蒼生

風のふくまま気の向くまま自然にまかせて生きたいねえ

書展を終えて

2012-03-29 20:59:36 | Weblog

今回のメイン作品。

慈しむは華奢な女性がこどもを抱きかかえるイメージだった、と友人からのメッセージ。
私の中では、佛の慈悲。
大きくて懐が広いイメージだった。
ただ、こんなに強い字になるとは思わなかった。


茨木のり子の詩より
この表装をしてくれた友人が、ずっとこの文字を見るたびに叱られているような気がした、と。
この言葉は自分に一番言い聞かせたかったもの。
感受性、感性をもっともっと豊かにしたい、と思ってはいるんだけれど・・


今回のハガキに使ったもの。
嘯く(うそぶく)
ハガキの文字が切れているのでいろいろ論議を呼んでいたらしい。
もともと、これくらいしか見えていなかったのよ。
書道の先生が生徒さんに聞かれて、読めないと答えたとも。
海嘯(かいしょう)とは、川を遡る津波のこと。
これのために今回たくさんの方が犠牲になったのだ。


漲る(みなぎる)
この作品が一番、書いてはみたものの、どうしようと悩んだものだった。
それを、ほんとうに見事に表装してもらった。
これを見た友人が、「書と表装が戦ってるね」と表現した。
まさしく。
戦った結果、強いものになったらしい。



今回、いちばん私の印象に強く残った作品かもしれない。

チャリティにご協力いただいて、本当にありがとう

2012-03-29 20:41:03 | Weblog
ほんとうにできるのかと危ぶまれた書と表装展も、無事に終了。
たくさんの方に会場に足を運んでいただいた。
ずっと中にいたので気が付かなかったが、
外は大風、大雨、寒波と大荒れだったようだ。
でも、私が外で準備をしているときは、快晴だったんだけどなあ・・



ただ、1日目には旗がビニール袋の中で丸まり、
ちょっと雨が小止みになったからとビニールを外したら、
あっという間に雨でグシャグシャになり、落ちてしまった。
入口の柱に掲げた「ようこそようこそ」の紙も、2日目の朝には外れて飛んでいた。
やれやれ。
春の嵐に見舞われたようだ。



今回、会場にはこのような募金箱を置かせていただいた。
この箱が、実はお金が非常に入れにくい口の形態だったらしい。
私は入れていないので実感はしていないのだが、
募金をしてくださる方が、たいていこの箱の前で四苦八苦されていたのを横目で見ていた。
父曰く、「苦労して入れたお金のほうが、入れた、という実感があっていいんじゃ」らしい。
入れてくださった方、本当にそんな感じでした??

この募金箱の中には、紙幣が本当にたくさん入っていた。
4つにたたんで、この入れにくい口に押し込んでくださったんだと、改めて感謝。
硬貨が詰まっているのも見た。押し込んでおいたけれど・・
最終集計はまだ(もう少し募金をしてくださる方があるみたいなので)だが、
この募金箱の中に、4万円を超えるお金が入っていた。
ただただ、感謝。
直接手渡しで頂いたお金、
拙い作品をお買い上げいただいたお金、
全部あわせて、22万円を超えた。
本当にありがとうございました。
来週早々に、朝日新聞厚生文化事業団に直接もっていきます。
正確な金額はまたご報告します。
とりあえず、お礼まで。

準備万端??

2012-03-22 08:44:28 | Weblog
昨日は準備の予備日として開けてあったのだけれど、
ほんとうにほとんどすることがなく、実は寝てしまった。
大事の前の休息・・・か??
果報は寝て待て・・とは違うな。

今回の書展はご案内に
差し入れ等のお心遣いはご遠慮申し上げます
と書かせていただいた。
真意は「差し入れ等の心遣いを、お金でチャリティに協力してほしい」
ということだったのだけれど、
持って行ったらあかんの?と聞いてくださった方がけっこう多くてびっくりした。
差し入れはしなくてはならないもの、すべきもの、ではなくて、
持っていきたいもの、持って行ってあげたいもの、だったのか、と。
私の友人知人にはほんとうに気のいい人が多いとは思っていたが、
こんなに気のいい人達だったのね、と改めて感じた。
本人がかなりドライで割り切っているので、気が付かなくてすみません!

そして、そんな気のいい方たちへお願い。
今回は朝日新聞厚生文化事業団の「東日本大震災こども応援金」に寄付をすることにしている。
震災で孤児になった子供たちへの援助金として使われる。
チャリティに協力していただけると、ほんとうに嬉しいです。

あ、差し入れも持ってきていただいたものは受取拒否なんていたしません。
みんなでありがたくいただきますよ!

月ヶ瀬は梅がみごとにさいて・・いなかった

2012-03-11 18:35:12 | 歩く
しばらく本当に仕事が忙しくて、ダンナとのウォーキングが途絶えていた。
やっとめどが付いたので、急に思いついて月ヶ瀬に梅を見に行くことにした。

1時間に1本しかないバスと、1時間に1本しかない関西線を乗り継いで月ヶ瀬口まで。


いやあ、まだ手動でドアを開ける電車があるとは思わなかった。
さすがに、ボタンであけるみたいだが。
たった2両しかない電車の中にトイレがあるのもびっくりした。



月ヶ瀬口駅は、人がいない・・まあ、少し早かったからか。
駅を出るとバスが待っていた。
でも、ウォーキングに来たので、バスには乗らず、8キロを歩くつもり。
バスの運転手さんは、だれも乗っていないバスで行ってしまった・・
ごめんなさいね。

梅林に行く前に、地図で見つけた夢弦郷に行ってみようということに。
ところが、

この先は私有地で、入ってはいけないと。
旅館があるはずなんだけどなあ・・
といいつつ、この門扉の横をくぐって入る。


二つの川が合流してゆったりとした所ではあるが、特に何があるわけでもない。
ただ、月ヶ瀬の奥座敷、隠れ家として売れば、まだまだ人が来そうな雰囲気ではある。
どうも、廃業しているみたい。

元に戻って、さあ、月ヶ瀬へ。
ただ、東海自然歩道と言いながら、ずっとゆるやかな上りの自動車道。
半分を過ぎたところあたりで、おじいさんから声をかけられた。
「月ヶ瀬に行くんか?」
先が長いから無茶だと言われるのかと思ったら、
「今から月ヶ瀬に行くから、乗っていかんか?」
と軽トラを指さす。
歩きに来たので、と断ったのだが、なんだか悲しそうな顔をされるので、
それなら、好意に甘えようということにした。
ちょっと土の付いた軽トラの荷台に。
実は、乗ってみたかった。軽トラの荷台に。
少々寒かったが、気持よかった。


着いた所で炭焼き小屋発見。



さあ、桃源郷へ。



ところが、咲いている梅はほんの一部。
しかも、ロウバイが咲き誇っている。
やはり今年は開花が遅れているというのは本当だった。
まさか、3月のこの時期に、咲いていないとは思わなかった。




これは、やっと見つけた咲いている梅。
あと1週間から10日後くらいならきれいかも。



しかたなく、食い気に走る。
おかきに始まり、おもち、うどん、こんにゃく、こんにゃく、栗、お茶、お茶、、、、、
買い物も食べものばっかり。

今回は、晒しをしているというご夫婦に話を聞くことができた。
麻の晒しで、伊勢神宮に奉納しているとか。
日本の麻で作った反物はなんと70万円!
縦糸にアジアの麻を使ったもので45万。
麻って、昔は安いから庶民のものだったのに、今や高級服地(着物地か)になったのねえ。


今回の歩数27000歩、15キロ。
軽トラに乗せてもらわなかったらどれくらいになっていたんだろう。

日本酒を楽しむ

2012-03-11 18:04:47 | 食べること
最近、日本酒を楽しめる店が増えているように思う。
って、それは私が求めているからだけなのか?
向こうが近寄ってきてるだけか?

先週は谷町の3店舗の満月パブに参加。
1皿300円か500円、日本酒またはワインも1杯300円。
その都度支払いをするので、横にお金を積んで楽しんだ。

満月は月に一度、どこに住んでいても必ずやってくる。
見上げれば皆、同じ月を見てるんだ。
空は繋がっているんだ。
だから、月に一度、震災があったことを忘れないこと、関心を持ち続けるために、
協力してくれるお店で行なっているという。

何よりも、美味しいお酒とおいしい料理。
お酒は、原発事故で警戒区域となった浪江町の上田本家酒造の酒。
今は別の酒蔵を借りて酒造りを継続されているそうだ。
それがまた、美味しかった!
頑張ってほしい。
・・・と思いつつ、酒4杯とワイン1杯を楽しんだら、
次の日は脚がふらあ、頭もくらあっという状態で仕事に。
ちなみに一緒に行った友人は体調不良に陥ってしまった・・

今週はちゃんとしたご飯が食べたいという別の友人の意向を汲んで、堀江燈花へ。
ここのお酒も綺麗で美味しい。
グラスも薄くて、口当たりがいい。
そういえば、どこのお店だったか忘れたが、電球を作っている工房でグラスを作ってもらったと聞いたことがある。
それは本当に握り締めると割れそうで怖かったが。


そして、ちゃんとおいしいお造り。
見た目も綺麗し、お魚も美味しい。
先日食べた魚のぶつ切りの刺身もそれはそれで美味しいのだが、私はお造りのほうがより好きかな。


これは、一度持ってきたのだけれど、写真を写していると慌てて下げられてしまった。
間違いだったらしいが、写真をとったのがまずかったかと思ってしまった・・
本当はあんまり行儀よくないよね、とは思っている・・

動くということ

2012-03-07 01:03:25 | Weblog
今回の書展は東日本大震災に関する詩や俳句などを書いてみた。
今年の年賀状の中に、まさにそれをテーマにした詩を見つけた。
作者は、高校の時の化学の先生。
中原中也が大好きな化学者だった。

早速、先生に詩を作品にしたいとお願いしたら快く了承してくださった。
小さな作品ではあるが、気持ちを込めてかけたと思う。
それを写真にとって先生にお送りしたらとても喜んでくださった。
実物を見に行きたいといってくださった。
もし実現したら、高校卒業以来の再会ということに。

何が人と人をつなぐかわからないものだ。
ほんの少し動いてみることで広がるものがまだまだあると改めて感じる。

ご案内

2012-03-03 16:12:42 | Weblog



ブログが更新されないと思ったら、こんなことしてたのね、
と思ってください。
事実はちょっと違うのですが、
あれもこれもしないといけない状態の中で、なんとかここまでこぎつけました。
それもこれも、周りの人たちの協力があってこそ!
・・えっっと、無理やり協力させられている人たちも含めて・・・

なんだかいつの間にか巻き込まれてしまう、
というのがいつも表装をしてくれる友だちの実感だそうです。
こうなったら、みいんな、巻き込んでしまえ状態です。
みなさんも巻き込まれて下さいませ。

来週中には案内を発送します。
届かないわ、という方、欲しいわという奇特な方、ご連絡お待ちしています。
喜んで、早急にお送りします。