遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉  162 「考えろ」 「命」

2017-10-28 20:32:48 | 日記

          考えろ(2017.9.26日作)

 

   考えろ  

   常に考えろ

   絶えず考えろ

   一つの事を成す時

   漫然と行動するな

   結果を考え そこに至る道筋を考え

   工夫する

   思考を伴った行動のみが

   人間を成長 向上させ

   物事を発展させる

 

         

          命(2017.10.2日作)

 

   この地球上に国境はあっても

   人の命に国境はない

   命は地球の大地

   その大地に文明 文化の

   花が咲く

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   命はこの世界 地球上で至上のものだ

   すべては命の為に

   奉仕されなければならない

 

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   万物に命宿りてこの世成る

 

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   人間は人生という銀行から日々

   命と言う預金を引き出している

 

 

 

 

   


遺す言葉  161 夜のカラス

2017-10-22 14:00:27 | 日記

          夜のカラス(2017.9.29日作)

 

 

   一人の夜は不安だ

   いや 歳のせいばかりとは言えぬ

   日常の何もかもが安定性を失くして

   グラグラ揺れる

   柱を失った古い家のようだ

   この世界全体が

   柱を失った家のように

   グラグラ揺れる

   規範を失くした総てのものたち

   国家 社会 家 人

   そんな不安に満ちた日々の中の

   ふと目覚める真夜中の時間

   カラスが不気味な声で一声

   ギャアと啼いた

   それに答えてまた一声 ギャア

   カラスのアホンダラ 今は真夜中だ

   おまえたちの

   啼き叫ぶ時間ではないのだぞ

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   このカラスたちは近頃

   よく啼きわめく

   遠い記憶の中のカラスたちは

   真夜中などに啼きはしなかった

   夕焼けで真っ赤に染まった空の下

   山の木々の梢でねぐらを探して

   啼いていたものだ

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   あの頃 世界は

   今のようにグラグラ揺れていたのだろうか

   総てのものたちが規範を失くして

   波間を漂う小舟のように

   グラグラ揺れていたのだろうか

   -----

   ふと目覚める真夜中の時間

   追憶は穏やかな日常を運んで来る

   人の心は優しく 気遣いに満ちていた

   時間は今よりずっと

   穏やかに流れていた

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   今 世界は豊かさに溢れている

   人々は豊かさを求め

   豊かさに乗り遅れまいとして

   急いでいる

   時間は追憶の中の時間より

   幾層倍もの速さで過ぎて逝く

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   豊かさとはなんなのだ

   世の中に溢れ出すものたち

   利便が利便を生んで

   人の気分は王様気分

   至福の時間 ひと時の満足

   求めるものは美食に珍奇

   欲求過多

   研ぎ澄まされた欲望だけが

   ギラギラ眼を輝かす

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   人は今 欲望を旅する旅人

   利便を求め 豊かさを求め

   脇目も振らずに進んでゆく

   心は孤独な猟人

   欲望だけが

   目差すもの

   真夜中に

   不気味な声で啼くカラスたちよ

   おまえたちの世界にはいったい

   何があったのだ

   おまえたちもが昼の世界では満足出来ずに

   こんな真夜中

   何かを求めて啼き叫ぶのか

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   ふと目覚める真夜中の時間

   不安に揺れる心を支えてくれるものは

   何  ?

   追憶の中の穏やかな日常を運んで来るものは

   何 ?

 

 

   

 

   

 

   

 


遺す言葉  160 人間考

2017-10-15 10:19:02 | 日記

          人間考(2016.7月作)

 

   人と人の間には

   永遠に解決し得ない闇がある

   闇を見つめる眼差しを忘却する事が

   人間社会に混乱 争いをもたらす因(もと)となる

   互いの間に横たわる闇

   その闇の上に人間社会は構築され

   営まれている (18日)

 

 

   わたしは言葉を信じる

   しかし 行動を伴わない言葉は

   虚しい (22日)

 

 

   道徳は法律に先行する なぜなら

   道徳は心の問題であり 

   法律は行動に関する問題であるからだ

   心は常に行動に先行する

   しかし

   行動を伴わない心は

   虚しい (27日)

 

 

   大衆 民衆に逆らい

   一人 抵抗するのは 愚かな事だ

   しかし

   大衆 民衆の向こうに

   1個の先導者がいる場合は

   この限りではない

   なぜなら

   その大衆 民衆は

   先導者に引き廻されているに

   過ぎないからだ この場合

   抵抗する相手は 

   大衆 民衆ではなく

   一人の 1個の先導者となる (27日)

 

   人生は ほんの小さな出事で

   大きな変化にさらされる (27日)

 

   稔(みのる)ほど 頭を垂れる 稲穂かな

                     =

   不稔(ふねん)の穂 頭高くて 中身なし(27日)

   

   

   

   

 

   

 

 

 

 

 

 

 


遺す言葉  159 風考

2017-10-08 12:42:48 | 日記

          風考(2017.10.5日作)

 

   風には乗るな 流されるな

   右に左に転がる種は

   風が止んだ その時

   取り残される

   取り残された その種は

   肥料 養分 蓄え 体力 何もなく

   芽を 出せない

   風には乗らず 流されず

   風に向かって 今居るその場 その場所で

   大地に根を下ろす

   根を下ろした その種は 

   風が止んだ その時に

   大地で採り入れ 蓄え 貯めた 養分 肥料 で

   大地に しつかり 根を張り 芽を出す

   その力を 持っている

   人の世 世界も 同じ事 ひとときの

   風には 乗るな 流されるな 

   ひととき吹く風 気まぐれ風 そん風に

   惑わされるな その身 自身のその身 心を

   預けるな 今立つ その場 その位置

   大地を見つめ その場 大地に根を下ろす

   その場所 大地で

   自身を 育む 

   その事 だけを 考える

   いつかは止む風 気まぐれ風

   新たな風が また

   吹き 吹いて来る

   流れる風 気まぐれ風には 身を

   任せるな

   


遺す言葉 158 眠り 

2017-10-01 12:03:13 | 日記

          眠り(2017.9.25日作)

 

   夜も更けた

   静寂(しじま)が辺りを包む  

   闇が孤独を運んで来る

   さあ 今夜もこの身を

   静かな眠りの世界にゆだねよう

   静かな眠りは 唯一

   心の安らぎ 仮想の死

   今日という日の一日の

   愚劣や汚濁のすべてをその中に

   閉じ込めて

   春の日射しに暖かい

   水面に揺蕩(たゆた)う小舟のように

   心穏やかな

   夢を夢見て 静かな眠り

   仮想の死へと入ってゆこう

   -----

   幼い日 未来が

   遠く 大きく 彼方に向かって

   開けていた頃

   眠りは明日に連なる希望の橋

   新たな生を産み出すための

   魔法の力に満ちた

   手綱だった

   歳を経て今

   眠りの中に求めるものは

   ただ一つ 心の安らぎ

   仮想の死

   明日に連なる希望の橋は すでに

   閉ざされた

   新たな生を生み出すための

   魔法の手綱も 擦り切れた

   今日という日の一日が 今

   運んで来るものは

   耳に弔鐘 眼に訃報

   崩れゆく友垣 人の輪

   時代の壁に描(えが)いた絵は

   打ち寄せる新たな時代の波に

   消されて逝く

   -----

   さあ、今夜も

   静かな眠り 仮想の死に

   この身をゆだねよう 

   唯一 それだけが今では

   心の安らぎ 魂の

   落ち着き場所

   沸き立つ愚劣と汚濁の時代の中から

   この身を退(しりぞ)けて

   命の終わりが打ち寄せる時間の中で

   命の源 生の根源 人が

   生きるという事のその意味を 心に

   問いかけながら

   今夜も この身を

   静かな眠り 仮想の死に

   ゆだねよう

   やがて来る真相の

   死への準備 支度を

   始めるとしよう