遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 104 確かな眼

2016-07-03 15:17:20 | 日記

          確かな眼(2011.11.15日作)

 

   かつて 世界に冠たる社名を誇った企業

   彼はその企業が穏やかに衰退の道をたどる

   引き金を引いた人間だ

   にも関わらず世の中 世間は彼が

   かつて全盛を誇った企業の責任者

   社長だったという ただ それだけで

   社会的著名人として持て囃し なにかと

   彼の名前を利用したがる

   彼の実績 力量を問う事もなく 

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   彼はかつて 国を治める政治家として 

   最高の地位に就いた人間だ

   しかし 彼が残した業績には

   見るべき成果はなく むしろ 彼の言動が

   社会の秩序を混乱させた その弊害だけが

   より大きく 眼を引く 彼の跡を継いだ者たちは

   今現在 その混乱に振り廻され 後の始末に

   四苦八苦してといる それでも世の中 世間は

   彼が政治家として かつて

   最高の地位にいた という ただ それだけで

   なにかと 彼を重用したがる

   彼を引っ張り出して来る

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   名前だけが罷り通る世の中

   人の真の力量 実態を見抜く事の出来ない社会

   たとえ 一時の隆盛に酔い痴れる事はあっても 

   そんな社会の隆盛の 

   永遠に続く事はない

   確かな眼 実態を見極める眼

   それこそが 揺るがぬ社会 秩序に満ちた

   真の社会 堅固な国家を創造し得るのだ