小さな幸せ

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雲上雲下

2018-09-10 21:25:55 | 読書

 

 

 

 

 

朝井まかて著

「雲上雲下」

 

一気読みでした

 

 

2016年4月から1年

「日本農業新聞」

に連載されていた作品

 

新聞社からの依頼に

農業従事者が多く読まれるので

朝からきつい内容ではなく

朝ドラのような明るいテイストでと!

 

そこで民話を盛り込んだお話にされたそうです

 

深い山中にある草原の草丈6メートルもある名もない草

「草どん」

その草どんにお話をせがむ子狐

「語ってくれろ」

「とんと昔の、さる昔・・・」

「あい、あい」

と合いの手を入れながらお話を聴く子狐

この子狐が可愛くて可愛くて

 

最初に話したお話は

 

団子地蔵

 

うん、これはおむすびころりん?

村のおじいさんとおばあさんが作った団子が穴に落ち・・・

 

 

次は

 

若者に4つある引き出しの一番上の引き出しだけは開けてはいけません

と言い残し出かける娘

しかし、開けてしまう若者のお話

 

これはなんていう話だったかなあ?

 

次は

粒や

 

子どもを欲しがっていた夫婦に子どもが授かる

その子は田螺

粒と名付ける

 

亀の身上がり

 

これは浦島太郎に出てくる亀さんが主人公

 

猫寺

 

猫の恩返しのお話

 

 

どのお話も、朝井まかてさんの手にかかると、

ハラハラドキドキ感が

半端ないです

上手いです

 

このまま、日本昔話のアレンジ物かと思えば

そんなものではありませんでした

 

第2章は

人間と、龍の子ども小太郎の話

 

ぼうや~よい子だねんねしな~

あのテーマソングが流れるときに龍に乗った子どもが出てきます

あの子のお話

 

 

そして第3章で

「草どん」が何者だったかがわかります

 

雲上とは

神のいる尊いところ

雲下とは

人が暮らすところ

 

その二つを結びつけるのが物語り

 

近頃、昔話や神話が、話されなくなっていることを

憂いているまかてさんのメッセージ

 

わたしも、読み聞かせに昔話を持って行ってないな~

 

 

この本、すごくいいですよ

お勧めです

 

コメント (4)
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