてことはしたことないが、どうにも改装し切れない本を資源ゴミで出しているので、その分が差になって出てくる。パブで送った本も、このとき処理する。
次に、「返品調整引当金」を計算する。この科目は、出版経理がわからなくて困り果てて行った、「出版経理の基礎コース」で学んだ科目のうちのひとつ。他にもあるんだが、雑誌は関係ないし常備もほとんどないので、他のは無視する。
返品調整引当金は、まず前期と当期の平均返品率を計算する。前期と当期の総返品高を前期と当期の総売上で割る。去年よりよくなっている。実際よくなってる気もするが、3月末に新刊を入れたことも大きいだろう。
次に、売買利益率を計算する。当期純売上(割戻しも引く)から売上原価と販売手数料を引いて、当期純売上で割る。正確には広告料収入ってのも関係あるんだが、うちにそんなもんはないので無視する。
最後に、売掛残高に、返品率と売買利益率を掛けて、完成。結構めんどくさい。ちなみに私がしているのは「売掛金基準法」で、「販売高基準法」というのもある。期末2ヶ月の売上を基礎にするものだ。初めて出版の決算をしたとき、期末2ヶ月の売上がすごい小さな額だったので、これはやめた。
これで、決算処理は終わり。他の(出版以外の)処理はしてあるので、税金の計算をして、めでたくすべて完了する。
ひとつ疑問があるんだが、期中に増刷をかけると、原価が変わりますよね。それってどうやって処理するんだろう。
総刷り部数で平均するんだろうか。期中の原価ってことで売上原価として計算するんだろうか。例えば、「一昨年発刊、去年増刷なし、今年増刷」ってなことだと、原価が「下がって上がって…」なんだが、正しくはどうするんだろう?
今回の決算はそういう問題は出なかったので(つまり増刷なしでただ在庫を売っただけなんだが…)よしとするが、出たときには税務署にきかなきゃならない。
昔、誰かが「出版経理は面倒だから、税務署員もよくわかってない」なんて大口叩いてたが、やっぱりそんなことはないと思う。わからない人もいるかもしれないが、わかる人もいるはずだ。
税理士は料金が発生するが、税務署にきく分にはただなので、うちでは問題が起こると税務署に行く。早く「増刷の場合」について質問しに行きたい。できれば来期♪
最後に、参考書を書いておく。「出版経理の基礎」コースでもらってきた「出版税務会計の要点」(社団法人日本書籍出版協会)。持ってるのは平成14年版だ。もう少ししたら再度参加して新しいのをもらおう。
もうひとつは、私の「出版の恩師」からもらった「エディター講座 出版会計」(日本エディタースクール出版部 水品一郎著)。これは古い。布張り上製にビニールのカバーがかかって、なおかつ箱に入っている。
考えてみれば、普段、目先のことしか片付けないので、読んでない項目も結構ある。これらの本を隅々まで読めば疑問も解決するだろう。税務署にいく必要はないかもしれない。
で、その大型連休に何をしているかというと、「決算」である。ほとんどの人は興味ないと思うが、私の仕事としては非常に重要なので書く。
まず、3月末に棚卸しをしてある。刊行点数が少ないので、楽なもん。
それで締めちゃってもいいんだが、一応取次からの計算書(3月分)を待つ。送られてくるのは大体4月25日頃。なぜ待つかというと、普段消費税の計算を自分のところのやり方でやってるので、1年間で数円の差が出るからだ。計算書でこれを確認して調整して、売掛残高をピッタリにする。
それから、直販を含む当期の売上を書籍ごとに出して、棚卸し処理をする。うちでは断裁処分なんてことはしたことないが、どうにも改装し切れない本を資源ゴミで出しているので、その分が差になって出てくる。パブで送った本も、このとき処理する。
次に、「返品調整引当金」を計算する。この科目は、出版経理がわからなくて困り果てて行った、「出版経理の基礎コース」で学んだ科目のうちのひとつ。他にもあるんだが、雑誌は関係ないし常備もほとんどないので、他のは無視する。
返品調整引当金は、まず前期と当期の平均返品率を計算する。前期と当期の総返品高を前期と当期の総売上で割る。去年よりよくなっている。実際よくなってる気もするが、3月末に新刊を入れたことも大きいだろう。
次に、売買利益率を計算する。当期純売上(割戻しも引く)から売上原価と販売手数料を引いて、当期純売上で割る。正確には広告料収入ってのも関係あるんだが、うちにそんなもんはないので無視する。
最後に、売掛残高に、返品率と売買利益率を掛けて、完成。結構めんどくさい。ちなみに私がしているのは「売掛金基準法」で、「販売高基準法」というのもある。期末2ヶ月の売上を基礎にするものだ。初めて出版の決算をしたとき、期末2ヶ月の売上がすごい小さな額だったので、これはやめた。
これで、決算処理は終わり。他の(出版以外の)処理はしてあるので、税金の計算をして、めでたくすべて完了する。
ひとつ疑問があるんだが、期中に増刷をかけると、原価が変わりますよね。それってどうやって処理するんだろう。
総刷り部数で平均するんだろうか。期中の原価ってことで売上原価として計算するんだろうか。例えば、「一昨年発刊、去年増刷なし、今年増刷」ってなことだと、原価が「下がって上がって…」なんだが、正しくはどうするんだろう?
今回の決算はそういう問題は出なかったので(つまり増刷なしでただ在庫を売っただけなんだが…)よしとするが、出たときには税務署にきかなきゃならない。
昔、誰かが「出版経理は面倒だから、税務署員もよくわかってない」なんて大口叩いてたが、やっぱりそんなことはないと思う。わからない人もいるかもしれないが、わかる人もいるはずだ。
税理士は料金が発生するが、税務署にきく分にはただなので、うちでは問題が起こると税務署に行く。早く「増刷の場合」について質問しに行きたい。できれば来期♪
最後に、参考書を書いておく。「出版経理の基礎」コースでもらってきた「出版税務会計の要点」(社団法人日本書籍出版協会)。持ってるのは平成14年版だ。もう少ししたら再度参加して新しいのをもらおう。
もうひとつは、私の「出版の恩師」からもらった「エディター講座 出版会計」(日本エディタースクール出版部 水品一郎著)。これは古い。布張り上製にビニールのカバーがかかって、なおかつ箱に入っている。
考えてみれば、普段、目先のことしか片付けないので、読んでない項目も結構ある。これらの本を隅々まで読めば疑問も解決するだろう。税務署にいく必要はないかもしれない。
このブログは知ってることを書くというより、わかったことや覚えたことを書く日記みたいになっています。だから古い記事だと、間違ってることもあるかもしれません。例えば、棚卸しでのは増刷分は別の商品として扱う、なんてことも最近学びました。正しいことだけ書ければそれに越したことないんですが、学びながらですのでどうぞお許しください。
具体的な 本や講座名がかいてあり なるほどとおもいました
私ひとりで「全部わかってる」と思い込んでるような
気もします。
ホントに人様に教えられるような知識なんだろうか。
監査が入ったことないので、不安になってきました。
取次の計算書と返品などの各種伝票関係の照合は、事務作業が苦手な私は現実逃避してばかりです。
こんど計算書の見方を教えてください。