小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

きりきり舞い

2017-04-05 10:38:28 | 読書

 

 

 

諸田 玲子著

相も変わらず「きりきり舞い」

読み終わりました

 

きりきり舞いさせられているのは

 

東海道中膝栗毛の作者、十返舎一九の娘「舞」

 

その舞をきりきり舞いさせるのは

父親の十返舎一九

その父の押しかけ弟子今井尚武

舞の家の居候、葛飾北斎の娘「お栄」

 

まあ、天才奇人変人が集まる集まる

 

そういう人たちは他人にはまったく興味がない

自分ファースト

 

その尻拭いをさせられるのがいたって常識人の「舞」

 

「奇人気まぐれ、きりきり舞い」

と呪文を唱え、その難からのがれ

ひたすら玉の輿を願う「舞」なのですが・・・・

 

最後の最後にその玉の輿にのれることになるのだけれど

自分の一番気持ちのいい居場所はここと悟り

縁談も断り

 

みんなにきりきり舞いさせられることを引き受けてしまうのです

 

葛飾北斎の娘お栄のことを書いた小説を読んだばかりだったので

特にお栄さんが出てくる場面はわくわくしながら読みました

 

奇人変人たちが時折みせる優しさや気遣いがなんともいい!!

 

笑えて、泣けて、優しくなれる本です

 

 

 

 

コメント (2)
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