蒼生

風のふくまま気の向くまま自然にまかせて生きたいねえ

初鳴き

2012-02-28 00:13:25 | Weblog
寒い寒いと思っていたら、雪がちらついていた。
今年は行きが積もらない。
関西の雪は全部東北と北陸にいっちゃったんだろうか。


その雪がちらつく中、聞こえてきたのが、鶯の声。
しかも、上手に鳴いている。
右からも左からも聞こえてくると
ほんとうに嬉しい。
うぐいすのすみかだった薮が切り開かれ、ほんの少ししか残っていないのに、
頑張って生きていることに今年もほっとした。
がんばれ。

それにしても、雪にうぐいす。
梅に鶯は嘘だ、あれはめじろのはず。
ところが今年は、梅は咲かないし、めじろもあまりみない。
なのに、雪にうぐいす。


先週から超体調不良に悩まされている。
原因は、働き過ぎ。(自分でいうな・・)
あれもこれもが重なって、ストレスかなあ。
頭痛で目覚めた日は、悪寒と頭痛でふらふら。
高山病を平地でも起こしたかと思った。
腹痛で目が覚めた日は、一日中胃が痛くて、お腹をさすりながらあちこち車で移動。
本当に怖かった。自分ほど信用出来ないものはない。
よほど緊張したのか、帰宅した途端に熱が出た。

インフルエンザでないのが救いか。
今インフルエンザになったら笑うこともできないくらい、予定びっちりなんだけど・・
得てしてこんな時に病気になるんだなあ、私の場合。

実験

2012-02-15 10:39:17 | Weblog
……のつもりはなかったんだけど、
以前から一度試してみたかった。
車のインテリジェントキーがなくても走るのかどうか。



まあ、日産で言えばこんな形をしたキー。
身につけているだけで車が感知して、ドアキーにふれるだけで開閉できたり、
車のエンジンがかかったりするキーのこと。

以前も一度、キーなしで途中まで走ったことはあった。
その時は焦って取りに帰った。
もちろん、始動するときはキーを持っているんだけれど、
そのあと家に入ったりなんやらかんやらしているうちに、家に置き忘れて発進してしまう。
よくある話!!・・・じゃないのか?

今日は、久々に仕事もなく、ゆっくり寝ていたらダンナに駅まで送ってといわれ、
あたふたと送ったのだが、
キーはダンナのポケットに。
そして、そのまま電車に乗っていってしまった・・・
駅から走り出してすぐに気がついたのだが、
まあいいか、なんとかなるんちゃうか、と。
万一停まったら、家までキーを取りに帰ればいいし。
のんきに考えてそのまま走ることにした。

結果。
なんの問題もなく家まで帰り着いた。
キーないのに。
ということは、エンジンかけっぱなしにしたら、盗られるってことやね。

まあ、一度エンジンを切ったら、さすがにもうかからない、とは思うけど。

心の闇

2012-02-12 23:03:16 | Weblog
サウダージを見た感想が、よくわからん・・という情けないものだったが、
ひとつ、思ったことがある。
それは、先日のネパール人、ビシュヌさんが殺害された事件との共通点。

映画の中では、先行きの見えない日本の若者たちと、
地球の裏側という遠いブラジルから働きに来たものの、不況のために仕事がなくなり、
泣く泣く国に帰っていくブラジル人と、
家族を養うためにひとり日本に残って故郷に仕送りを続けるタイ人とが並行して描かれる。
そして、主人公のひとりであるラッパーの若者が、
楽しそうに暮らすブラジル人を憎く思う気持ちが膨らんでいくのだが、
家族も崩壊し、仕事も、ラップもうまくいかなくなって、
ついにはブラジル人を刺してしまうという結末になっていく。
そのブラジル人たちにもたくさんの悩みや困難がある。
でも、それが見えない。
そして、自分たちの暮らしがこんなに悪いのは、外人のせいだと思うようになっていく。

外人を蹴りたかったと、犯人たちは供述したと思う。
その気持ちは、まさにこの映画と同じなのでは。
定職があるわけでもなさそうだし、豊かな暮らしをしていたとは思えない彼らが、
なんとなく楽しそうにしている外人を見て、憎く思ったのではないか。
今日の報道では、ビシュヌさんの財布を盗んだということで、窃盗容疑で再逮捕したということだが、
ほんとうに財布はついでだったのだろう。

人の心の闇を見るようだが、その闇は、貧困についてまわる。
貧困とは単にお金が無いというだけではなく、
心も貧困にしか育たなかったということにつながる。
この犯人たちが、本当に心の底から反省して謝罪する日は来るのだろうか。
同じ日本人としてはそれを願いたい。

九条ディープツアー

2012-02-12 15:05:04 | 食べること
生まれ故郷ではあるが(そんなにたいそうなものではない)、よく知らない街。
B級グルメの穴場として最近知られている。
もとは西の心斎橋と謳われたくらいの繁華街だったが、今はプレ・シャッター街である。



これは、地下鉄九条駅階段下の、立喰うどん・そば 大和庵
なんでも、朝5時から営業しているらしい。
タクシーの運転手、トラックのドライバーなどがよく来ていると聞く。
子供の頃はこの店に鍋を持って買いに来ていた。
鍋におだしを入れてもらい、うどんの丸をビニールに入れてもらって家で温めて食べていた。
そんなもんで、実はここで食べるのは生まれて初めて。
多分、私が子供の頃からおばあさんだったと思われるおばあさんがちょこちょこと動きまわって、現役で働いている。
うどんの出汁がまっとうにおいしい。
この、まっとうに美味しいうどんが最近食べられなくなっている。

この店の横のいも福の芋棒かりんとう(柔らかくて蜜をたっぷり含んだいも)も私にはお馴染みの味。
この辺り一帯の、うどん、寿司、お好み焼き、いもの店は同族経営(今はコンビニになっているところもあり)で、
息子によると、おばあさんがなんだかいっぱいいはるとのこと。
どの人がどの店にいるのかわからんけど、どうも、みんな現役らしい。

その後、九条シネヌーボーで映画。
サウダージが評判が良いとのことで家族3人揃って見に行ったわけで。
ところが、始まるなりダンナは寝てしまうし、私はどう表現していいかわからなくなるし、
息子は途中でトイレ休憩が欲しかったというし・・
感想はと聞かれると、なんといっていいかわからん・・
とにかく、日本の低迷、停滞、夢のなさ、行き場のない鬱鬱としたものを
これでもかと見せつけられる感じ。
初日だったので、出演俳優が最初に挨拶に立ったのだが、
それがどの人だったかもわからない始末。
こういう映画が好きな人もいるんだよね、ということで収めることにした。

夕食は以前行きそこねたえらぶに。
この日は、天然イノシシ!がおすすめのようだった。
盛り合わせのお刺身は豪快盛で、魚の塊を食べている、という感じ。
アワビとぶりがおいしかった。
ムツカマを焼いたものが、身がほっこりとしておいしい。
これはなかなか食べられないと思う。
ただ、白子の天ぷらは衣が多すぎて肝心の白子の味は半減。
お酒が焼酎しかないのも日本酒党にとっては残念。

時間が早かったので、難波まで歩くことに。
商店街を抜けたところに、市電発祥の碑があることもはじめて知った。

それにしても、昔から下町ではあったけれど、下町度がより高くなったなあと改めて思った次第。

ごま

2012-02-11 11:46:47 | 食べること
このところ、食事当番は息子ということになっている。
まあ、浪人中(?)やし。
息子がバイトしている店では、チャンジャに細かく切ったねぎとごま油を混ぜて出すそうだ。
早速、先日コリアンタウンで買ってきたチャンジャでトライ。
その時、だいぶ以前にいただいたごま油を使ったらしい。
なんとなくお高そうで、つい使わずにおいていたもの。
本当は美味しいものから使うのが鉄則なのに、つい、主婦してるわ・・
主婦でない息子は惜しげもなく使ったらしい。
これが、めっちゃおいしい!
使ったのは、和田萬のえごま油。



さっそく、店に行ってみた。
繁昌亭近くの小さな小さな店。
なにせ、売り物はごまなので、商品も小さいからか・・
そこで見つけたのが、ずっと以前から使っていた黄金香りごま
ああ、あれもここの商品だったのかと納得。
以前住んでいたマンションに、無店舗営業のやおやさんが来ていて、その人がおすすめ商品といって持ってきてた胡麻。
どこの商品か、なんて気にせずに使っていた。
みんな、おいしいものは知ってるねんなあ・・

ちなみに、この小さな店の奥はペンション。
宿泊客以外の方は立ち入り禁止、と書いてある。
大阪では初のペンションで、利用するのは主に外国からの観光客らしい。
長屋の一角、繁昌亭と天満宮のそば、大阪らしい商店街の横・・
日本が大好きな外国人には受けているとか。
外国人でなくても、大阪再発見をしたい日本人にもおもしろいと思うね。


ちょっと面白い

2012-02-11 11:30:55 | Weblog


鶴橋駅で見つけたこのカレンダー。
急いで乗らなければならないのに、その面白さに、思わず写真を撮ってしまった。
この大きさでは残念ながら読めないと思うけど・・

たとえば、
「頭からがぶっと!」
「ぶりぶりしてね」
「身を削る思いでプレゼント!」
などと書いてある。
その日の景品のヒント。

このカレンダー、その日の景品の写真がどんどん足されていくので、
今現在はカレンダーの中の写真がもっと増えている。
これは、鹿児島県観光交流局が企画した毎日おいしい鹿児島!というキャンペーン。
ちょっと、そのダジャレにはまってしまった・・

ほかの環状線の駅でも探してみたが、貼られている駅は限定されているようだ。
まあ、毎日写真を貼っていかないといけないので、めんどくさいPRではある。
わたし的にはこんなしゃれ、大好き。
こんな企画、大好き。
残念なのは、今月後半はJRに乗ることがないということ。
大きなJR西日本の駅に行くことがあれば、探してみてください。
そして、ツイッターをしている人にはキャンペーン応募資格があるので、
応募してみてください。

「期間中の月曜から金曜の平日18時~20時の間に@iimonbooのツイッター上で出題される鹿児島に関するお題に対し、ツイッター上で回答いただくことで応募完了」
ということで、ちょっと頭使う必要があるみたいですが。

そして、あたった方はぜひ、ご一報くださいな。

天王寺からコリアンタウンへ

2012-02-05 20:16:40 | 食べること
本当は先月に天王寺界隈を歩きに行ったのは、大阪市立美術館の招待券があったからだった。
ところが、坂を歩いたりどやどやを見ているうちにすっかり時間がなくなり、美術館には行けなかった。
そこで、こんどこそ。
最終日だったけど。
特別陳列
光琳資料をひもとく・中国拓本・中国工芸5000年
の豪華3本立て。

ほとんどが収蔵品。いかにたくさんの作品を大阪市が寄贈されているかがわかる。
目玉があるわけでもないので、実はそれほど期待していなかったのだが、
細々と見ていると、けっこう面白く過ごせた。
拓本を見ていると、また篆書や隷書が書きたくなってきた。
金属器では、何点か出ていた鏡のなかに、とてもいいお顔をした仏像があった。

犀角 蟹文蓮葉形杯・犀角 蓮花文蓮葉形筆洗・犀角 魁星文筆洗・犀角 螭龍文杯
この4点は特に素晴らしかった。
確かめたら、カザールコレクション。さすがだ。
日本人が認めなかったのに、外国人に蒐集されて残った工芸品の数々。
よくぞ残してくれたものだと思う。

天王寺から、四天王寺を経てコリアンタウンへ。
四天王寺では先日なくなったビシュヌさんのお店の前を通った。
シャッターが閉まり、「当分休ませて頂きます」の張り紙が。
誰かが彼の意志を継いでお店が再開できればいいなあと思う。

コリアンタウンは今や観光地。
ちょっと前までは、必需品、食料品しか売っていないような街だったのに、
韓流スターのグッズを売る店には人がいっぱい。
キムチを売る店もかなり増えていた。
こんなに増えたらどこがおいしいかわからない。
お目当ての店はすでに店じまいしていた。
やっぱりおいしいところはみんな知っているようだ。
とりあえず、2軒の店で分けて買う。
美味しかったのは、海鮮モノを得意としているであろう店のキムチ。
牡蠣のキムチが絶品。
店の前に魚の頭のキムチやさんまのキムチがあるからわかる、と思う。

そこから、生野の創華飯店へ。
わざわざコリアンタウンへ来て、中華ですか!という声は無視。
前回来たときは、天気があまりに悪かったのか、お客が私たちとあと常連さんがひとりだけ、という日だった。
それで、その時にいろんな話をして帰ったのだが、それが2年ほど前。
予約の電話をしたら、なんと、覚えてくださっていた。
ここは、予約が取りにくい人気店なのに。
オーガニック、マクロビオテックを実践している店として有名らしいのだが、
そんなことに関係なく、ほんとうに美味しい。
そして、料理が個性的。
紹興酒を頼むと、メニューにない、安くて美味しい紹興酒を勧めてくれた。
これがまた美味しい。
息子と旦那も大満足。
幸せ気分で帰宅。

今日の歩数、22000歩。美術館の歩数があると思うので、距離はよくわからない。
というより、これは歩きに行ったと言うより、食べに行ったという方が正解か?

節分

2012-02-05 19:43:32 | Weblog

去年の節分の時期に、娘が近くのスーパーでポスターを見てびっくりした、と帰ってきた。
鬼の絵が描いてあるのだが、その絵の作者が、私の父の友人だった。
子供たちも小さい時から家族のようにかわいがってもらったので、
よく知っている。
その方が突然亡くなってもう数年。
思わず、スーパーの人に、ポスターが欲しいと言ったそうだ。
店の人もびっくりしたことだろう。
(とりあえず)若い女の子が、鬼の絵のポスターが欲しいと言ってきたら。




そして、その豆がこれ。
このパッケージの絵も、その画家、那須恵斉氏のもの。
本来は洋画家だったが、僧侶ということもあり、仏画をたくさん描いていた。
鬼はその一環。
この袋の鬼たちも表情が豊かで、なかなかにかわいい。
今年もスーパーにコーナーができていたので、思わず買ってしまった。
(イオン系のスーパーにあり。豆富本舗

子どもが大きくなってしまい、年中行事とやら言う物をすべてやめてしまった我が家。
子どもが小さな妹の家では、柊を取りに行き、庭に向かって豆まきもしたという。
何もしなくなると、季節のけじめ、毎日のけじめがなくなって、今日がいつなのやらわからなくなる。
もしかしたら、そんな単調な生活にけじめを付けるために行事というものがあるのかもしれないなあ。
たいていの行事は魔除け、厄除けにつながっているんだけれど、
単調な生活に倦んでしまうことを恐れたのかもしれない。
そう思うと、ちょっと何かを復活させねば。
さて、そうは言うものの、ひな祭りも五月人形もめんどうだし・・
せめて、食べるものくらいで季節感と季節の節目の行事を感じることにしますか。
さしあたっては、ひな祭りの白酒か?