独裁者(2025.2.25日年
一国の指導的立場に立つ人間に取って
独裁といてう言葉程 魅力に充ちた響きを持つ言葉は無い
故に ロシアのプーチンの如き 何万もの
人の命を無為に奪って 恥じる事も 心を痛める事も無い
人非人 愚劣極まる人間に同調して恥じない
愚かな指導的立場に立つ人間達が この地球上
東西南北 世界各地に無数に出現 存在する
この悲劇的現実 混迷を深める世界
世界は人 一人一人のもの
愚かで卑劣な
独裁者達のものでは無い
独裁者==自分の欲望以外に他を見る事の出来ない低能者 愚か者
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
<青い館>の女(26)
それでもわたしはまた春が来て、北の街を訪れた時には加奈子に会おうとするだろう。
彼女に依って得られるものが束の間の充足感であっても、それを求めて行くだろう。
それのみが今のわたしに取っては、生きている実感を与えて呉れるものだった。
その加奈子は、このまま何カ月も電話をしないでいるわたしに対してどの様な思いを抱いているだろうか ?
今度会った時には、なんて言うだろう ?
不機嫌に冷たくあしらうのだろうか ?
それとも、口では体裁の良い事を言って置きながら、いい歳をして助平な奴ったらありゃしない、と軽蔑しているのだろうか ?
わたしはだが、そうして浮かんで来る様々な思いの中でもなお、加奈子に電話をしてみようという気にはならなかった。
彼女がたとえ、どの様な思いを抱いていようともそれはそれでいい、思い煩っても仕方のない事だ、と心に決めていた。
四
わたしが久し振りに足を運んだ北の街は、テレビが春の訪れを伝えていた四月も半ばを過ぎた季節の中にあった。
三月末の支店長会議で新営業年度の経営方針が打ち出されていて、新たな指示の必要は無かったのだが、わたしの支店廻りがまた始まっていた。
北の街では何時もの様に海岸ホテルに宿泊した。
ほぼ五カ月振りに見る北の街は季節の違いを除いて外に変わりはなくて、わたし自身もこれ程までに、と思える様な懐かしさに捉われていた。
海岸ホテルに落ち着くと東京に居る時とは比べ物にならない程の身近に加奈子の存在を感じた。
電話をすれば直ぐにも会えるのだ、という思いがその存在を身近なものにしていたのに違いなかった。
わたしはなんとなく増して来る明るい気分と共に、取り敢えず、仕事を済ませてから加奈子に電話をしようと、心の裡で呟いていた。
その日、午後八時過ぎにまだ事務所に居るはずの支店長に電話をした。
「今日、午後に着いたので明日、そっちへ行くよ」
「はい、分かりました」
支店長は言った。
「どうだい、お客さんの動きは ?」
支店長の声は暗かった。
「良くありません。やっぱり、消費税を上げた事が直に響いてますねえ」
「四月の入学関係も駄目か ?」
「多少の動きはありましたけど、期待していた程ではなかったですねえ。この辺りは大都会と違って子供の数も限られていますから」
わたしは「まあ、頑張ってみてくれよ」と言って電話を切った。
翌日、わたしは午前十時過ぎに店に顔を出し売り場を廻り、その後、支店長や川本部長に会ったりして午後三時過ぎまでを過ごした。
「空港までお送りさせましょうか」
わたしが帰り支度を始めると支店長は気を利かせて言った。
わたしがホテルからすぐに東京へ帰るものと思っていたのだ。
「いや、いいよ。ホテルで少し休んでから帰るので、後はタクシーで駅まで行ってそこから空港までは電車で行くから」
支店長はわたしが心臓疾患を患っている事は知っていた。
「そうですか」
なんの疑念も挟まなかった。
ホテルまで送ってくれた車はすぐに帰した。
部屋へ入るとソファーに身体を埋めた。
今年初めての仕事が無事に終わった解放感からか、途端に思わぬ疲労感を覚えていた。
背凭れに頭を寄せ掛けると眼を瞑った。
暫くは何も考えずにいたが気分が収まって来るとふと加奈子の存在に思いが走って、何時、電話をしようか、と考えた。
腕時計に眼をやると間もなく五時になろうとしていた。
この時間ならまだ、加奈子は部屋に居るだろう。
いざ電話をするとなると気持ちが引けた。
五カ月を超える空白期間が加奈子の気持ちをどの様に変えているのか、読み切れなかった。
電話の向こうの不機嫌な加奈子の声を想像すると躊躇われた。
厭な思いはしたくない。
それでもこのまま電話をしない事にも、悔いの残る思いがした。
意を決して受話器を取った。
四度目か五度目かの着信音で電話が繋がった。
「はぁい、加奈子ですぅ」
無邪気とも言える屈託の無い声が聞こえて来た。
何時も遣り取りしている相手からの電話だと思っている様子が窺えた。
加奈子のそんな気楽さに対してわたしの気分もまた、解きほぐされていた。
「しばらく。 三城だよ」
親しみを込めた口調で穏やかに言った。
「ああ、三城さん・・・」
加奈子にはだが、予想外の事らしかった。
息を呑む様に言って言葉を切った。
その様子が加奈子の驚きを顕わしている様に思えて一瞬の戸惑いを覚えた。
その心の揺らぎを隠してわたしは言った。
「年末年始の仕事に追われていてなかなか来られなかったんだ。久し振りに来たので電話をしてみたんだけど、どうだろう ? 都合が悪いかな」
「・・・・・」
加奈子はわたしの言葉に思いも掛けない事を聞いた様に一瞬、言葉を呑むといった気配を感じさて黙っていたが、やがて、
「別にぃ、大丈夫ですぉ」
と、ボソボソした口調で答えた。
その口調に加奈子の迷いが感じられる気がして、
「もし、都合が悪ければ明日でもいいんだ」
と言い訳をする様に言っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
albi-france様
有難う御座います
小梅ちゃん 過去の作品も見せて戴きました
それにしても やっぱり笑ってしまいます
いやぁ 可愛いです 何回も書く様ですが
全く 人間の子供と変わらなく見えて来てこれでは
絵を撮りたくなるのも無理はないと思ったりしています
それにしても相変わらずの日常のお楽しみ 羨ましい限りですが
今年の寒さの中 何処へ出る気にもなれませんでした
漸く見えて来た春の兆し また六甲の山の景色なども
拝見出来たらと思います
あるやん・・・しょっちゅうです
あれ、今此処に置いたのに・・・
今まで当たり前の事が当たり前ではなくなって来る年齢
日々 今までより一層 注意深く物事を見る様になりました
美しい風景 楽しませて戴いております
有難う御座いました
takeziisan様
有難う御座います
花々の写真 楽しませて戴きました
蒼空に映える白梅にメジロ 河津桜の見事さ
こちらの公園はまだ冬枯れの景色そのままです
それにしても今年の雪 雪国育ちの方々はどの様に
御覧になっているのでしょうか 自分達に取っては
当たり前の景色 ?
それにしても雪国に生きる方々の真摯に生きる姿には
何時も感動を覚えます また雪国への憧れみたいなものも
心の隅にはあるのですが その寒さを思うと引く気持ちもあります
温暖な地域に育った人間には無理ーー
川柳 相変わらず傑作揃い 良くお作りになります
そうだ そうだ うふふっ いや 楽しいです
これからも傑作 お待ちしております
「キエン セラ」ロス パンチョス
懐かしいですね 懐かしさの余り 当時を思い出して瞼が熱くなりました
やはり パンチョスが良いですね
ペレス プラードはあのトランペットの響きに魅了されます
パンチョスにしてもプラードにしても 日常
何気なく耳にしていた事を思うと なんと贅沢なという気持ちになって来ます
これも前回書きました 総ては遠い過去の思い出です
今の雑音の様な音楽は聴く気にもなりません
有難う御座いました
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます