遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 111 わたしの書くもの

2016-10-30 14:50:18 | 日記

          わたしの書くもの(2011.1.15日作)

 

   わたしにとって わたしの書くものが

   現代詩の基準に照らして

   詩であっても 詩でなくても

   一向にかまわない

   わたしは わたしの書くもの わたしの言葉によって

   わたしの今ある心の中の真実

   わたしの今を生きる思い

   わたしの生きて来た過去

   人の世への思いを

   わたしの書くもの わたしの言葉を眼にした

   その人の心 その人の胸の内に伝えてゆきたい

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   もし わたしの書くもの わたしの言葉が 仮に

   それを眼にした人の心 胸の内に伝えられたとしても

   それで この宏大な宇宙 世界の中の

   なに一つとして 変わるわけではない

   時は永遠に過ぎてゆき

   人の記憶は遠い遠い夢のように遠い彼方へと

   すべてを連れ去り やがて

   追憶の果ての闇の中に埋没してゆくだろう

   そして わたしの影 わたしの形跡

   わたしが歩いた足跡などは

   砂浜に刻んだ足跡が波に洗われ

   消えてゆくように 

   時の流れの中で洗われ

   消えてゆくだろう 

   -----

   すべては闇 暗黒 無の中へーー

   人の生に待ち受けるものは絶対的無

   それでもかまわない わたしは書く

   わたしの言葉で

   わたしが今を生きる思い

   わたしの心の中の真実

   わたしが生きて来た過去への思い・・・・

   なぜなら それがわたしの今を生きる

   わたしが今を生きている証しなのだから

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   わたしにとっては わたしの書くものが

   現代詩の基準に照らして

   詩であっても 詩でなくても

   一向にかまわない

   言葉だけが わたし自身の真実の言葉だけが

   わたしにとっては大切なのだ

   

   

   

   


遺す言葉 110 自分 政治

2016-10-23 14:24:23 | 日記

          自分 政治(2010.9.13日作)

 

   真に自己を認識した人間は 決して

   自分を過大評価などしたりはしない

   自分には 他人の眼から見た幾層倍もの

   自分が見えているものだ

   自分という人間は 

   自分が思っているよりも

   半分以下の存在だと思えばいい

 

 

          政治

 

   政治とは妥協の世界

   闘いの場ではない

   闘いだけの政治では  

   国民を幸福に導く事は出来ない

   人という存在は千差万別

   誰一人 同じ人間はいない

 

   その空間 各個間に存在する空間

   それを埋め 繋ぎ合わせるものが 政治だ

   政治は妥協

 


遺す言葉 109 仕事 道

2016-10-16 15:24:12 | 日記

          仕事(2012.9.127日作)

 

   今のあなたの仕事を

   誰も分かってくれない と

   嘆く事はない それが

   真実の仕事なら 未来の

   今の人間より もっと賢く

   もっと聡明な人間達が いつか

   理解しいくれるだろう

   君は今 ひたすら

   自身の仕事に打ち込み

   磨きをかけ

   君の信じる道を

   歩んで行けば

   それでいい

 

 

          道

 

   生きるという事

   林立する人間の

   林の中を歩いて行く事

   ゆっくりと静かに

   散策するのも 人生

   人垣を掻き分け 

   突き進むのも 人生

   どの道を行こうと 

   人と人とが林立する

   人の林の中を行く運命

   どの道を行くにも 様々

   姿 形の異なる 樹木と出会い

   倒木 雑木に道をふさがれ

   邪魔され

   困難苦難の歩行が続く

   それでも歩いて行く

   命と命 心と心が絡み合う

   複雑怪奇 人の林の中の道

 

 

 

   


遺す言葉 108 遠い夜汽車

2016-10-09 13:43:46 | 日記

          遠い夜汽車(2016.9.20日作)

 

   遠い夜汽車の汽笛が消える

   背中に冷たい雨が降る

   十日に一度逢うだけの

   恋がさよなら終わりをつげる

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   いつも逢うたび優しい人の

   匂いが仄かに残ってる

   コートの襟に頬うずめ

   帰る夜道は冷たく暗い

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   誰もいなくて淋しい部屋の

   扉を開ければただ一人

   ガラスをたたく夜の雨

   今度あなたが来る日を待つの

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   遠い夜汽車の響きも消えて

   夜更けのしじまが増すばかり

   心を濡らす雨の音

   夜は淋しく果てなく長い

   


遺す言葉 107 童謡ーー歌は世につれ

2016-10-02 16:06:01 | 日記

 

          童謡ーー歌は世につれ(2011.9.6日作)

 

   ふと 想う

   昔うたわれた童謡には なぜ

   あんなにも哀愁を帯びた歌が

   多いのだろう

   なに気なく耳にする一つ一つの歌が

   優しい言葉遣いと共に 妙に切なく

   心に沁みて来る

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   人の世の大半を生きてしまった人間の

   単なる感傷

   ふたたび辿り得ぬ 追憶の中の日々

   過去への 郷愁がなさせる

   心の動きなのだろうか

   それとも

   この国が今よりずっと貧しく

   日々の生活にも はるかに多くの

   困難が伴った時代

   人々がその中で 生きる事の頼りなさ

   人の命のはかなさを 日々 実感し

   胸に刻み込んで生きて来た それが

   自ずと滲み出て 

   あんなにも切ない歌の数々が

   作られたのだろうか

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   歌は世につれ 世は歌につれ

   歌がその時代を生きる人の心を映す

   鏡であるのなら

   哀しみに満ちた歌の

   作られる事のない時代は 多分

   幸福な時代であるに違いない

   その中で もし 人が

   他人(ひと)の心の哀しみ 愁いに眼を向ける

   優しい眼差しを忘れずにいるのであれば

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   この世を生きる人の命のはかなさ 淋しさは

   いつの時代にあっても

   変わる事はない