宮部 みゆき著
「ぼんくら」上・下
読み終わりました
週末は長寿台風がくるくるというので
食糧も買い込み、
おこもり状態でした
そのお陰で
この本を一気に読むことができました
勿論面白かったから一気読みできたのは言うまでもないことですが・・・
宮部みゆきさんの本は
以前朝日新聞の朝刊に連載されていた
「荒神」
を毎朝楽しみに読んだくらいでした
先日アップした諸井玲子さんの「かってまま」が短編集なんだけど
それがストーリーが繋がっている
「ぼんくら」もそれと同じような形式
と紹介されていたので読んでみる気になりました
時代小説
推理サスペンスです
一番最初「殺し屋」で
お徳さんというきっぷのいい人情に厚い女性がでてきました
は~この女性が主人公か~
と思いきや違っていました
主人公は同心の井筒平四郎
この平四郎はきれっきれの同心ではありません
井筒平四郎は働きつかれた馬があくびをしたような顔をしている。
背丈は高いが猫背なので、どうかすると四十六という年齢よりもさらにじじむさく見える。
・・・・
平四郎は思う。
要するに俺は怠惰なのだと。
女と嬉し事をするにも、そもそも女にかまってやるにも、
金と同じくらいに熱意が要るものである。
それが面倒くさいのだ。
女だけでなく、万事において、俺は怠け者だと自覚している。
実際、御番所の同心という今の立場だって、面倒でたまらないのである。
と、こういうぼんくらっぽい主人公なのですが
いやいや根は優しくていい男なのです
鉄瓶長屋で起きる事件の連鎖
それが下巻で次々にほぐれていきます
自称やる気なし同心の周りには魅力的なキャラクターが沢山配されています
甥っ子のコナン君みたいな弓之助が下巻から出てきて大活躍します
最初から最後まで文句なく面白いです
お勧めですよ~
このメンバーがまた登場する
「日暮らし」
借りてきました
又彼らに出会えると思うとわくわくします
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